
ニオイに気付いていないのは自分だけ!? そんな状況にならないための体臭対策を紹介。体臭が発生するメカニズムを知り、ニオイを効率的にケアしよう。
自分の体臭に無頓着な男性は意外に多い。だからこそ〝もしかしたら臭うかも〟という意識を持ってケアすることをおすすめしたい。特にこれからの季節に注視したいのが、やはり汗のニオイのケアだ。
「よく〝汗臭い〟という言葉を耳にしますよね。実は汗自体にニオイはありません。体から分泌された汗と皮脂が、皮膚上の常在細菌と混ざることが汗臭さの原因となります。汗をかいた後はそのままにせず、しっかり拭き取ることでケアできます」
一般的な制汗剤は、汗腺にフタをして汗を抑制すると同時に、ニオイの原因菌を殺菌する仕組みをとる。これは制汗剤を肌に塗り込むロールオンでも、おなじみのスプレータイプでも同じ。外出前はもちろん、汗を拭き取った後に使用するのも効果的だ。部位に合わせた使い分けもおすすめだという。
また、男性の体臭は年代によって異なり、汗臭・ミドル脂臭・加齢臭の3つに分類される。
「汗臭とミドル脂臭には殺菌成分、加齢臭には消臭成分が有効です。それぞれ原因が異なるため、ニオイの種類に合わせた対策が必要なのです」

マンダム 汗とにおい総研 広報
木村彩子さん
男性向け美容商品を展開するマンダムの広報部主幹。同社は汗臭・加齢臭とは異なる30~50歳代半ばの男性特有のニオイを発見し〝ミドル脂臭〟と名付けた。
気付かないうちにニオイを発しているかも!?
2023年にマンダムが発表した調査結果によると、コロナ後、直接対面が増える中で他人のニオイが気になる人は約7割に到達。一方で、鼻がニオイに慣れてしまうため、自分の体臭に気付きにくいという発表も!?

出典:汗とにおい総研「汗とにおいの調査と実態」
ニオイは体の部位で異なる
汗・皮脂と菌が混ざるというニオイの発生要因は同じだが、体の部位によってニオイの種類は異なる。2種類の汗(エクリン汗・アポクリン汗)と、2種類の皮脂(皮脂腺から出る皮脂・角質層の中にある脂質)の組み合わせで、ニオイのタイプが変化。どんなニオイがするかによってケアすべき部位がわかるので、適切な体臭対策を取り入れたい。

出典:汗とにおい総研「汗とにおいの調査と実態」
年代でニオイの種類と部位は変わる
汗臭
10代半ば~20代半ばに強く感じるニオイ。汗をかきやすい脇を中心に発生し、酸っぱいニオイが特徴。
ミドル脂臭
30代半ば~50代半ばの男性に最も強く感じる。頭頂部から後頭部にかけて発生する、脂臭いニオイが特徴。
加齢臭
50代半ば以降から本格的に発生。胸や背中などの体幹部を中心に発生し、枯草のようなニオイが特徴。
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