
くふう生活者総合研究所(以下、くふう総研)は、生活者4,164名を対象に「猛夏を迎える準備」についての調査を実施し、その結果を公表した。
「本格的な夏が来る前にやっておきたいこと」の1位は「エアコンの掃除」
各地で真夏のような暑さが続いており、さらに気象庁から発表された「早期天候情報」では、6月末から7月初旬にかけて全国で10年に一度ともいえる著しい高温になると予測されている。今回のアンケートの回答でも、自身や周りの人が熱中症になったことがあるという声も少なくなく、できる限りの対策を行って猛暑を迎えたいという生活者の姿がうかがえる結果となった。
【調査結果】
・昨年の夏の困りごとTOP2は「電気代」「寝苦しさ」
観測史上最も暑い夏となった2024年夏。くふう総研が2024年10月に行なった調査では65%の人が「暑い時期が長くて疲れた」と回答した。そんな昨年の夏を振り返ってどんなことに困ったかをたずねたところ、「冷房で電気代が高額になったこと」(64.1%)が最も多く、続いて、夜間の暑さによる「寝苦しさ・睡眠不足」(56.1%)が挙がった。

・本格的な夏が来る前に「エアコンの掃除」をしたい人が約6割
本格的な夏になる前にやっておきたいこととして最も多く挙がったのは、冷房効果・節電効果向上が期待できる「エアコンの掃除」(56.1%)。また、エアコンに関することでは「室外機にカバーを取り付けたい」という声も多数挙がった。本調査を行なった6月中旬あたりから急に暑くなったため、慌ててエアコンを掃除したという人も多いのではないかと推測される。

・電気を使わない暑さ対策アイテムに注目
今年の夏に欠かせないアイテムを聞いたところ最も回答が多かったのは、冷房効率を上げるためクーラーとの併用が推奨されている「サーキュレーター」(37.8%)だった。僅差で続いたのが「接触冷感機能のある寝具」(35.1%)、さらに「冷却スプレー・シートなど」(25.8%)、「接触冷感機能のある衣類」(25.8%)と、電気を使わない暑さ対策アイテムが挙がった。
そのほか、近年夏のおでかけアイテムとして広まった「クールリング」(24.0%)、「携帯型扇風機」(22.5%)や、首元に装着して体を冷却する「ウェアラブルエアコン」(8.7%)、作業現場からタウンユースに広がりつつある「ファン付き空調服」(6.7%)などのアイテムも挙がった。

・日焼け対策の必須アイテム、女性の約7割、男性の約2割が「日傘」と回答
多くの人が強い日差しへの対策も行なっており、女性は「日焼け止め」(76.7%)、「日傘」(66.0%)、「帽子」(54.3%)が欠かせないアイテムTOP3となった。さらに「アームカバー」(48.5%)も約半数、「UVカットウェア」(35.4%)、「サングラス」(31.1%)も3人に1人が欠かせないと回答し、高い使用率となっている。
日傘は「紫外線対策だけでなく暑さが和らぐ」「体感温度も変わる」などの理由から支持されている。アームカバーは「腕のシミ対策」「日傘をもつ腕の保護」などを理由に使う人が多く、UVカットや冷感機能、ファッション性に優れた商品が増えていることもあり車や自転車の運転をする人だけでなく利用が広まっていることがわかる。
一方、男性は「帽子」(46.2%)での日焼け対策が最も多く、「日焼け止め」(32.4%)、「サングラス」(32.3%)が続いた。なお、ここ数年で男性の使用が増加している「日傘」については、約2割が欠かせないと回答した。


【調査概要】
調査テーマ:「猛暑を迎える準備」について
調査エリア:全国
調査対象者:家計簿サービス「Zaim」ユーザー、チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」ユーザー計4,164名
調査期間:2025年6月13日(金)~16日(月)
調査方法:インターネットによる調査
構成/立原尚子