
夏はサブスク映像を浴びまくるに限る! 特に令和7年の暑すぎる夏には、気持ちよく涼める部屋でHOTな「TSUBURAYA IMAGINATION」(通称:ツブイマ)の傑作群を楽しむのが正解と言える。できればビール片手に、カウチポテトでね。
日本国民の基礎教養。円谷作品を「ツブイマ」で!
サービス開始から5年目に突入した「ツブイマ」は、世界に誇る特撮の代名詞ウルトラマンシリーズを生み出した円谷プロダクションが運営するデジタル・プラットフォームサービスだ。
「ツブイマ」を腑分けすると、ど真ん中に円谷プロの特撮シリーズのサブスク試聴を据え、コラムや記事といった読み物、人気のイベントチケットや限定グッズの先行販売、ファン同士の交流などさまざまな「特撮尽くし」をトッピングしている。早い話が特撮という共通項をもった同士の円谷ワールドへのパスポート、それが「ツブイマ」なのだ。
先ごろ実施されたサービスのリニューアルによってより便利に、より簡単に楽しめるようになった「ツブイマ」だが、実はその手頃な料金も魅力。最新シリーズ『ウルトラマンオメガ』を含む「ニュージェネレーションウルトラマンシリーズ」はもちろん、初代からの昭和~平成のシリーズを含むほぼすべてのウルトラマンシリーズのほか、『快獣ブースカ』『ウルトラQ』などのTVシリーズが見放題の「スタンダードプラン」で、月額たったの550円! 繰り返すが税込で550円だ!
懐かしのあの作品、気になったまま観る機会を逸していたこの作品が思いっきり楽しめる、しかも見放題なんて真夏の夜の夢……いやこれは現実なのだ!
さらにこだわり派の多い「@DIME」読者にオススメしたいのが「プレミアムプラン」だ。こちらは年額プランのみとなり税込2万1780円。割り算すると月1815円となり「スタンダードプラン」の約3倍と聞けば高く感じられるかも知れないが、その宝箱の中には円谷プロ特撮の奥の院ともいうべき綺羅星が収められているのだ!
特筆すべき「プレミアムプラン」作品は『怪奇大作戦』!
『怪奇大作戦』は『ウルトラセブン』に続きタケダアワー枠で放送されたホラー&ミステリー作品で、放送開始は1968年9月15日。円谷プロダクションの特撮技術を空想科学ベースではなく、日常に潜む謎や狂気の上で発揮させた大人の鑑賞に堪えるストーリーが魅力で、全26話が放送された。
主演は勝呂誉(写真右端)だが、ストーリー上の主導権は怪優・岸田森(写真左端)ががっちり握る。特撮作品のお馴染みである小林昭二が刑事役で登場するのもポイントが高い。全話ともいずれ劣らぬ魅力をもっているが、わけても評価を集めるのが第23話「呪いの壺」第25話「京都買います」の実相寺昭雄監督作品、及び、第1話「壁ぬけ男」第12話「霧の童話」の飯島敏宏監督作品だ。いずれも「プレミアムプラン」で楽しめる。
よりメジャーな作品としては『ミラーマン』や、
名優、二谷英明が主演した『マイティジャック』『戦え!マイティジャック』のほか、
セスナ機やホンダZがロボットに変形するという奇天烈設定が素晴らしすぎる『ジャンボーグA』。さらに、
『ファイヤーマン』や、『緊急指令10-4・10-10』などなどがズラリ! 現状、これらはソフトを購入しないとなかなか見ることが難しい作品であることを考え併せれば、「プレミアムプラン」の価値が判ろうというもの。
君も「ツブイマ」の星に着陸してみないか? そこには円谷プロを形作ってきた特撮傑作群と、現在進行形のツブラヤ作品のすべてが詰まっているのだ!
シュワッチ!
2025年7月現在「スタンダード」で約1400エピソード、「プレミアム」では約1900エピソードが観られるぞ!
(C)円谷プロ
取材・文/前田賢紀