
パナソニック ハウジングソリューションズは、2025年8月25日より、最大で5個の荷物(※1)を受け取ることが可能なポスト一体型宅配ボックス「コンボマルチ」の発売を開始する。
※1 コンボマルチ ラージタイプ2ボックスの場合
同社では発売に際して「増え続ける大型郵便物や小型荷物に対し、非対面での柔軟な受け取りを可能にすることで、社会課題でもある物流の再配達率削減に努めます」とコメントしている。
「コンボマルチ」発売の背景
国土交通省は2025年6月23日、宅配便の再配達削減を目指し、宅配サービスの基本ルールを定める「標準運送約款」の見直しに着手すると発表した。
具体的には、物流業界における深刻なドライバー不足を背景に、玄関先などに荷物を置く「置き配」を標準サービスとして、対面での手渡し配達に追加料金を課す仕組みの検討を開始した。
これにより、再配達率は大幅に低下することが見込まれるが、逆に、置きっぱなしにすることで天候などによる荷物の劣化や盗難リスクが懸念されている。
そのような状況にあって、宅配ボックスが複数個の荷物を受け取れるようにすることで課題を解決すべく、同社ではポスト一体型宅配ボックスの発売に至ったという。
「コンボマルチ」の主な特徴
■郵便ポスト+宅配ボックスを複合した構造、複数の荷物を受け取ることが可能
大型と小型の収納スペースを設けることで、大小含め複数個の荷物受取りが可能となった。大型の収納スペースは2段に分かれており、各扉に施錠機能があるので別々に納品ができる。
また、小型の収納スペースは郵便物と小型宅配物(※3)の投函が可能で、大型郵便物の定型サイズでは最大のゆうパケットプラスであれば最大で3個入る。
※3 幅330×高さ70mmに投函可能な小型の宅配物(ゆうパケットプラスなど)
大型スペース2個仕様のタイプであれば、最大5個の荷物受け取りが可能。サイズはラージタイプ、ミドルタイプがあり、ボックス数や奥行き違いで計5種類をラインアップしている。

■簡単に荷物の納品・取り出しが可能、取り出しには暗証番号式プッシュボタン錠を採用
宅配業者が荷物を宅配ボックスに納品後、施錠が容易にできるシンプルな機構を採用。施主が物を取り出す場合は、暗証番号を入力するだけで簡単に解錠でき、扉を開けるとボックス内の荷物をまとめて取り出すことができる。

また、取り出し扉を開けると配達側の扉のロックが自動で解錠され、再度納品可能な状態に戻る。いずれも電気を使わない仕組みなので、電気配線工事は不要だ。
■住宅外観と調和するフルフラット・ノイズレスデザイン
住まいのスタイルに合わせた専用設置部材を用意。「機能門柱」は表札や照明、ドアホン子機をまとめて設置できる。「ポール」はコンボマルチのみをシンプルに設置、「据え置き」については高さのある新しいタイプをラインアップ。かがまずに楽な姿勢で荷物の取り出しができる。

外観については美観を損なわないように表面の凹凸や分割線を極力減らし、操作部や蝶番を目立たなくすることでフラットかつノイズレスなデザインを採用している。
本体カラーは鋳鉄ブラック色(TB)、ステンシルバー色(SC)、漆喰ホワイト色(WS)、エイジングブラウン色(MA)の4種類。

関連情報
https://sumai.panasonic.jp/exterior/takuhai/combo/post-ittaigata.html
構成/清水眞希