
【コウチワタルのMONO ZAKKA 探訪】
これ1つあれば他のバッグはもう要らない!ミニマリストの必携アイテム『Pockepa』
今から3年ほど前に子どもが生まれてから変化したライフスタイルの1つがバッグを持ち歩かなくなった、という点だ。正確に言えば育児用のマザーズバッグは外出時には必携なのでバッグそのものを持ち歩かなくなったわけではなく、自分用のバッグを持ち歩かなくなった、という意味である。というのも荷物が増えるとそれだけ管理しなくてはならない点が心理的にも負担であるし、子どもに付き添って公園などを走り回る際には自分の荷物が邪魔になってくるからである。
ただし、そうは言っても最低限は携帯しなくてはならないアイテムというのも存在する。私の場合はスマホ、財布、鍵、モバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホンなどである。これまでもそれらはウエストポーチという形で携帯していたのだが、なかなか丁度良いウエストポーチ、すなわち必要なアイテムを収納するだけのキャパを持ちつつ、本体のサイズは極力コンパクトなものには巡りあえていなかった。そんな中で知った瞬間に「これは!」と思い購入したのが今回紹介する『Pockepa』である。
この製品、非常によく考えられた製品で、購入して以来、私の場合は毎日欠かさず利用するほど手放せない存在となっている。実際に使用して気が付いたポイントも交えて紹介していこうと思う。
『Pockepa』とは
『Pockepa』は「NIG,Inc.」から発売されているポケットバッグである。ポケットバッグ自体があまり聞きなれない単語かもしれないが、要するにパンツのポケットを拡張するイメージでちょっとした量のアイテムを収納するコンパクトなバッグ、という意味のようだ。「NIG,Inc.」からは元々『QUICK PACK』シリーズという快適さを追求したコンパクトなバッグたちがリリースされており、それらも根強い人気を得ているようであるが、今回紹介する『Pockepa』はシリーズ史上最もコンパクトなバッグとなっている。コンセプトは「ポケットフリーでストレスゼロに 身軽で快適を実現する」となっている。今回はクラウドファンディングサイト「Makuake」を通じて購入したものについての紹介になる。
『Pockepa』の特徴
◆必要最小限しか持ち歩けないミニマルサイズ
「大は小を兼ねる」。昔からある諺の1つであるが、そうとは限らないというのが私の考えである。必要のないサイズは無駄に終わるだけでなくかえって邪魔になるだけである。この『Pockepa』も同じ考え方に立っているらしく、空いているスペースをアイテムで埋めようとして重量と嵩が増してしまうのを防ぐため、あえて必要最小限のアイテムしか収納できないミニマルサイズにデザインされている。
公式サイトによると縦12cm×横20cm×厚さ7cmの外寸で重量は300gとのこと。実際に使用してみると大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感であることが分かる。私の場合はメインの使用形態はウエストポーチになるので腰回りに常時装着しているのだが、背中側に位置している場合、側面に位置している場合、前面に位置している場合、いずれも邪魔にならないサイズだと感じている。
なぜ3パターンの位置でのサイズ感を気にするかというと、通常は背中側に位置して使用するとしてもアイテムを取り出したい場合や電車の座席に座る際は横の位置に移動させたくなるし、海外など治安に不安がある場所では前面に位置させて目の届くようにしておきたいだろう。そのため「腰回りのどの位置に来たとしても邪魔になることはないか」の観点は実は重要なのである。
◆必要なだけのアイテムをスムーズに収納、取り出すことができるポケット
使用イメージを分かりやすく伝えるため、まずは私自身がこの『Pockepa』に収納しているアイテムを挙げてみると
・iPhone 13
・財布
・キーケース
・Airpods 2 pro
・モバイルバッテリー
これら5つを収納しており、もちろん財布の中には紙幣に硬貨、クレジットカード類が入っているので実際にはかなり多くのアイテムが収納されている。
公式サイトではサイクリング、ドライブ、ペットの散歩、子どもとのお出かけ、同僚との飲み会といった場面での収納イメージが紹介されているが、そちらを見ると日常のほとんどの場面はこの『Pockepa』でカバーすることができることが理解できる。0.6リットルの容積に至るにあたっては幾度もの試行錯誤が行われたのだろうと推察する。
収納スペースについて少し細かく紹介していこう。本体外側に位置するのが「スマポッケ」である。
頻繁に出し入れするスマホの収納を想定したスペースとなっており、片手で開けることができ、閉じるときはマグネットにより自動で閉じる仕組みが採用されている。ファスナーを開け閉めする必要もないので改札機の前でスマホを取り出す際にもたつく心配も無しだ。
本体の背面、つまり体に接する側に設けられているのが「チケットポケット」。
名前の通りチケットを入れておくことを想定した造りになっており、厚みはないものの薄型のモバイルバッテリーであれば問題なく収納することができている。
メインポケットのサイズは縦9cm×横19cm×奥行き4cmとなっている。本来は財布自体も持ち歩かなくて良いことをコンセプトにしたバッグとなっているため、内部にはカード類を6枚まで収納できるカードスペースのほか、紙幣や硬貨を収納できるキャッシュスペースも設けられている。
紙幣と硬貨は10枚ずつ収納することが可能ということだ。また、小物の整理に便利な2つのメッシュポケットも設けられており、乱雑になりやすい小物を視認性高く整理整頓して収納することが可能だ。
◆快適なつけ心地と着脱を可能にするベルト
1日中着けっぱなしにするバッグだからこそ、着け心地に関わるベルトの質は大事である。『Pockepa』では幅25mmと太めのベルトが採用されているため、面で当たることで体に食い込む負担を軽減している。また、ワンタッチバックルを採用することで装着時は近づけると自動でくっつき、外す時は紐を引くだけで簡単に外すことが可能だ。
近年のバッグの中には採用しているものを見かけるワンタッチバックルだが、使用してみるとやはり便利である。1点、注意が必要な点としては紐を引くだけで簡単に外すことができるのは本人に限らないので、例えば紐に興味を持った赤ちゃんが引っ張ることでもバックルは外れてしまうのでその点は注意が必要だ。
『Pockepa』を購入するには
『Pockepa』の一般販売価格は税込み17,300円とのことだが、2025年6月28日時点では一般販売の開始時期は未定である。Makuakeでの購入者への製品発送が7月程度まで続くようなので一般販売の開始時期はそれ以降になる見込みだ。個人的には今回発売されたPUレザー素材以外にも本革素材のラインナップも期待したいところだが、PUレザーだからこそ汚れや傷を気にすることなく使用できる部分もあり悩ましいところだ。いずれにしても個人的には2025年に購入した製品の中で、早くも5本の指に入るアイテムになるだろうと確信するくらいお薦めの製品である。
■関連情報
https://www.makuake.com/project/quick-pack-pockepa/
文/Wataru KOUCHI
趣味は合唱、読書、語学、旅行、美術館巡り、雑貨屋探索etc…。日本、海外の雑貨やガジェット、デザインコンセプトの中から思わず「それ、いただき!」と言ってしまうモノ達を紹介!