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知ってる?誰でも使えるGoogleドキュメントの「画像生成」が超有能だった!

2025.07.12

筆者は原稿を書く際、まずはGoogleドキュメントを使って執筆をしている。

Googleドキュメントほど便利なクラウド型物書きツールは他にない、というのが筆者の今のところの見解である。もちろん、この記事もGoogleドキュメントで書いている。そんな中、最近筆者はこんな新機能を見つけた。「挿入」→「画像」→「画像を生成」だ。何と、Googleドキュメントで直接画像を生成できるようになったのだ。

これは早速使ってみるしかない!

AIで変化した人類の暮らし

AIが劇的進化を遂げてから、我々の暮らしは目に見えて変わった。

ちょっとした文章や企画書、イラスト、果てはプログラミングもAIが生成してくれるようになった。我々一般人の視点から見れば、これは僅か2、3年ほどの間に実現したことである。同時に、「AIの独断場になった業種」というのも明らかに増えた。

筆者は専業ライターだが、今や自分自身の経験や観察眼から物事を見ることができないライター及びその執筆記事はどのメディアの編集部からも興味を持たれなくなった光景を、まさに目の当たりにしている。たとえば、自動車のレビュー記事をAIに書かせたらどうなるのか。その車の性能的特徴はちゃんと書いてくれるだろうし、何なら細かい性能諸元も記載してくれる。が、読者が求めているのはそのような説明書のような文章ではなく「筆者が実際に乗ってどうだったか?」を独断と偏見を交えながら解説してくれる記事ではないか。

肌で触れた経験に基づく記事は、AIには書けない。もしそのような記事が生成されたとしても、それはどこかの記事から文言や内容を学習したに過ぎない。が、逆に言えば「自身の独断と偏見を文章にできないライター」があまりに多過ぎて、それがどんどん淘汰されている……ということでもある。

イラストも、基本的にはそれと同様だ。何かしらのメッセージ性のあるイラストや漫画は、やはり血の通った人間でなければ描けない。「AIは漫画を生成できない」という意味ではなく、「AIはそれまでになかった漫画を創造できない」という意味だ。

画像を生成してみよう!

ただ、「記事の中に挿入するイメージ画像」ということであれば話は変わってくる。

現実問題、Webで配信する記事というのは最低限サムネイル画像がなければなかなかクリック(タップ)されない。これはカバーや帯のない本と同じで、ライターもしくは編集部がどうにか記事の内容に合致する画像を用意しなければならないのだ。

が、Googleドキュメントに実装された「画像を生成」機能を使えば、そうした悩みも解消できるのではないか?

というわけで、やってみよう。まずは「AIに職を奪われた人のイラストをフレスコ画風に描いて」と指示をしてみる。「フレスコ画風」というあたりに特にこだわりはないのだが、まぁちょっとしたケレン味というやつである。

おおっ、かなりリアルというか、説得力のある画像が出てきたぞ! なお、一度に生成される画像は4枚だが、その中でも特に出来の良いものだけを記事に貼りたい。

ふざけたイラストも難なく描いてくれる!

次の指示は「AIを活用する古代エジプト人のイラストを描いて」である。

す、すげぇ! いや、もちろんこのレベルの生成イラストはChat GPTを使えば簡単に作れるのだが、これをGoogleドキュメント以外のプラットフォームを一切使わず生成しているという点がこの記事のミソである。

次に「AIの導入を頑として認めない元朝の人々のイラストを水墨画風に描いて」とやってみる。

ここに出てくる人々の格好が元朝時代の風俗かどうかは筆者には分かりかねるが、怪物と化しているAIが後ろで暴れようとしているシュールなイラストをAIは生成してくれた。元朝はその成立から100年もしないうちに都を放棄してモンゴル高原に帰ったが、そうかそれはAIを敵に回してしまったからなのか……。

AIは人類に敵対しない

以上、筆者の気の向くままにふざけた内容のイラストばかり生成してみたが、一方でこのような真面目かつ無難なイラストも作ることができる。

「AIを活用して出世する会社員のイラスト」と指示してみよう。

このようなイラストは、たとえば会議に使うパワーポイントに挿し込むにはちょうどいいのではないか。

AIに作らせたイラストを「自分の描いたもの」として発表するのは問題である。が、仕事に使う資料に加えるアクセントとして、或いは催し事の告知や注意書きの貼り紙に使うものとしてAI生成画像は最適ではないか。

筆者はいろいろな人から「将来、ライターの仕事はAIに奪われてしまうのでは?」と質問される。が、筆者自身はその問題をよりポジティブに考えている。

たとえば、「文字起こしライター」はその仕事内容に独創的が入る余地は全くない。取材音源を正確に文字起こしすればいいだけで、故に筆者は文字起こしの仕事は(いくつかの例外を除いて)断っていた。これほどつまらない仕事は他にない。したがって、筆者の書くインタビュー記事はQ&A方式ではなく、地の文を使った「筆者の視点が入る記事」である。

そのことで他のライターからいろいろと言われたりもしたが、AIが長足進化を遂げて真っ先に消えてなくなったのは文字起こしライターだった。

つまるところ、AIは「ライターの仕事を奪っている」のではなく、「ライターがライティングの仕事に集中できるよう環境を整えている」のだ。Googleドキュメントの画像生成機能も、それと同様に「物書きが物書きの仕事のみに集中できる環境を用意してくれる機能」になっていくだろう。

文/澤田真一

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