オープン型イヤホンは耳を塞がないため、圧迫感が少なく長時間利用に最適です。テレワーク中の周囲の音も聞き取りやすく、快適な装着感が特徴。オーソドックスなタイプに加え、ワークアウト向けのイヤーフック付き、そして人気のイヤーカフ型など多様な形状があります。遮音性は低いものの、ながら聴きには最適です。
目次
完全ワイヤレスイヤホンの中でも、ハイエンドクラスのモデルは、カナル型と呼ばれる形状が多くありますが、近年はオープン型と呼ばれる形状の製品が、勢いを増しています。
では、オープン型イヤホンとはどのような製品なのか、どんな利点があるのでしょうか。
オープン型イヤホンの特徴とおすすめポイント
早速、オープン型イヤホンの特徴やメリットについて紹介していきましょう。
■オープン型イヤホンとは
そもそもオープン型イヤホンとは、耳の穴を塞がないタイプのイヤホン。カナル型と違い、物理的に耳の穴にイヤホンを入れないため、蒸れや圧迫感を低減できるのが特徴です。
■オープン型イヤホンはテレワークに最適?
オープン型イヤホンのメリットは、カナル型イヤホンと比べ、快適に装着できる点です。そのため、長時間イヤホンをつけていたい、テレワークといったシーンに便利です。
装着感はもちろん、完全に耳の穴を塞がないデザインから、周囲の音を聞き取りやすいので、インターホンの音や、家族の声が比較的聞こえやすいのも、自宅作業に適しているポイントです。
装着感の調節がしにくいので必ず試聴をしよう
カナル型イヤホンと違い、オープン型イヤホンは、イヤーチップによる装着感の調節ができない製品がほとんど。そのため、耳の形に合わないモデルでは、使っている際に耳が痛くなってしまう可能性があります。
インターネット販売が主流ではありますが、オープン型イヤホンの購入前には、できるだけ試聴するのがおすすめです。
オープン型イヤホンにも形状に違いがある
オープン型イヤホンといっても、デザインごとに違いがあります。それぞれメリットがあるので、確認していきましょう。
■オーソドックスなオープン型イヤホン
オープン型イヤホンの中でもオーソドックスな形状といえるのが、アップルのAirPodsシリーズのようなデザイン。装着方法はカナル型イヤホンに近くなりますが、イヤーチップがなく、耳の穴を完全に塞がないデザインのため、圧迫感が少ないのが魅力です。
多くの場合、イヤホン本体にスティックがついたデザインになっており、スティック部分の操作で、音量調節や曲送りといった操作ができます。

【参照】アップル AirPods 4
■ワークアウト時に便利なイヤーフック付きイヤホン
ランニングといった運動時におすすめなのが、イヤーフックを搭載するオープン型イヤホンです。
フック部分を耳の引っ掛けるように装着し、ハウジング部は耳の穴に被せるように使う製品が多いため、オーソドックスなオープン型イヤホンよりも開放的な製品が多くなります。イヤーフックのおかげで、運動時にイヤホンがずれ落ちる心配も少ないのも魅力でしょう。

■今注目のイヤーカフ型イヤホン
オープン型イヤホンの中でも、今最も勢いがあるといえるのが、イヤーカフ型イヤホン。耳を挟み込むように装着するデザインになっており、圧迫感の少なさ、装着感の軽さが特徴であることが多くなっています。
イヤーカフ型イヤホンも、ほかのオープン型イヤホンと同様に、購入後にサイズを調節するのが難しい形状になります。耳を挟み込むデザインであるため、形が合わない可能性もあるので、事前に試聴しておくのがおすすめです。

【参照】HUAWEI FreeClip
オープン型イヤホンのメリットとデメリット
では、オープン型イヤホンにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
■オープン型イヤホンのメリット
オープン型イヤホンのメリットは、カナル型と比較して軽い装着感で利用できる点です。圧迫感が少なく、形状によっては、耳の穴をほぼ塞がないものもあるので、周囲の音が聞き取りやすいのも特徴です。
特に、長時間イヤホンをつけっぱなしにする人には、オープン型イヤホンがおすすめです。
■オープン型イヤホンのデメリット
耳の穴を完全に塞がないオープン型のイヤホンは、遮音性が低いのが弱点。近年はオープン型でANC機能を搭載したモデルもありますが、カナル型イヤホンと比較すると、遮音性はどうしても低くなります。
そして、音質面ではカナル型に比べて、重低音の響きや音の没入感でやや劣る傾向があります。この点も考慮すると購入後の後悔は少ないでしょう。
また、音量を上げた際の音漏れリスクもあります。屋外で使用する際や、音楽に没頭したいという場合は、カナル型イヤホンの方が適しているといえるでしょう。
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※データは2025年5月上旬時点での編集部調べ。
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文/F.さとう







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