メルセデス・ベンツがEV用急速充電ネットワーク「Mercedes-Benz High-Power Charging」の第1号拠点を千葉公園内に開設
2025.07.13
メルセデス・ベンツ・ハイパワー・チャージング日本合同会社は、高出力の急速充電ネットワーク 「Mercedes-Benz High-Power Charging(以下HPC)」を導入。第1号拠点として 「Mercedes-Benz Charging Hub 千葉公園」でのサービス開始を発表した。
メルセデス・ベンツは持続可能な社会の実現を目指して電動化への移行を推進 しており、その一環として充電インフラの整備に取り組んでいる。HPCの導入はEVの充電時間を短縮して、EVユーザーの利便性を向上させるものだ。
同社では「設置場所はより急速充電ニーズの高い3大都市圏周辺を中心に検討しており、長距離移動時や基礎充電設備の不足による充電の不安を解消し、EVの実用性を高めます」と説明している。
Mercedes-Benz Charging Hubについて
Mercedes-Benz Charging Hubに設置される急速充電器は、2024年に事業提携を 結んだ株式会社パワーエックス 製の蓄電池ユニット付急速充電器を採用。メルセデス・ベンツ専用設計のディスペンサーユニットを設置している。
1基2口の充電ポートを備えており、最大出力は150kWだ(※1)。高出力の急速充電、タッチスクリーンによるシンプルな操作性、さらに24時間365日のカスタマーサービスにより、安心・快適で利便性の高い充電体験を提供していく。
※1 充電ステーションのすべての充電口が同時稼働している場合、各口の出力は120kWに制限される。 1回の充電セッションの時間は最大30分。
なお、HPCの充電サービスに使用する電力は、2025年末までに実質再生可能 エネルギー100%として提供することを目指しているという。
HPCは充電サービス「MB.CHARGE Public」(旧Mercedes me Charge)への加入(※3、※4)、もしくはPowerXアプリを通じて、すべてのEVユーザーの利用が可能だ。
さらに、 時間課金が主流となっている日本において、「従量課金」を導入している。これにより、充電器の出力や充電環境にかかわらず、実際の充電量に応じた透明性の高いサービスの提供を実現している。
※3 Mercedes-Benz Charging Hubでの充電は、「急速・普通充電器併用」の契約のみ使用可能。普通充電器用プランでの利用はできない。
※4 「MB.CHARGE Public」は別途、契約手続きが必要となる有料サービスだ。2025年3月にサービス名称が「Mercedes me Charge」から「MB.CHARGE Public」(呼称:エムビーチャージパブリック)に変更された。
Mercedes-Benz Charging Hub の第1号拠点となる千葉公園は、メルセデス・ベンツ日本合同会社(以下MBJ)、メルセデス・ベンツ・ファイナンス株式会社(以下MBF)と千葉市が2024年7月に締結した包括的な連携に関する協定に基づき選定された。
千葉公園内にはカフェやスポーツジムが併設されており、充電時間を有効に活用しながら、快適な環境で過ごすことができる。
■Mercedes-Benz Charging Hubの概要
<Mercedes-Benz Charging Hub 千葉公園>

<Mercedes-Benz Charging Hub利用料金>

<今後の展開予定>

<充電サービス「MB.CHARGE Public」>
MBJが提供する有償の充電サービス。専用の充電カード(※6)を使用して、全国にある 約2万5325口(※7)の提携充電器に加え、今後はHPCでの利用が可能になる。
メルセデス・ベンツ正規販売店での電気自動車の新車購入時に、月額基本料金および充電料金が一定期間無料となるほか、メルセデス・ベンツサーティファイドカーネットワークでの認定中古車購入時にも、契約時に所定の手続きを行なうことにより、6か月間は無料で利用できる(※8)。

※6: 別途申込みが必要。プラグインハイブリッドは急速充電(CHAdeMO)に対応しているモデル のみ、「急速・普通充電器併用プラン」を選択できる。
※7 出典:株式会社e-Mobility Power WEBサイト(2025年4月末時点)
※8 新車販売時に付与されている無料期間が残存していた場合であっても、当該無料期間の中古車への 継承はされない。
関連情報
https://www.mercedes-benz.co.jp
構成/清水眞希