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車検なし、給油なし!原付ミニEVは人口減少時代の〝足〟になるか?

2025.07.21

 ガソリン価格の高止まりや、運転手不足によるバス路線の減便と廃止など、困難な状況が続いている交通事情の救世主が登場した。「ミニカー」と呼ばれる「第一種原動機付自転車」の中でも、モーターで駆動する「超小型EV」が、新たなモビリティーとして注目されているのだ。

 ミニカーは軽自動車よりも小さく、長さ2.5m以下、幅1.3m以下、高さ2m以下で、定格出力は0.6kW以下に制限されている。原付きと同じナンバープレートがつき、車検がなく、保管場所の届け出が必要ないのも同じ。ただ、乗車定員は1名で、普通自動車免許が必要となる。

 一方で、原付きではあるものの、クルマなのでヘルメットの着用義務はなく、二段階右折をする必要もない。当然、屋根もあるので雨の心配はなく、エアコンも使える。いわば原付きと軽自動車のいいとこ取りをしたモビリティーなのだ。

 そのメリットを自動車評論家の国沢光宏さんは、

「地方はガソリンスタンドが減っているので給油する必要がないEVは選びのポイントとなります。しかも車検がなく、保険も安く、重量税もかからないのでランニングコストが低く済むのもメリットです。スピードを求めないのであれば、交通量が少ない地方では、特に役に立つモビリティーといえますね」

『mibot』を製造販売するKGモーターズの取締役・横山文洋さんは、

「広島県呉市出身の社長が故郷の交通事情を見て、坂の多い地域で狭い道でも走れるモビリティーを作ろうと『mibot』の開発をスタートさせました。まずは地方のセカンドカーを目指しています」

 と話すように、都心部より、地方の交通事情に合った乗り物。

 1人乗りであることは、地方に住む高齢者などにはデメリットではなく、むしろ取り回しがよく利点になる。人口減少に直面する日本で、今後、日常で誰もが気軽に使える〝足〟としてミニカー市場が拡大していきそうだ。

広島県生まれのミニEVがSNSで話題沸騰!

KGモーターズ『mibot』110万円

KGモーターズ『mibot』

骨格構造と外板を一体化させたモノコックボディを採用し、最大積載量は45kgを実現。リアラゲッジスペースに18Lタンク2つを余裕を持って積むことができる。100Vの家庭用コンセントで充電でき、特別な充電器は不要。すでに2200台もの予約が入っている。

【spec】全長2490×全幅1130×全高1465mm、最大積載量45kg、航続距離 約100km
※30km/h定地走行テスト値

KGモーターズ『mibot』

バンに積むことができる小さな車体は、細い路地でも取り回しは簡単。狭い駐車場でも楽に停められる。

〈DIME’S EYE〉車体前後のラインが同じ愛らしいデザインが秀逸。カラーバリエーションもあり、所有欲を満たしてくれそう。

機能をギュッとした大分県発ミニEV

リブサル『e-mo5』110万円

リブサル『e-mo5』

前モデルの『e-mo』からバッテリーをリチウムイオンバッテリーに変更。エアコンを標準装備した。家庭用の100Vコンセントで6〜8時間でフル充電でき、約90km走行可能。電気代は1kmでわずか1.5円。4輪ディスクブレーキやLEDヘッドライトなど、軽自動車に負けない装備を持つ。

【spec】全長2300×全幅1090×全高1645mm、最大積載量30kg、航続距離(1充電)約90km

リブサル『e-mo5』

運転席にはシンプルなドライブセレクターなどを機能的に配置。大型荷室も備えている。

〈DIME’S EYE〉「デザインにこだわった」というだけあり、カラーや内装が普通自動車を思わせるレベル。

ワイドボディーのミニEVは富山県産

タケオカ自動車工芸『Lala』鉛電池タイプ60V 127万6000円〜
鉛電池タイプ72V 139万9200円〜 リチウム電池タイプ72V 183万7000円〜

タケオカ自動車工芸『Lala』

44年前からエンジンのミニカーを手掛けてきた、タケオカ自動車工芸の最新モデル。鉛電池が2車種、リチウム電池が1車種の3タイプがあり、自分に合った車を選べる。高齢者のために、最高速度を時速40kmか45kmに制限するモードを搭載している。

【spec】全長2245×全幅1290×全高1570mm、最大積載量90kg、航続距離(1充電)約120km/冬季100km ※リチウム電池仕様モデルの場合

〈DIME’S EYE〉バリエーションが多く、クーラーやパワステなどオプションが豊富で、自分好みに仕上げられる。

取材・文/金子長武

※本記事内に記載されている商品の価格は2025年5月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。

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