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備えあれば憂いなし!「デジタル遺品」整理の進め方と注意点

2026.04.26

故人のスマホやPCに残る「デジタル遺品」は、放置すると法的トラブルや情報漏洩の原因になりかねない。本記事では整理の手順や注意点、業者に依頼する際のポイントを解説する。

家族、特に父や母が亡くなったあと、スマホやパソコンの中に何が残されているのか、どう扱えばいいのかわからず困ってしまう人は少なくない。見た目にはわからないデジタルの情報は、思い出の写真や連絡先だけでなく、銀行口座や契約中のサービスなど、重要な情報を多く含んでいることがある。こうした「デジタル遺品」を放置すると、相続や解約手続きに支障が出たり、個人情報の漏洩につながったりする恐れもある。本記事で、デジタル遺品整理とは何かを正しく理解することから始めよう。

デジタル遺品整理とは?

まずは、デジタル遺品整理の概要と、対象物について解説する。

■亡くなった人の“残された記録”を整理する

デジタル遺品整理とは、故人が生前に使用していたスマホやパソコン、各種サービスに残された記録を整理し、適切に扱うことを指す。これらの記録は、日々の暮らしや人とのつながり、個人の思いや意志を反映したもので、遺された家族にとっては大切な手がかりとなる。

一方で、他人に見られたくない内容や、放置することでトラブルの原因となるものも含まれるため、残された記録を丁寧に確認し、慎重に向き合うことが必要だ。なお、近年ではこうした事態を避けるため、生前にデジタル情報を整理しておく「生前遺品整理」への関心も高まっている。

■対象になるデータやアカウント

デジタル遺品として対象になるのは、パソコンやスマホに保存されたデータのほか、SNSアカウント、メール、クラウドストレージ、ネット銀行や証券口座など、インターネット上で利用されているさまざまなサービスや契約情報だ。これらの情報は、個人の思い出を含むだけでなく、資産や重要な契約に関わる場合も多いため、相続や手続きにおいて確認が欠かせない。

■意外と見落としがちなデジタル遺品

デジタル遺品には、SNSや口座情報以外にも、つい見逃しがちなものが数多く存在する。例えば、故人が趣味で運営していたブログや個人サイト、登録されたドメインやサーバー契約などは放置されやすい。

また、定期購入していたサブスクリプションサービス、ネットショッピングのアカウント情報、さらには仮想通貨やFX口座など、形のない資産も対象となる。これらは故人が管理情報を残さないまま亡くなった場合、遺族が存在に気づけなかったり、アクセスできなかったりするリスクがあるため、特に注意が必要だ。

放置するとどうなる?デジタル遺品のリスクと取り扱い時の注意点

デジタル遺品をそのままにしておくと、法的リスクや情報漏洩、相続手続きへの影響など、さまざまな問題が生じる恐れがある。ここでは、デジタル遺品のリスクと注意点について解説する。

■勝手にアクセスすると違法になることも

デジタル遺品の取り扱いには法的な注意が必要。特に問題となるのが、端末内に保存された認証情報を使ってオンラインサービスにアクセスし、ファイルやメールをダウンロードしたり、アカウントを削除したりする行為だ。

これらは不正アクセス禁止法に抵触する可能性があり、違法と判断される恐れがある。一身専属性とされるSNSやクラウドサービスなどのアカウントは、本人のみに使用が認められており、相続人であっても無断利用は避けるべきだ。一方で、端末のロック解除や写真・連絡先の取り出しは原則として問題ない。リスクを避けるためにも、相続人間で協議し、慎重に対応することが求められる。

■個人情報の流出やトラブルにつながる

故人のスマホやパソコンには、SNSやメール、ネットバンキングの情報、写真や書類など、多くの個人情報が残されている。これらを放置すると、第三者に不正にアクセスされ、乗っ取りや詐欺に利用されるリスクがある。

SNSが悪用されて故人になりすましたメッセージが送信されたり、ネット口座の情報が漏洩し不正送金の被害につながったりするケースもある。遺品を処分する前には、データの完全削除やアカウントの整理を行うことが重要。放置による被害は、遺族や関係者にも広がる可能性があるため注意しよう。

■相続や財産確認ができず、手続きに支障が出る

ネット証券や仮想通貨、オンラインバンキングなど、デジタル遺品には相続財産として重要な資産が含まれていることがある。これらの存在に気づかないまま遺産分割協議を終えてしまうと、後から再度協議や書類の作成が必要となり、相続人に大きな負担がかかる。

また、相続税申告にも影響を及ぼす可能性がある。申告後に新たなデジタル資産が判明した場合は修正申告が必要となり、場合によっては追徴課税の対象になる。さらに、評価額の変動によって、税金だけ多く支払い、受け取る財産が減ってしまうことも起こり得るため注意が必要だ。

何から始める?デジタル遺品整理の流れ

次に、何から手をつけて良いかわからない人のために、デジタル遺品整理の基本的な進め方を順に解説する。

■スマホ・PCのロック解除

デジタル遺品の整理を始めるには、まずスマホやパソコンのロックを解除する必要がある。これらの端末には、故人の写真や連絡先、財産に関する重要な情報が保存されているため、はじめに確認したい。

パスワードが不明な場合は、エンディングノートやメモの有無を確認したり、誕生日や記念日などから推測したりすると良い。それでも解除できない場合は、専門業者への依頼や解析ソフトの利用も選択肢となる。

無理に操作をすると端末が完全にロックされるリスクもあるため、注意が必要だ。また、相続人が決まっていない段階では、ロック解除に全員の同意を得ておくのが望ましい。

■データ確認と削除

端末のロック解除ができたら、次はスマホやパソコン内のデータや、故人が利用していたオンラインサービスの確認に進む。特にネット銀行や証券口座、キャッシュレス決済など、金銭に関わる情報は優先してチェックしておきたい。これらのデータは、IDやパスワードが端末内に保存されていればアクセスできる場合もある。また、契約中の有料サービスは、放置すると継続的に課金されるため、早めの解約が必要だ。

確認が終わったデータは、不正利用や情報漏洩を防ぐために削除する。端末内のデータは専用のソフトを使うか、完全に破壊するなどして慎重に処理することが望ましい。SNSのアカウントなども、削除の前に関係者への配慮を忘れず対応したい。

■端末の初期化と処分

データの確認と削除が終わったら、スマホやパソコンなどの端末自体の初期化と処分に進む。特にスマホの契約を解約しないまま放置すると、通信費がかかり続けるため早めの対応が必要だ。機器を譲渡や売却する場合は、個人情報が残らないよう確実に初期化を行う。信頼できる買取業者の中には、データ完全消去のサービスを提供しているところもあるため、不安な場合は活用すると良い。

また、端末の処分方法は法令で定められており、パソコンはメーカーや認定事業者、スマホは自治体や携帯ショップでの回収が基本となる。機器の種類ごとに適切な処分方法を確認し、慎重に対応することが重要だ。

プロに任せる選択肢も検討を|デジタル遺品整理サービスとは?

デジタル遺品整理業者に依頼すれば、遺品整理士などの専門家が対応することで、複雑な作業や不安の多い手続きもスムーズに進められる。ここでは主なサービス内容や料金の目安を紹介する。

■依頼できる主なサービス内容

デジタル遺品整理サービスでは、故人が使っていたスマホやパソコンのロック解除から始まり、端末内のデータ抽出や削除、アカウント情報の調査・一覧化、SNSや有料サービスの解約などを一括して対応してもらえる。業者によっては、写真や書類などの大切なデータを外部メディアに移行してくれるサービスもある。

さらに、ネット銀行や仮想通貨などのデジタル資産の調査や、法的手続きのサポートを行う場合もある。依頼方法は現地訪問または機器の預かりによる対応が一般的だが、個人情報保護の観点から、信頼できる業者を選ぶことが重要となる。

■料金相場と対応可能な範囲

デジタル遺品整理サービスの料金は、作業内容や業者によって大きく異なる。パスワード解除やデータの取り出し、端末の初期化などは基本的な作業とされ、数千円〜数万円程度が目安となる。

一方で、複数端末への対応やデータ量が多い場合、追加料金が発生することもある。なかには調査や全体整理をパッケージ化したプランを提供する業者もあり、その場合は10万円以上になるケースも。サービス内容や費用の透明性は業者によって異なるため、複数社から見積もりを取り、依頼内容に応じた料金比較を行うことが大切だ。事前に対応範囲をしっかり確認しておくと安心できる。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

文/編集部

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