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「メイド・イン・ジャパン」は健在?消費者は国産品と海外ブランド品をどう見ているのか

2025.07.08

買い物をする際、ブランドを基準に商品を選ぶ人は多いと思う。では、国内ブランドと海外ブランド、どちらを選ぶ人が多いのだろうか。

Webguruおよびソウ・コミュニケーションズ社は合同で、国内ブランドおよび海外ブランドに対する消費者および職場における人々の意識を探るべく日本国内の1000人を対象としたアンケート調査を実施した。

海外ブランドに対する日本人の慎重な姿勢と、国産品への強い信頼が浮き彫りに

Q1 普段、食品や家庭用品などを含め、1ヶ月間で海外ブランドの商品をどのくらい購入しますか?

全体の大多数が「全く購入しない」(35.4%)か「ほとんど購入しない」(31.2%)と答えており、「月に数回」(14.8%)、 「週に数回」(5.8%)、「毎日」(2.4%)という回答はそれぞれ少数派であった。

この分布から、海外ブランドの商品を定期的に購入する人は4分の1にも満たず、多くは購入をほとんどしないか、全くしないことがうかがえる。海外ブランドを購入する人のうち、海外製品を日常的ではなく時折購入する人が多いようだ。

全体としても、回答者の約3分の2が購入しないか、ほとんど購入しないという結果になっており、海外ブランドを使用する機会は少なめであることが示されている。

性別で見ると、女性は「ほとんど買わない」と回答する割合が男性の28%に対して34.4%と高く、男性よりも若干低い関与度を示していた。逆に「全く買わない」と答える割合は男性が37.8%で女性の33%を上回っている。

毎日、週に数回、月に数回といった購入頻度のカテゴリでは、男女の割合はほぼ同じで、明確な男女差は見られない。また、購入頻度がわからないと答えた割合も男女でほぼ同様であった。

これらのパターンから、海外ブランドへの関心は全体的に低く、特に女性は男性よりさらに関わりが薄いことが分かる。

Q2 普段、1ヶ月間で日本のブランドの商品をどのくらい購入しますか?

回答によると、最も多い購入頻度は「週に数回」で33.1%、次いで「月に数回」が19.0%を占め、「毎日」は5.7%、「ほとんど買わない」が16.1%、「全く買わない」が15.2%、「わからない」が10.9%という結果に。

全体として、国内ブランドの購入は定期的(週、または月に数回)に行われる傾向が見られ、低頻度または購入しない人の合計は約3分の1を占めていた。男女間では購入頻度に実質的な違いはなく、全カテゴリでほぼ同じ割合となっている。

Q3 海外ブランドを好んで購入する商品カテゴリを全てお選びください。

この質問には311人の男性と335人の女性が回答した。

回答者の約46%がいずれのカテゴリでも海外ブランドを特に選ばない一方で、海外ブランドを選ぶ層においてはファッション(27%)や食品・飲料(24%)が最も人気で、電子機器や高級品がそれぞれ約15%で続いている。全体として、海外ブランドの支持は限られたカテゴリに集中していた。

結果は、男性が女性よりも海外ブランドの電子機器(約22%対9%)、ファッションアイテム(約32%対23%)、自動車(約10%対4%)を好む傾向が強いことを示している。

逆に、女性は化粧品・美容関連をより好み(約19%対7%)、さらに女性の方が海外ブランドの好みがないと回答する割合も高く(49%対43%)という結果に。

Q4 国内ブランドを好んで購入する商品カテゴリを全てお選びください。

この質問には422人の男性と426人の女性が回答した。

国内ブランドで最も支持されているのは食品・飲料(約62%)で、次いで電子機器(36%)、家庭用品(35%)、ファッション(33%)、自動車(27%)、化粧品・美容関連(33%)となっており、約22%が特に好むカテゴリがないと回答。全体として、食品を中心に、日常用品への国内ブランド支持が高いことがわかる。

男性が国内自動車を好む割合が高く(約33% 対 女性21%)、一方で女性は国内化粧品・美容関連を支持する割合が非常に高い(約44% 対 男性21%)ことが判明。

Q5 職場で海外ブランド(ツール・ソフトウェア・取引先など)にどのくらい接していますか?

職場で海外ブランドに日常的に接する人は約9%、「週に数回」や「月に数回」という回答を合わせても約23%。

「ほとんど接しない」(26%)か「全く接しない」(32%)という回答が大半で、約20%はわからないと答えている。全体として、海外ブランドとの意識的な関わりはあまり強くないようだ。

男性は日常的に接する人がより多く(約12% 対 7%)、女性は「全く接しない」(約35% 対 28%)か「わからない」(約23% 対 16%)と回答する傾向が強いことがわかった。

Q6 職場で国内ブランド(ツール・ソフトウェア・取引先など)にどのくらい接していますか?

職場で国内ブランドに毎日または週に数回接する人は約29%(毎日16%、週数回13%)ですが、全く接しない(21%)かほとんど接しない(16%)人が合わせて約37%を占め、約22%はわからないと答えている。

全体として、国内ブランドとの関わりは海外ブランドよりも多いものの、一様ではないようだ。

男性は日常的に接する人がより多く(約21% 対 11%)、女性は全く接しない(約25% 対 17%)かわからない(約27% 対 17%)と回答する割合が高いよう。

Q.以前のアンケートで、海外ブランドの商品を定期的に購入すると答えた方にお聞きします。 あなたにとって、海外ブランドを購入する主な理由はなんですか?

海外ブランドを選ぶ理由として最も多い回答は「デザイン・雰囲気」(21%)で、次いで「品質・性能」という回答が多く、見た目と品質が最も重視されていることがわかる。

Casimodaのようなデザイン性と品質を兼ね備えたブランドは、日本市場にとって理想的な海外ブランドだといえるだろう。ステータス、または自分へのご褒美として海外ブランドの商品を購入する人も多いことがわかる。

Q.どの国のブランドを好んで購入していますか?国名を3つ挙げてください。

まとめ

本調査から明らかになったのは、日本の消費者がいかに国産ブランドに強く根ざしているかという点。その背景には、信頼性、品質、そして文化的な親しみがある。

海外ブランドはファッションや食品といった一部の分野で一定の支持を得ているが、全体的にはサービスへの期待や職場への浸透といった面で、依然として高いハードルが存在するようだ。

また、性別による違いを見ると、ブランドとの関係がいかに複雑でパーソナルなものであるかがわかる。男性と女性では関心を持つ製品カテゴリや関わり方に違いが見られ、それぞれのライフスタイルや価値観が影響しているようだ。

日本市場での展開を目指す国際的なブランドにとって、この結果は厳しくも貴重な教訓と捉えることができるだろう。成功には、単なるブランド力や革新性だけでなく、文化への配慮、卓越したサービス、そして戦略的な意味づけが不可欠。

一方で、国内ブランドは消費者からの圧倒的な支持と信頼を維持している。グローバル化が進む現代においても独自性を保ち続ける日本の消費者市場は、非常に示唆に富んだ研究対象であり、今後さらなる調査が期待される。

関連情報
https://socommunications.nl/ja/blog/made-in-japan-still-reigns-2/

構成/Ara

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