DIME MAGAZINE
大手メーカーの経営不振や日米の関税問題などに揺れる自動車業界だが、車を必要とする人が多いことは間違いない。ただ、購入する側としては、物価高騰などを考えても新車だけでなく中古車を候補として考えたいところだ。Honda車の純正アクセサリーを提供しているホンダアクセスは、直近3年以内に中古車を購入した20歳から69歳のドライバー1000人に対して「中古車の購入に関する調査2025」をインターネットリサーチで実施した。それによると中古車を選んだ理由は、半数以上が購入費用を抑えることで、購入時にこだわったポイントも価格に関することだとわかった。
中古車を購入した理由は「購入費用を抑えられる」が半数以上でトップ
全回答者1000名に中古車を購入した理由を質問すると「購入費用を抑えられる」（57.1%）がトップだった。やはり中古車を購入する理由は金額なのだ。2位以下は、「すぐに納車される」（28.8%）、「気軽に乗ることができる」（28.6%）、「装備が充実したクルマを購入できる」（17.3%）、「生産終了になったクルマを購入できる」（13.1%）が続いた。車好きにとっては生産終了した車種を購入できることも大きな理由になるようだ。ちなみに購入した中古車のボディータイプについては、「軽自動車」（39.1%）がもっとも高く、「ミニバン」（16.7%）、「コンパクトカー」（14.0%）、「SUV」（10.3%）、「セダン」（7.8%）が続く結果となった。男女別では、女性の50.2％が「軽自動車」と選んでおり、半数を占めていたという。
中古車の購入は半数が「中古車販売店」を利用
中古車の購入場所は、「中古車販売店（ディーラー系除く）」（49.9%）がトップだった。2位以下は「ディーラー系中古車販売店」（24.5%）、「ディーラー」（12.2%）、「知人から購入」（5.7%）、「フリマサイト・アプリ」（3.7%）という結果だった。「中古車販売店（ディーラー系除く）」を選択したのは、購入金額の安さや欲しい車があったという理由だった。一方で「ディーラー系中古車販売店」を挙げた人は「信頼できる」や「安心」、「ディーラー」を挙げた人は「いつも利用している」や「アフターフォローがある」など購入時や購入後の安心感が要因だったようだ。
中古車購入でこだわったポイントはやはり価格！
中古車を購入した時にこだわったポイントについては、やはり「価格」（54.3%）がもっとも高く、次いで「走行距離」（39.1%）、「ボディーのタイプ」（37.7%）、「年式」（29.3%）、「デザイン」（23.6%）という結果だった。男女別と年代別では、60代男性では「価格」（68.0%）や「ボディーのタイプ」（50.0%）や「装備」（29.0%）、50代女性では「価格」（70.0%）、「走行距離」（53.0%）、「ボディーのタイプ」（58.0%）、60代女性では「価格」（68.0%）、「走行距離」（52.0%）、「ボディーのタイプ」（52.0%）、「年式」（44.0%）が全体と比較して10ポイント以上高い結果となった。
中古車購入の希望価格と購入価格にはギャップも
中古車購入で当初どのぐらいの価格を希望していたか質問すると、「50万円～80万円未満」（17.3%）、「100万円～150万円未満」（26.7%）、「150万円～200万円未満」（13.7%）、「200万円～250万円未満」（12.3%）に意見が分散したが、平均では138.8万円だった。最終的に購入した中古車の価格についても「50万円～80万円未満」（15.5%）、「100万円～150万円未満」（22.8%）、「150万円～200万円未満」（15.8%）と回答は分かれた。購入価格の平均は145.8万円なので、想定していた希望価格とはギャップがあったようだ。ちなみに中古車購入時に値引き交渉をしたかについては、54.5％が値引き交渉をしたと回答し、年代別では値引き交渉をした人の割合は20代と30代がいずれも61.5%でもっとも高かったという。
中古車の現車確認でチェックしたポイント1位は「ボディーの状態」
全回答者1000名に中古車の現車確認でチェックしたポイントを質問すると、1位は「ボディーの状態」（41.7%）だった。クルマの状態を把握するため、まずは外観からわかる部分をチェックする傾向があるようだ。2位以下は、「内装の状態」（34.7%）、「シートの座り心地」（29.4%）、「車内のにおい」（27.2%）が続き、車の内装に関わるものが多かった。男女別では、男性は女性よりも「エンジン始動時の動作・異音の有無」（男性28.0%、女性19.8%）、「エンジンルーム内の状態」（同24.6%、14.8%）が5ポイント以上高く、女性は男性よりも「ボディーの状態」（同38.6%、44.8%）、「シートの座り心地」（同26.4%、32.4%）が5ポイント以上高かった。男性は、エンジンにこだわる人が多い傾向があるようだ。
中古車選びで参考にしたのは「中古車検索サイト」
全回答者1000名に中古車選びで参考にした情報を質問すると、「中古車検索サイト」（29.7%）がもっとも高かった。2位以下は「メーカー・販売店のホームページ」（15.6%）、「販売店の営業担当者からの情報」（15.3%）、「自動車情報サイト」（15.1%）、「友人・知人からのクチコミ」（11.8%）と続いた。男女・年代別では、50代男性は「中古車検索サイト」（43.0%）、50代女性は「販売店の営業担当者からの情報」（26.0%）が全体と比較して10ポイント以上高い結果だった。
中古車販売店の店員だったら購入してしまう芸能人は所ジョージ＆天海祐希
中古車の購入をテーマに芸能人のイメージについて調査すると、“この人が中古車販売店の店員だったら購入してしまう”と思う芸能人では、男性は所ジョージ、女性では天海祐希がそれぞれ1位だった。男性芸能人では、所ジョージ以外にも2位の木村拓哉、3位の大泉洋とクルマ好きのイメージが強い芸能人やトークが上手そうな芸能人が挙がった。女性芸能人では天海祐希以外は、2位が北川景子、3位が綾瀬はるかという結果だった。
さらに中古車購入時に“この人に一緒に値引き交渉をしてもらいたい”と思う芸能人については、1位「明石家さんま」、2位「大泉洋」、3位「アンミカ」、4位「所ジョージ」と「阿部寛」という結果になった。
中古車購入を考える時は新車より価格が安いことが大きな理由だが、なかには新車がない車種を求めて中古車を選ぶ人もいる。さらに購入金額は、当初の希望額よりも高い価格の中古車を購入している人もいた。情報収集に関しては、やはり中古車検索サイトが人気のようだ。中古車とはいえ高額な製品には変わりないので、じっくり考えて購入しよう。
『中古車の購入に関する調査2025』概要
調査対象：ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする直近3年以内に中古車を購入した20歳～69歳のドライバー
調査期間：2025年5月16日～2025年5月20日
調査方法：インターネット調査
調査地域：全国
有効回答数：1000サンプル（男女・各年代が均等になるように抽出）
実施機関：ネットエイジア
出典：「ホンダアクセス調べ」
構成／KUMU
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