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折りたたみなのに厚さは8.9mm!普通のスマホ並みの薄さになった「Galaxy Z Fold7」はいよいよ買い時か

2025.07.10

2025年7月9日、サムスン電子はGalaxy Unpackedにて、折りたたみスマホの最新モデル「Galaxy Z Fold7」、「Galaxy Z Flip7」を発表した。イベント前から公表されていた、「折りたたみでUltra体験」をコンセプトに、ハイエンドモデルであるGalaxy S25 Ultraとそん色ない高性能を、折りたたみという形状に落とし込んだ製品となる。

サムスンの折りたたみスマホも第7世代となり、着実に進化を続けることで、徐々に知名度を伸ばしてきている。日本でも、折りたたみスマホユーザーは、じわじわと増えている印象もある一方で、耐久面の不安や厚さといった観点から、まだまだ手を出せていないというユーザーもいるはずだ。

Galaxy Z Fold7、Galaxy Z Flip7は、そんな人たちにこそ注目してほしい製品。もちろん、既存の折りたたみスマホユーザーにとっても、使い勝手を向上させる、多数のアップデートが施されている。

薄型軽量化でもう普通のスマホとそん色ない横折りスマホGalaxy Z Fold7

折りたたむと普通のスマホ、開くとタブレットクラスの大画面になる横折りスマホのGalaxy Z Fold7は、パワフルな性能に加え、筐体デザインに大きなアップデートが見られる。

■驚異の薄さで握り心地抜群

本体サイズは、閉じた状態だと約72.8×158.4×8.9mm、開くと、約143.2×158.4×4.2mmとなる。特筆するべきは厚さで、閉じた状態でも一般的なスマホに非常に近く、握りやすさが大きくアップした。また、従来モデルよりも横幅が広くなったことで、これまで折りたたんだ状態では、細すぎて文字入力がしにくかったという人にとっても、扱いやすくなっている。写真の通り、厚さはほとんど、USB-Cポートいっぱいにまで薄くなったといえるだろう。

薄型化に伴い、質量も約215gへと軽量化しているのもポイント。前モデルから約24gも減量しており、実際に持った感触は、ほとんど普通の板状スマホとそん色ないと感じた。ちなみに、日本で発売されている横折りタイプのスマホとしては、最薄、最軽量となっている。

iPhone 16 Proとの比較

ニッチな話になるが、薄型軽量化のため、ヒンジが改良されている。従来のヒンジは、支持部から回転部が一体になったパーツを採用していたが、どうしてもスペースが必要になり、分厚くなってしまっていた。Galaxy Z Fold7に採用される新しいヒンジは、支持部と回転部を分離し、別々のパーツを採用することで、この問題を解消している。さらに、衝撃に対する耐久性も上がり、折り目部分も目立ちにくくなった。

ディスプレイサイズは、閉じた状態で操作するサブディスプレイが約6.5インチ、開いた状態のメインディスプレイが約8.0インチとなる。メインディスプレイは大台の8インチ台に乗り、いよいよ本格的に、タブレット風の運用ができるサイズ感になった。

ただし、薄型化の影響か、本モデルより、Sペンには非対応となる。これまで採用されていた、メインディスプレイ側のアンダーディスプレイカメラも廃止となり、一般的なパンチホールカメラが採用される。この辺りは、特に従来のGalaxy Z Foldユーザーにとって、賛否の分かれる部分だろう。

■Galaxy AIは従来機能をアップデート

AI機能としては、新たに画期的な機能が追加されるというよりは、これまで取り組んできたGalaxy AIの機能をアップデートする形になっている。

たとえば、動画のバックグラウンドに録音されてしまっているノイズを除去する「オーディオ消しゴム」機能は、編集時に消しゴムのアイコンが表示されるため、これをタップするだけで、簡単に編集ができる。また、新たにボイスレコーダーや通話録音などの音声データにも対応した。

Gemini Liveはアプリ間を横断する形での指示も可能(対応アプリのみ)しており、複数のアプリを操作しなければならないシーンでも、まとめて指示を出せば、瞬時に処理してくれる。画像編集や生成機能が注目されがちなAIではあるが、こういったひと手間を解決してくれるAIが実用的になっていくことで、いよいよスマホの使い方が本格的に変わっていく実感ができる。

Webアシスト機能では、Webページの内容を瞬時に要約したり、翻訳することができる。出力した結果は、メインディスプレイの大画面を活かし、分割表示やポップアップ表示をすることで、原文との結果を見比べるといった使い方もできる。

なお、AIアプリは、有料契約をすることで、フル機能が使えるようになるものが多いが、Galaxy AIは、引き続きGalaxyユーザーに対して無料で提供される予定だ。

■Galaxy S25 Ultraと同様の2億画素メインカメラを採用

アウトカメラはメインカメラが2億画素、超広角カメラが1200万画素、望遠カメラが1000万画素の3眼構成となる。メインカメラがGalaxy S25 Ultraと同様に2億画素になったことで、前モデルよりも約44%明るい写真の撮影ができるようになっている。

画素数がアップしたことで、撮影した写真を拡大したり、切り取るようなシーンでも、精細さが失われにくいのが魅力。もちろん、写真内の映り込みを除去する生成AI編集機能なども、引き続き利用できる。

先に触れたとおり、メインディスプレイ側のインカメラはパンチホール型を新たに採用した。これまではディスプレイ下に埋め込まれていたこともあり、画素数が400万画素と低かったのが難点だったが、1000万画素にアップグレードされている。

そのほか、搭載SoCはSnapdragon 8 Eliteで、メモリは12GBか16GB、ストレージは256GB、512GB、1TBの3サイズが用意される。バッテリーは4400mAhで、顔認証と指紋認証の両方に対応。防水はIPX8、防塵はIP4Xに準拠し、7世代のOS、セキュリティアップデートにも対応している。

世界最薄となった縦折りスマホのGalaxy Z Flip7

フィーチャーフォンのように、縦に折ることでコンパクトに携帯できるGalaxy Z Flip7も、筐体デザインを中心としたアップデートがなされた。

■カバーディスプレイは4.1インチへと大型化

Galaxy Z Flip7は、本体サイズが約75.2×166.7×6.5mm、閉じると縦幅は約85.5mm、厚さは約13.7mmになる。Galaxy Z Flod7が、「日本で発売されている」横折りタイプでは最薄だったのに対し、Galaxy Z Flip7は、正真正銘「世界最薄」の縦折りスマホとなった。

こちらもヒンジの改良の恩恵は大きく、特に折り目部分は、ほとんど見えないレベルにまで進化している。触ると、さすがに少しへこむような感触があるが、ほとんどの人は、使っていれば慣れるはずだ。

カバーディスプレイは、アウトカメラを覆うような形で、約4.1インチに大型化。カバーディスプレイの輝度も、2600ニトまで向上したことで、屋外での扱いやすさもアップした。ベゼルが約1.25mmと非常に細く、カバー全体をディスプレイとして使えるようなイメージになる。また、メインディスプレイも、前モデルの6.7インチから、6.9インチへと大型化している。

画面サイズの大型化に伴い、本体サイズも若干大きくなっているが、もともと細見のデザインだったこともあり、実際に手に持っても、あまり違和感はなかった。むしろ、薄さのインパクトのほうが大きい印象だ。

■縦折りならではのAIのユニークな使い方

Galaxy Z Flip7でも、Galaxy Z Fold7と同様に、Galaxy AI機能が利用できる。なかでもユニークな使い方が、ディスプレイを90度近く折ったフレックスモードでGemini Liveを起動し、カメラを通しながら会話をするというもので、「今日の服装どっちにしたらいい?」といったやり取りもできる。

また、カバー画面でも、ライブ通知や音楽、モード、ルーチンなどの情報を表示するNow barや、パーソナライズ化された情報の確認ができるNow briefといった機能にアクセスできるようになった。

■弱点だったバッテリーも強化

コンパクトな形状や、折りたたみという機構の採用のためか、Galaxy Z Flipシリーズは、バッテリー容量があまり大きくなかったのが、1つの弱点とされていた。

Galaxy Z Flip7は、4300mAhと、従来モデルよりも大きなバッテリーを搭載している。これにより、最長31時間の動画再生が可能となった。2世代前のGalaxy Z Flip5と比べると、動画再生時間は約11時間も伸びている。

そのほか、搭載SoCはExynos 2500で、メモリ12GB、ストレージは256GB、512GBの2モデルが展開される。Galaxy Z Fold7と同様に、IPX8の防水やIP4Xの防塵、7世代のOS、セキュリティアップデートにも対応する。

Galaxy Z Fold7、Galaxy Z Flip7の発売日

Galaxy Z Fold7、Galaxy Z Flip7は、SIMフリーモデルに加え、ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアでも取り扱われる。Galaxy S25シリーズから、ソフトバンクでの取り扱いも復活したことで、多くの人が手に取りやすくなったのも、Galaxyブランドの魅力だろう。

SIMフリーモデルは、予約が7月17日~7月31日、発売が8月1日となる。それぞれの販売価格は、以下の通りだ。

・Galaxy Z Fold7
256GB:26万5750円
512GB:28万3750円
1TB:32万9320円

・Galaxy Z Flip7
256GB:16万4800円
512GB:18万2900円

円安や部材高騰といった影響もあり、値段もUltraクラスになってはいるが、折りたたみデザインとAIの両面で、スマホの使い方が大きく変わる可能性を感じられる製品であることに間違いはない。執筆時点で、キャリアモデルの販売価格は発表されていないが、端末返却プログラムなどの適用も見込めるので、折りたたみスマホに興味がある人には、ぜひ一度手に取ってもらいたい。

取材・文/佐藤文彦

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