
青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県の6県で構成される東北エリアにおいて、同エリア居住者から最も「住み心地がいい」、そして「住みたい」と思われている〝憧れの街〟はどこなのか。
というわけで大東建託では東北圏(青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県)居住者を対象に、過去最大級の居住満足度調査を実施。その結果を「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2025<東北版>」「いい部屋ネット 住みたい街ランキング2025<東北版>」て発表した。
本稿は同社リリースをベースに、その概要をお伝えする。
住みここちトップ3は宮城県の自治体が独占

■宮城県富谷市が唯一、偏差値80台の極めて高い評価で6年連続での1位
富谷市は1970年代から仙台のベッドタウンとして人口が急増。2016年に市制移行した。最寄り駅の泉中央からはバス便だが、イオンモールやコストコなどの大型商業施設が多いエリアである一方、大亀山森林公園などの自然も豊かな街だ。子育て世代も多く住んでおり、6年連続で1位を獲得した。

2位は昨年から順位を上げた宮城郡利府町。宮城県中部に位置し、仙台市に隣接する利便性の高い町だ。JR東北本線の利府駅や高速インターチェンジがあり、交通アクセスも良好。町内にはイオンモール新利府など大型商業施設が充実しており、買い物や娯楽も身近に楽しめる。自然豊かな環境も魅力で、モリリン加瀬沼公園など四季を感じられるスポットも多数。
3位には仙台市太白区が入った。仙台市南西部に位置し、東側は近年、長町副都心開発が進み、大規模商業施設やマンションの供給が行われている。区内には市内の4割を超える埋蔵文化財が集中しているほか、西側は景勝地である二口峡谷など、豊かな自然環境が広がるエリアとなっている。
なおトップ5は、今年も全て宮城県の自治体で、1位は偏差値80台、2位~5位も偏差値70台の高い評価を得ている。
住みたい街1位は6年連続で宮城県仙台市に

■6年連続で宮城県仙台市が1位に、2位は4年連続で東京23区
宮城県仙台市は県の中部に位置する県庁所在地で、東北地方最大の都市。メインターミナルの仙台駅には東北新幹線をはじめ複数の路線が通り、駅周辺には大規模ショッピングモールや百貨店、飲食店などが多数揃っている一方、広瀬川や青葉山などの自然や街路樹も多い。
4年連続の2位となった東京23区は特別区と呼ばれる各区が独立した自治体。千代田区、中央区、港区を都心地域、新宿区、文京区、渋谷区、豊島区の4区を副都心地域と呼ぶ。
ちなみに、「住みたい街が特にない」53.0%、「今住んでいる街に住み続けたい」19.6%と、今住んでいる街の肯定派は72.6% に達しており、今住んでいる街を評価する結果となっている。
街の住みここちランキング2025<東北版>自治体TOP15・因子別

・静かさ治安の1位は秋田県雄勝郡羽後町、2位は岩手県岩手郡雫石町、3位は山形県西置賜郡白鷹町だった。
・防災の2位は、福島県石川郡石川町が入った。
調査概要
調査方法/株式会社マクロミルの登録モニタに対してインターネット経由で調査票を配布・回収。
回答者/東北エリア(青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県)居住の20歳以上の男女、2021年~2025年(一部の回答のみ2020年・2019年を追加)合計5万4410名を対象に集計。
・男女比:男性47.6%、女性52.4%
・未既婚:未婚40.9%、既婚59.1%
・子ども:なし43.6%、あり56.4%
・世代比:20歳代14.6%、30歳代22.1%、40歳代25.1%、50歳代22.1%、60歳代12.5%、70歳代3.6%
関連情報
https://www.eheya.net/sumicoco/
構成/清水眞希