
ライダーにとって欠かせない装備のひとつ、ヘルメット。さまざまな種類がありますが、事故などのリスクを考慮すると、頭部全体をしっかりと保護できるフルフェイスヘルメットがおすすめです。
ただ、近年は価格高騰が進み、フルフェイスタイプは1個5~9万円ほどすることも珍しくありません。お財布に厳しい! これからバイクに乗ろうかと悩んでいる人にとっては、かなり高いハードルですよね……!!
そこで今回は、見た目も性能も妥協せず、それでいて3万円台で購入できるカッコいいフルフェイスヘルメットを4点ご紹介します!
godblinc(ゴッドブリンク)/Blade Runner(ブレードランナー)
ひとつめにご紹介するのは、愛知県のヘルメットメーカーgodblinc(ゴッドブリンク)の『Blade Runner(ブレードランナー)』。価格はソリッド(単色)が34,980円で、グラフィック(柄アリ)が37,180円です。
1980~1990年代のバイクをイメージして作られたノスタルジックなデザインが特徴で、顎先から後頭部へかけてのラインが美しいヘルメットです。
MFJロードレース公認という安全性の高さで、一般公道はもちろんサーキット走行も可能。特に上下の視界が広く設計されているため、ライディング中の姿勢でも無理なく前方を捉えることができます。
なにを隠そう、筆者自身がこのヘルメットのユーザー。バイク業界のライターという職業柄いろんなバイクに乗りますが、どんな車両に乗った時でも視界が広く、安心感があります。また高速走行時に風の影響を受けにくく、首の負担が軽減され、長時間のライディングでも疲れを感じにくい点も魅力です。
そしてなんといっても、ゴッドブリンク製のヘルメットの素晴らしいところは品質の高さです。製造は海外工場で行われていますが、本社スタッフが定期的に現地を訪問し、すべての製品に対して品質チェックを実施しているのだそうです。
塗装の仕上がり・外装のキズの有無・内装の分解・再組み立ての精度など、各工程において検査を徹底しているそうで、想像以上の丁寧さにゴッドブリンクのこだわりを実感しました。
ブレードランナーは価格に対してクオリティが高く、誰にでもオススメしたい「安全性と品質の優れた高コスパヘルメット」なのです。
【製品情報】
Blade Runner(ブレードランナー)
定価:34,980~37,180円(税込)
重量:約1,450g(Mサイズ)
バリエーション:全8種
OGK kabuto(オージーケーカブト)/SHUMA(シューマ)
2点目は、大阪府のメーカーOGK kabuto(オージーケーカブト)の『SHUMA(シューマ)』。価格はソリッドが34,100円で、グラフィックが39,600~40,700円です。
「走り始めた瞬間から風を感じる」というキャッチコピーの通り、優れた空冷性能により、暑い季節でも快適に使えるヘルメットです。ヘルメット内側と頭部の空間をデータ化し、内装の厚み分布を最適化。縫い目が少ない、シームレスなフィッティングを実現しているのだそうです。
また、グラフィックのバリエーションが豊富な点も魅力のひとつです。全部で6種のグラフィックモデルがあり、それぞれに2~4色のバリエーションが展開されています。
ソリッドも6色の展開があり、きっとあなたが気に入るデザインが見つかるハズ。デザインにこだわりのあるライダーにオススメです。
ラインナップの中で唯一4万円台に乗るのが、2025年のニューモデル『SHUMA PLUME』。今回の記事の予算的にはオーバーをしてしまいますが、孔雀の羽がモチーフでひときわゴージャスなグラフィックです。
なんと、見る角度によって色が変化する塗装が採用されているのだそう。存在感がバツグンで、道行く人々の視線を独り占めできそうですね。
暑さをやわらげる空冷性能と、多彩なグラフィック展開。SHUMAは「日本の夏にピッタリな、オシャレライダーにイチオシのヘルメット」なのです。
【製品情報】
SHUMA(シューマ)
定価:34,100~40,700円(税込)
重量:約1,500g(Mサイズ)
バリエーション:全20種
WINS(ウインズジャパン)/G-FORCE SS FULLFACE(ジーフォース エスエス フルフェイス)
3点目は、石川県のメーカーWINS(ウインズジャパン)の『G-FORCE SS FULLFACE(ジーフォース エスエス フルフェイス)』。価格はソリッドが35,200円で、グラフィックが37,400~38,500円です。
首の負担を減らし、疲れを軽減させることでライディングに集中できることを目指して作られたモデルです。シェル部分には「熱硬化性プリプレグ繊維シート」という、グラスファイバー素材にあらかじめ樹脂を浸透させた素材が採用され、強さと軽さを両立しているのだそう。
その軽さは、カーボンで作られた上位モデル『A-FORCE(エーフォース)』に迫るほど。実際に手で持ってみると、「こんな軽いヘルメットが3万円台なんて信じられない!」と驚かされました。
さらに嬉しいのが、ツーリングに便利な機能性。これほど軽いにも関わらず、インナーバイザーまで備えているという多機能ヘルメットなのです。
一般的に、インナーバイザー付きのヘルメットは帽体が大きくなる傾向があります。しかしG-FORCE SS FULLFACEの場合、前からも横からもシルエットがスマート。スッキリとしていてデザインもキレイです。
内装のフィット感もほどよく、長時間使用してもストレスを感じにくそう。疲れにくさへのこだわりが随所に感じられました。
G-FORCE SS FULLFACEは、安全性・軽さ・機能性の三拍子がそろった、「欲張りなライダーにぴったりな多機能ヘルメット」なのです。
【製品情報】
G-FORCE SS FULLFACE(ジーフォース エスエス フルフェイス)
定価:35,200円~38,500円(税込)
重量;約1,460g(Mサイズ)
バリエーション:全11種
HJC(エイチジェーシー)/i71
最後にご紹介するのは、韓国のメーカーHJC(エイチジェーシー)の『i71』。価格はソリッドが29,920円で、グラフィックが34,100円です。
ソリッドでは2万円台と言う驚異的な価格ながら、インナーバイザーを備えた多機能ヘルメット。海外製品ではありますが、日本人向けのオリジナルEPS(衝撃吸収ライナー)と内装を装備しています。
ツーリングライダーにとってさらに嬉しいのが、専用設計のインカム『SENA SMART HJC 21B & 50B』に対応しているという点。
ヘルメットの左サイドに取り付けスペースが設けられており、装着時もインカムの存在感を抑えて見た目のスマートさが保てるのです。
また、価格の安さを感じさせないスタイリッシュなデザインも魅力です。大型スポーツバイクにも似合うような迫力があり、車種を選ばず使えるエッジの効いたカッコよさが感じられました。
さらに、バイク用品メーカーとして定評のあるRSタイチが日本国内での輸入代理店を務めている点も安心材料のひとつ。パーツの入手やサポート体制も整っており、購入後のフォローまでしっかり対応してもらえるのは心強いポイントです。
i71は、費用を抑えながらもツーリングに必要な機能を備えた「お財布に優しいオールラウンダー」なのです。
【製品情報】
i71
定価:29,920~34,100円(税込)
重量;約1700g(Lサイズ)
カラー・グラフィック:全8色
文/高木はるか
アウトドア系ライター。つよく、しぶとく、たくましくをモットーにバイクとキャンプしてます。 愛車はversys650、クロスカブ110、スーパーカブ90。
高木はるかの記事は下記のサイトから
https://riding-camping-haruka.com
編集/inox.