
寺社に特化した宿泊・体験サービスブランド「OTERA STAY」を展開するシェアウィングは、2025年6月27日より新たに神社の宿泊・体験サービスブランド「JINJA STAY(神社ステイ)」をローンチした。
JINJA STAY始動:神社の静けさに身を委ね、心を調える
千年以上の歴史を紡ぐ神社を舞台に、宿泊と体験を通じて日本の精神文化に触れる新たな旅の形を提案するブランド「JINJA STAY」。日常から離れ、神域に一歩足を踏み入れることで、自分自身と深く向き合う特別な時間を届けてくれるはずだ。
神職による正式参拝や宿坊体験、四季折々の自然に寄り添った時間や神社門前の地域の方との交流など、ここでしか味わえない静謐な時間が、“人生観を変えるきっかけ”になるような時と場を提供。
その第一弾として、2025年7月から神奈川県大山にある2200年の歴史を持つ阿夫利神社とその門前の宿坊と連携する、新たな宿泊プログラムの販売が開始された。
■なぜ今、神社ステイなのか
シェアウィングは、これまでお寺、神社、古民家等、歴史ある場を通じて心身共に自分自身に向き合い、人生観の変わる場と体験を提供するサービスブランド「OTERA STAY」を全国13か寺で展開してきた。その利用者数は、累計約10万人と国内外に広がっている。
近年、神社仏閣は少子高齢化や後継者不足などの課題に直面している。シェアウィングは、こうした課題に対して、自治体や民間企業と連携しながら、地域の観光振興や文化継承につながる活動を展開してきた。
そんな中、歴史ある神社を今後も50年、100年と次の世代へ継承すべく、今回「JINJA STAY」のローンチに至ったという。
同社では「JINJA STAY」の発表に際して、次のようにコメントしている。
「現代社会において、日常から切り離された“聖なる空間”での滞在は、心と身体に深い回復をもたらします。静かな祈りと自然との共鳴を通して、「本来の自分」を見つめ直す体験をこのブランドが提供することで、これまで神社や宿坊に馴染みのなかった人々にも、その魅力に触れてもらう機会を創出していきます」
ADDress × JINJA STAY 伊勢原・大山の阿夫利神社にてコラボレーション企画

「JINJA STAY」の第一弾として、定額制の多拠点居住プラットフォーム「ADDress」を運営する株式会社アドレスとの協働で、1泊2日の体験型ツアーを開催する。
その内容は、神奈川県伊勢原市の大山エリアを舞台に、普段出会うことのない人々と、今の大山に暮らす人や文化を堪能できる、新たな形の「大山詣り」になっている。
この大山詣りとは、江戸時代から行われてきた神奈川県伊勢原市にある霊峰大山(おおやま/阿夫利山)への参詣(さんけい)のこと。大山詣りを目的とした人々は当時、地域や職場単位などで組織する互助的なグループで「講(こう)」と呼ばれ、特に江戸時代に盛んになり、江戸から2〜3日かけて集団で参詣するスタイルだった。
参拝だけでなく、道中の温泉、土産、料理など、娯楽と観光を兼ねた信仰行事に発展。最盛期には江戸の人口が100万人の頃、年間20万人もの人々が大山を訪れていたという。
しかし、時代の変化とともに講が減少し、繁栄した門前の宿坊も閉鎖が続いている。
そこで、かつての信仰、職場、地域によって構成された講ではなく、価値観や旅のスタイル、趣味などを共有する人により構成させれる “新たなスタイルの講” を模索するため、シェアウィングとアドレスが協働し、本プロジェクトを開始した。
なお、本事業は観光庁が実施する「令和6年度 歴史的資源を活用した観光まちづくり推進事業 (モデル創出)」 採択事業で、一般社団法人伊勢原市観光協会が主体となり行なった『2200年の歴史ある大山詣り阿夫利神社門前町活性化』調査事業を通じて生まれた事業でもある。
◎ツアーの詳細はこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000040352.html
構成/清水眞希