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こんなに安くて大丈夫?5万円台で買えるハイエンドスマホ「POCO F7」の凄み

2025.07.10

2025年も半年が過ぎたが、今年日本で最も多くの端末をリリースしているメーカーが、Xiaomiだろう。フラッグシップモデルのXiaomi 15シリーズだけでなく、ミッドクラスのRedmiシリーズ、若者向けのオンラインブランドPOCOでの、怒涛のスマホリリースに加え、実店舗のオープン、多数の電化製品の展開など、話題に事欠かないメーカーとなっている。

7月8日には、新たにPOCOブランドより、ハイエンドモデルの「POCO F7」が発売された。先に発売されている「POCO F7 Pro」「POCO F7 Ultra」と同シリーズの、〝無印モデル〟という位置づけで、ハイエンドのスペックと、価格のバランスにこだわられたスマホになっている。

大画面ディスプレイ、大容量バッテリーにハイクラスのSoCを採用

Xiaomiは、コストパフォーマンスに優れた製品を多く展開することで知られる。中でもPOCOブランドは、若者やガジェット好きに向け、高い性能にこだわり、余計なものを削ることで、コストを低減させることに注力する。いわば、「刺さる人には刺さる」ブランドになっている。

新たに登場したPOCO F7は、ゲームプレイを快適にするための大画面や高いディスプレイ性能、大容量バッテリー、高性能SoCを搭載しながら、ストレージ256GBモデルが5万4980円、512GBモデルが6万4980円と、驚異的な安さで展開される。

また、グローバル市場ではオンライン専用ブランドとなっているPOCOだが、日本ユーザーの「実際に製品を試してから購入したい」というニーズに合わせ、埼玉県に2か所あるXiaomiストアでも展示、販売される。全国規模では試す機会がまだまだ少ないのが現状だが、実機を触る機会があるのは、ありがたいポイントだろう。

■特徴的な背面デザインと1.5Kディスプレイを搭載

POCO F7の大きな特徴が、メインカラーであるCyber Silver Editionのデザイン。カメラ回りに、サイバー感のある独特なデザインが採用されている。ゲーミングスマホに近い独創性を感じさせる、まさに「刺さる人に刺さる」デザインで、Xiaomi Japanマーケティングマネージャーの片山氏は、「ぜひ、ケースを付けずに使ってもらいたい」と話している。また、サイバーデザインが刺さらない人には、ホワイトとブラックの2色も用意されている。

背面パネルにはガラス、側面にはアルミニウムを採用し、堅牢性にもこだわる。近年のスマホにとっては、もはや標準装備ともいえるが、IP68の防塵防水性能に準拠するなど、抜かりない仕様を採用した。

ディスプレイは、POCO Fシリーズとしては過去最大となる6.83インチで、1.5K解像度に対応。ベゼルの細さは、上位モデルと同じく1.9mmに抑えられており、大画面モデルながら、比較的軽量に感じられた。

ピーク輝度は3200ニトとかなり高水準で、屋外での視認性にも期待ができる。一方で、長時間使用していても、目への負担を抑えるため、TUV Rheinland社の認証も取得している。また、水や油、せっけんなどで手が濡れている状態でも、ある程度快適に動作する、Upgraded Wet Touch Display 2.0にも対応する。キャンプといったアウトドアシーンだけでなく、料理をしながらレシピを確認したいといったシーンでも、扱いやすいディスプレイになっている。

■日本初上陸となるSnapdragon 8s Gen 4と6500mAhの大容量バッテリーを採用

テック好きのためのブランドとして、スマホの処理性能は、POCOにとって重要な要素。先に触れた「余計なものを削る」という意味では、処理能力は「余計ではない、重視されるべき項目」というわけだ。

搭載SoCはSnapdragon 8s Gen 4。日本で販売されるスマホとしては、初搭載のチップセットとなる。Snapdragonシリーズで見れば、8シリーズが最上位で、sがつくモデルは、少し性能を削ることで、安価に供給されるシリーズを指す。つまり、Snapdragon 8s Gen 4は、最上位のやや下という位置づけになる。

POCOブランドとしては、ブランド設立となる2018年からSnapdragonとの協力を続けており、今回もしっかりと最適化されているとのこと。前モデルであるPOCO F6から比べ、CPU性能は31%、GPU性能は49%、AI性能は44%も向上している。

ハイパフォーマンスを継続するため、POCO史上最大となる、6000平方ミリメートルの3DデュアルチャネルIceLoop冷却システムも搭載されている。事前説明会では、ヘビーなアプリゲームでも、1.5K解像度でサクサクと動くデモンストレーションが紹介されており、非常に快適なプレイができた。ゲームのグラフィック設定を最高にすると、さすがに本体が熱を持つようになったが、少し設定を落としてプレイすれば、長時間の連続プレイも十分楽しめるだろう。

バッテリーは、日本展開されるスマホとしては最大クラスとなる6500mAhを搭載。90Wの急速充電にも対応しており、30分の充電で、およそ80%まで回復できる。また、POCO F7からほかのデバイスに給電をするリバース充電機能では、最大22.5Wの出力ができる。

■アップル製品、Windows PCとの連携力もアピール

搭載OSはXiaomi HyperOS 2.0で、Xiaomiのタブレットといった、そのほかのデバイスとの連携力にも優れる。

また、iPhoneやiPad、Macといったアップル製品に専用のアプリをインストールすれば、POCO F7とアップル製品で、AirDropのようなデータシェアが可能になる。ほかのAndroidスマホと同様に、「Windowsにリンク」機能にも対応しており、POCO F7の画面を、Windows PC上に投影するといった使い方もできる。

1万円刻みでスマホを展開するPOCOの製品展開

今回、ハイエンドシリーズの無印モデルであるPOCO F7が登場したことで、2025年に発売したPOCOブランドのスマホだけでも5機種となった。POCOブランドとしては今年最後のスマホと明言されているが、Xiaomi、Redmiブランドも合わせれば、2025年の後半には、年間で10機種を超える可能性もある。

現時点でも公式オンラインストアで販売されている機種を見ると、昨年のハイエンドモデルであるPOCO F6 Proが4万9980円、今年発売されたミッドレンジのPOCO X7 Proも4万9980円、上位モデルのPOCO F7 Proが6万9980円となっている。

ここに5万4980円のPOCO F7が加わることで、POCOブランドだけでも、4万円台から6万円台に、計4機種がラインアップすることになる。さらに、最上位モデルのPOCO F7 Ultra、エントリーモデルのPOCO M7 Proも展開されており、POCOブランドとして、今年初めに宣言した積極的な展開を実現した形となる。

2025年に日本で展開されたPOCOブランドの端末

近い価格帯に製品ラインアップが並ぶと、ユーザーとしては、どのモデルを選ぶべきかわからないという悩みがどうしても生まれるかもしれない。一方で、スマホのスペックを一通り見て、「こことここが違う」と判別がつく人からすれば、自分に最適なモデルが選びやすいというメリットでもある。

細かな性能差がピンと来ないという人は、純粋に予算を決め、あてはまる端末を選んだり、とにかくデザインが気に入ったモデルを選んでもがいいだろう。今年発売されたPOCOブランドのスマホは、いずれもおサイフケータイ機能が利用できないという弱点こそあれど、コストパフォーマンスにおいては、いずれも高いレベルになっているからだ。

POCOブラントとしての、2025年の端末展開はこれでひと段落となるが、片山氏は、Xiaomiストアだけでなく、全国で実際に製品を手に取る機会を作れるようなプロモーションも行いたいと意欲を見せている。グローバルではオンライン専用ブランドながら、日本では実機を試せる利点を最大限活用して、デザインや手触り、使用感を試して、気に入ったモデルをぜひ選んでもらいたい。

取材・文/佐藤文彦

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