
朝の眠気覚まし、夜の入浴のついでなど、何となく顔を洗ったつもりになっていないだろうか。男性こそ肌を変えるなら洗顔から。洗顔の意義、選び方から洗い方まで徹底解説!
間違った洗顔では肌トラブルのもとが残留
スキンケアのファーストステップとも言われる洗顔。その理由について、美容皮膚科医の本多釈人さんは次のように話す。
「肌には日々、大気中のほこりや花粉、PM2.5などが付着し、絶えず分泌される汗や皮脂が蓄積。さらに肌のターンオーバーにより古い角質(垢)も溜まっていきます。これらをしっかり落とさないと、肌あれやニキビ、毛穴の黒ずみ、ゴワつきなど、肌トラブルの原因に。その後に使うスキンケアアイテムの浸透も悪くなるんです」
洗顔は、そうした肌表面の汚れを落として清潔に保ちつつ、肌を外的刺激から守る働き=バリア機能を維持する役割がある。ちなみに、同じ〝洗う〟でも〝クレンジング〟は、主にメイクなど油性の汚れを落とすためのものだ。
「毛穴に詰まった皮脂にもクレンジングが有効。これからの時期、日焼け止めを塗る機会が多くなるため、そんな日の夜はクレンジングもプラスするのが望ましいですね」
ところで、超初心者が洗顔料を選ぶ際のポイントとは?
「基本的に自身の肌悩みに合わせて選べばOK。多くの製品は『ニキビケア』『エイジングケア』など目的が明記されているので、それを参考に。ただ、最も大事なのは洗顔料を使って、しっかり泡立て、泡に汚れを吸着させて、こすらず落とすこと。泡立てが苦手な人は、初めから泡で出てくるタイプや、泡立て不要でも摩擦レスな、ジェルやミルクを選ぶのも手。いずれにしろ肌を摩擦すると刺激になり、炎症や肌トラブルのもととなるので、ともかくこすらないことです」
朝晩の洗顔で皮脂をコントロールできるようになれば、1週間ほどで肌の明るさや手触りに違いを感じられるようになる、と本多さん。
「通常、肌は約28日周期で新しい肌へと生まれ変わるので、正しく洗顔を続ければ、約1か月後には肌の違いが実感できるはずですよ」

美容皮膚科医 本多釈人さん
産婦人科専門医・美容皮膚科医。表参道スキンクリニック、アンジークリニックに勤務。ドラァグクイーンとして、YouTubeなどでも美容情報を発信中。

洗顔にまつわるQ&A
【Q1】お湯と水、どっちで洗えばいい? シャワー洗顔は?
[A]水かぬるま湯で。お湯&シャワー洗顔は肌の乾燥のもと
ぬるま湯といっても30〜35℃ほど。熱いお湯で洗うと肌に必要な潤いまで落としてしまうので要注意。シャワーの圧も肌には刺激が強すぎる。
【Q2】洗顔料を使わなきゃダメ?
[A]肌に赤みが出る人は水洗顔でもOK
アトピー肌の人は水洗顔でも構わないが、洗顔料がない分、手による摩擦に要注意。それ以外の人は、洗顔料を使って洗うのがおすすめ。
【Q3】洗顔っていつやるのが正解?
[A]朝と夜の1日2回。必ず保湿とセットで
朝は寝ている間の顔についたほこりや皮脂汚れを落とすため、夜は日中に顔についた汚れや汗などを落とすため。洗顔後は素早く保湿ケアがマスト。
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