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表参道の養生カフェ「enoak」が提案する心と体を慈しむウェルビーイングなセルフケア

2025.07.12

健康な状態でいることは、自分のやりたいことを実現する上で最も重要な要素だ。自身のウェルビーイングを向上させるには、基盤となる身体を整える必要がある。日々の食事で手軽にケアができれば、生活の質も改善されるかもしれない。

7月1日に表参道にオープンした養生カフェ『enoak』

7月1日オープンの『enoak』「すりながし」を現代のライフスタイルに合わせて提供

心と身体を慈しむ”養生”をテーマにしたライフスタイルカフェ『enoak(エノーク)』が、7月1日に東京・表参道にグランドオープンした。同所では、日本の伝統的な調理法を用いた「和のポタージュ “すりながし”」を看板メニューに、現代人のための美味しいセルフケアを提案する。

トウモロコシとズッキーニのすり流し

メニューの主役は、旬の野菜や豆、魚などの素材をすり潰し、出汁でなめらかに伸ばした「すりながし」。古くから伝わる日本の伝統的なスープで、素材の栄養をまるごと摂取することができる優しい味わいが特徴だ。『enoak』ではこの「すりながし」を現代のライフスタイルに合わせて再解釈し、心と身体に寄り添う一品として提供する。

香るスムージー

さらにもう1つの看板メニューは、旬の野菜や果物に植物由来の乳酸菌と花やハーブの芳香蒸留水(フローラルウォーター)を加えた「香るスムージー」。飲むたびに華やかな香りが広がり、リフレッシュに最適な一杯だ。

全国から取り寄せた「養生」にまつわる商品を購入できる

また店内は、木の温もりを感じる洗練された空間。食事だけでなく、物販コーナーやワークショップも展開予定。店舗のテラスではハーブなどの食べられる植物を育てる「エディブルテラス」を設け、五感を通して”養生”を体感できる仕掛けを用意した。食と空間の両面から、コンセプトを追求する。

テラスではハーブも栽培 空間からも“養生”を感じることができる

『母の木』と呼ばれる「オーク」をイメージ 木のもとに集まりつながっていく

メディア向けに開催された内覧会では、『enoak』のブランドディレクターを務める大磯爵歌(おおいそくらか)さんと、日本伝統食文化協会代表理事・袖山洋子(そでやまひろこ)さんが登場し、カフェのコンセプトやメニューについて説明した。

ブランドディレクターの大磯爵歌さんと日本伝統食文化協会代表理事・袖山洋子さん(左から)

大磯さんは、「『養生って何なの?』というのを紐解いていくと、日本に古くから伝わっている暮らし方の知恵みたいなもの。それが『養生』と言われているそうです。遡っていくと、江戸時代に書かれた医学書に『養生訓』という健康書のようなものがあり、当時から大事にされてきました」と説明。『養生訓』には、「怒りの後、早く食すべからず。食後、怒るべからず。憂いて食すべからず。食して憂うべからず」と書かれていると紹介し、「『食事の前後で怒ってはいけないよ。食事の前後で憂いてもいけないよ。食事という大事な時間をマイナスの感情でいただくのはやめましょうね』と伝えています」と解説した。

「私はこれを読んだ時に、江戸時代から『心と体が1つで、それを繋げてとらえる考え方』が当たり前に根付いていたということに、まずびっくりしました。これからの時代に対して、テーマとしてご提案していける、新たな価値観になっていくんじゃないかなと思いました。そこで、このカフェのテーマを考えていく中で、『養生』を軸に据えて、コンセプトを作っていきました。心身の健やかさや心持ち、時には自分の生き方みたいなことも考えられるような、そういう空間になっていったらいいなという思いで作っています」

店内では食や暮らしに関する商品を購入できる

大磯さんによると『enoak』という言葉はオークの木がヒントになっている造語で、店名にも特別な意味が込められている。

木のぬくもりを感じる店内

「このプロジェクトが走り始めてブランドの名前を何にしようかと考えている時に、たまたま私がガーデニングやハーブの本を読んでいました。その中にオークの記述があり、オークはギリシャ神話の時代からすごく大事にされてきた木で、『母の木』と呼ばれることもあるんだそうです。人はそこで大切な約束をしたり、心を癒したりしていました。また鳥や動物も集まってきて、1つの輪ができていくと、この本には書いてありました。『養生』のテーマを考えた時にオークという木は親和性があると思い、このオークを使って、木のもとに輪を作っていく。『en』は輪を意味しており、輪っかになって揺らぎながら、巡っていくようなイメージのロゴを作りました。『この木のもとでいろんな輪が生まれていくといいな』という思いから、人と人、人と自然、いろんなものがつながり合って、みんなが深く深呼吸できるような空間を作れたらいいな、という思いを込めています」

すり流しプレートやスムージーボウルなど「旬の食材を活かして、できるだけシンプルに」

見た目も美しいスムージーボウル

店舗で提供されるのは、「選べるすりながしプレート」や「季節のすりながし」。またレギュラースムージーやワインスムージーの他に、シーズナルスムージーやスムージーボウル、スムージーデザートなど。「選べるすりながしプレート」では、すりながし1種、または2種に全粒粉の桐生酵母パンと野菜がついたプレートや、玄米麺プレート、ファスティングの回復食などに適したリカバリープレートから選ぶことができる。この日はトウモロコシとズッキーニのすり流しが提供された。

「選べるすりながしプレート」にはパンと野菜がついてお腹もしっかり満たされる

メニューを開発した袖山さんは、「『養生訓』が書かれたのは江戸時代ですが、今は気候も大きく変わり、海外からもいろんな食文化が入る中で、私たちの食生活は昔と比べて大きく変わっています」と語り、「そうした中で、『今の時代に合う養生って何だろう』と考えた結果、昔ながらの知恵で、『旬の食材を活かして、できるだけシンプルに提供する』というコンセプトということで、すり流しという形になりました」と説明した。

“今の時代に合う養生”として「すりながし」やスムージーを提供する

「すり流しは日本の古くからの調理法で、元々はお椀に提供するものです。発祥は『魚をすりつぶして出汁でのばす』という調理法で、ものすごく手間がかかりました。それがお客さまに対する、“おもてなしの気持ち”を表すメニューでした。今はフードプロセッサーなど調理器具がございますので、ご家庭でも皆さんが簡単にできるようなものになっております。『出汁と野菜だけでこんなにおいしくなるんだ』と感じていただけたら、お家でもチャレンジしていただきたい。」

出汁とトウモロコシだけのシンプルな味わい

スムージーでは、イチジクとローズを使ったイチジクフローラルスムージーやカボスを使用したグリーンカボススムージーなどの定番ものから、マンゴーブルームスムージーなど季節のスムージーも提供される。この日はシーズナルスムージーから、スイカにブラックペッパーやシナモンを加えたサマージュエルスムージーが提供された。芳香蒸留水が使用されているため、華やかな香りも楽しむことができる。

ブラックペッパーがアクセントになるスイカのスムージー

「こちらのスムージーには、植物性の乳酸菌と、芳香蒸留水という日本のハーブを蒸留して作った“香るお水”を加えています。植物性乳酸菌で腸の状態を整えており、香りをすごく感じることができると思うので、日々のストレスから解放されて、癒されていただきたいなと思っています。皆さんの暮らしの“ちょっとした生活”の変化のきっかけになるような提案も発信させていただきたいと思い、メニューを開発させていただきました」

フードロス削減にも貢献「『enoak』のキッチンの中は、ほとんど捨てるものがありません」

『enoak』のキッチン

また同店はコンセプトとして食材を極力使い切るサステナブルや生産者への貢献を掲げている。磯山さんは、「丁寧に作ったお野菜でも、形が悪かったり傷がついたりすると生鮮では販売できなくなります。『enoak』では、そういったものもマッシュして使用するなど、ちゃんと利用することによって、農家さんにも貢献します」と説明。

食材は極力残さず丸ごと使用する

「マッシュすることで丸ごと栄養も取れるので、『enoak』のキッチンの中は、ほとんど捨てるものがありません。例えばお出汁も、お出汁をとった後の昆布自体に味も栄養も残っているので召し上がっていただけるようにしています。また、野菜の皮などをむいて少し残ったものは、ベジブロスの出汁を取って違う料理に使います。最終的にどうしてもゴミとして出てしまう場合は、リサイクルのコンポストを使って還元するようにしています。『いただいた植物の命を使い切る』という形で、メニューだけでなく、厨房のオペレーションも全てそういった形で設定させていただいております」

店内のスムージーにも使用している発酵シロップ

店内の物販エリアでは、「食に関するもの」と「暮らしに関するもの」を展開し、「養生を持ち帰って取り入れやすい」ように展開している。例えば、『enoak』のスムージーにも使用しているという梅の花の乳酸菌で発酵された発酵シロップ。これは大分県で茶園を営む「蛍茶園」が作ったシロップで、同店のカフェで提供するかき氷に使用されているもの。『enoak』ではスムージーとして味わうことができるのはもちろん、購入して自宅で楽しむこともできる。

ノンケミカルなソイキャンドル

また「暮らしに関するもの」では、愛知・名古屋のブランド「sheep design」のノンケミカルなソイキャンドルや、植物で染めあげた「ボタニカルダイ」の手拭い、芳香蒸留水を自宅で作ることができる器具なども販売している。

芳香蒸留水を作る器具

カフェで手軽に「養生」を体験し、そこから「養生」を自宅に持ち帰って取り入れることもできる『enoak』。食生活の見直しやウェルビーイングな生活を送るためにも、「養生」の意識に触れて取り入れてみるのもいいかもしれない。

取材・文/コティマム

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