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「A5 アバント TFSI クアトロ」vs「320d xDriveツーリング」使い勝手抜群のユーロワゴン対決

2025.07.20

SUVブームの裏で、ひそかに人気の海外製ステーションワゴン。ニーズの高い欧州では実用性の高いクルマとして評価されつづけている。今回は特に人気の高いドイツブランドの最新モデルを比較試乗した。

 ドライビングポジションはセダンと同じだが、車体後部にある荷室がSUV並みに広いステーションワゴン。かつて日本では90年代半ばに一大ブームとなり、当時は各社が5ナンバーサイズのワゴンをラインアップ。トヨタ、日産、三菱は3ナンバーサイズも取り揃えていた。その後しばらくして、ミニバンやSUVがブームになり、国産のミドルクラスワゴンは次々と生産を中止。最後まで残っていた『MAZDA6』も24年4月に国内販売を中止した。これにより全長4.7m以上の国産ステーションワゴンは市場から姿を消した。

 一方、輸入車では、このクラスのワゴンはドイツ車を中心に激しい競争が繰り広げられており、SUVやミニバンと競い合うほど人気カテゴリーとなっている。ではなぜ、欧州ではステーションワゴンが好まれるのだろうか。主な理由は高い操縦性にある。高速道路に限らず、一般道でも平均速度が高く設定されている国が多く、ワインディングの多い地域ではSUVやミニバンの走行安定性に不安を抱く人も多い。そこで荷物を多く積み込めて、セダンと同様の安定した走行ができるステーションワゴンは人気というわけだ。

 今回、紹介するアウディ『A5アバント』は25年2月に『A4』をフルモデルチェンジし名称を変更した。今後、アウディでは車種名に偶数を含むモデルをEVにすることになったため、『A4』は『A5』に統一されることになった。ボディーの種類は、ステーションワゴン(アウディでは「アバント」と称している)と、5ドアハッチバックセダンが用意され、パワーユニットは2Lディーゼルマイルドハイブリッド(MHEV)と、3LガソリンMHEV、2種類の2Lガソリンターボの計4モデル。駆動方式は2LガソリンにFF車があるだけで、他はすべて4輪駆動(クワトロ)となっている。

 一方のBMW『320d』は4ドアセダンとステーションワゴン(BMWでは「ツーリング」と称している)。パワーユニットは、2種類の2Lガソリンターボと3Lガソリンターボ、2Lディーゼルターボ、そしてEVを含める計5モデル。3Lと2Lディーゼルターボに4輪駆動を用意している。『3シリーズ』は19年に6代目となり、22年、24年と定期的に改良を続けている。

アウディ『A5 アバント TFSI クアトロ』vs BMW『320d xDriveツーリング』

バランスのとれた上質なワゴン

アウディ『A5 アバント TFSI クアトロ』

Specification
■全長×全幅×全高:4835×1860×1470mm
■ホイールベース:2895mm
■車両重量:1820kg
■排気量:1984cc
■エンジン形式:直列4気筒DOHCガソリンターボ
■最高出力:204PS/4300〜6000rpm
■最大トルク:340Nm/2000〜4000rpm
■変速機:7速SトロニックAT
■燃費:13.1km/L(WLTCモード)
■車両本体価格:706万円

※S Line

アウディ『A5 アバント TFSI クアトロ』

新生『A5』シリーズのフロントマスクはフラットで、幅広のシングルフレームと、立体的なハニカムパターンが特徴。フロントバンパーとフェンダーが統合したマスクは「ソフトノーズ」と呼ばれる。

アウディ『A5 アバント TFSI クアトロ』

旧『A4』より70mm長くなったホイールベース。新しいシャーシは新世代内燃機関プラットフォームのPPC(プレミアムプラットフォームコンバッション)で『A5』から採用された。

アウディ『A5 アバント TFSI クアトロ』

彫刻的なデザインと立体的に配置された連続するライトストリップ、ダークディフューザーを備えたバンパー、長方形のエクゾーストパイプが特徴のリアビュー。

クオリティーの高さが光る人気モデル

BMW『320d xDriveツーリング』

Specification
■全長×全幅×全高:4720×1825×1455mm
■ホイールベース:2850mm
■車両重量:1740kg
■排気量:1995cc
■エンジン形式:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
■最高出力:190PS/4000rpm
■最大トルク:400Nm/1750〜2500rpm
■変速機:8速AT
■燃費:15.6km/L(WLTCモード)
■車両本体価格:768万円

※M Sport

BMW『320d xDriveツーリング』

「3シリーズ」のキドニーグリルは幅広で、両側のヘッドライトまで拡大されている。グリルの内側は縦型のバーだけだが、最新のBMWデザインは斜めのバーの組み合わせが増えている。

BMW『320d xDriveツーリング』

ホイールベースは『A5』より45mm短く、全長は115mm短い。リアタイヤから車体最後部までのオーバーハングが長いのも特徴だ。全高は1455mmで『A5』より15mm低い。

BMW『320d xDriveツーリング』

テールランプが左右独立しているデザインは最近では少数派になった。ラゲージの開口部は路面から620mmで『A5』より40mmほど低い。後輪タイヤは19インチの35サイズで極太。

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