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なぜ「ヴァンガード」は10年以上ファンに愛され続けるのか?作者とプレイヤーが語る色褪せない魅力

2025.07.27

大会参加者をはじめ、今なお多くのプレイヤーを惹きつけてやまない『カードファイト!! ヴァンガード』。漫画家・伊藤彰先生に、同ゲームの開発経緯などについて聞いた。

伊藤 彰先生

『カードファイト!! ヴァンガード』作者
伊藤 彰先生

2004年に遊☆戯☆王シリーズの外伝『遊☆戯☆王R』で連載デビュー。『カードファイト!! ヴァンガード』の〝生みの親〟としてカードイラストやコミカライズを担当。近年では『YouthQuake』など派生作品の原作・原案として携わり、シリーズ拡大に尽力する。

『カードファイト!!ヴァンガード』

2011年、ブシロード初のオリジナルカードゲームとして第1弾商品の発売がスタート。プレイヤーの分身〝ヴァンガード〟は1名、それを守る〝リアガード〟は最大5枚を召喚し、対戦相手と〝ファイト〟する。これまでに関連のアニメやマンガが多数生まれており、そのような動きに連動してカードのラインアップが拡大。他IPのコラボ展開も盛んだ。

『カードファイト!!ヴァンガード』

GAME SPEC
難易度   カードの種類 約2万3800種  平均プレイ時間 約20分

『カードファイト!! ヴァンガード』(以下、ヴァンガード)シリーズのコンセプトに始まり、登場キャラクターやストーリー設計など様々なことを考案したのが、漫画『ヴァンガード』の著者である漫画家・伊藤彰先生だ。

「カードゲームのIPを立ち上げたいと考えていた頃、ブシロードの関係者と知り合ったのがきっかけです。企画会議に参加した僕のアイデアを、いろいろ採用してくれたことが印象に残っています」

〝絶対に実現させたかった〟と力強く語ったのは、カードを扱う主人公などのキャラクター設定。キャラクターがただ単に、カードからモンスターや魔法を呼び出すのではなく、キャラクター自身が前面に立ち、最大5枚の〝リアガード〟というカードと一緒に戦うことをコンセプトに掲げた。

 なお、特徴的なロゴは人気ロボットアニメのビジュアル要素をオマージュして考案したという。

「同アニメロゴはテレビ版が角張っていたのに対し、劇場版は丸みがあり、子供ながらにオシャレに感じました。その時の自分の感性をもとにデザインしています」

 カードゲームの未来を左右すると言っても過言ではないカードのイラストも、伊藤先生が手がけたものが多い。「デザインを考えるうえで大事なのは、ひと目でわかるくらいのシンプルな形」と語る伊藤先生の洗練された筆致からは、いくつもの名デザインが生み出された。自身のコミカライズ作品でも描きやすさを考慮し、イラストの線の量も調節しているそうだ。

 そんな『ヴァンガード』の立ち上げに伊藤先生が携わったのは約14年前。2011年1月に『ケロケロエース』(KADOKAWA/現在休刊)でコミカライズ版の連載が始まり、2011年1月からはTVアニメの放送がスタート。カードゲームの発売も迫り、メディアの垣根を越えた『ヴァンガード』旋風が巻き起こりはじめた。

「同時進行で制作されるアニメと漫画が同じ内容だと〝おもしろくない〟と感じていたことから、ストーリーの細かい展開や作風はそれぞれで考えるようにしました。両者に携わるスタッフの才能が結果的に発揮できたと思います」

 ここ5年あまりで、市場規模が急速に成長している国内外のカードゲーム市場。その要因はいろいろと考えられるものの、伊藤先生は「カードゲームが文化として根付いてきたから」と見ている。

「時間や場所を問わず、オンラインで誰でもつながることができる現代だからこそ、対面で遊ぶカードゲームの空気感はとても貴重なもの。その場にいる人たちで共有でき、相手の表情や声の抑揚まで考え抜いて戦う〝生の感覚〟が、人を惹きつけるのだと思います」

メディアミックスが前提でスタートした!

『カードファイト!! ヴァンガード』

『カードファイト!! ヴァンガード』の世界はカードゲームだけにとどまらない。15年近く続くTVアニメやマンガだけでなく小説も含めて、複数の媒体で国内外の幅広いファン層にリーチしている。

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