
ある特定のアイドルや俳優、インフルエンサー、キャラクターを応援する行為を「推し活」と呼ぶようになって久しい。
この「推し活」について、多感な時期を過ごすZ世代はどのように向き合い、また、どんな対象を推しているのだろうか?
Z世代とのコミュニケーションに課題を持つ企業に向けたマーケティング支援サービス「Z世代トレンドラボ byGMO」はこのほど、高校生~大学生・大学院生・専門学生215人を対象に「Z世代の推し活事情に関する自主調査」を実施し、その結果を発表した。
日常に自然に溶け込む「推し活」 ― 特に女性が市場を牽引

全体の約7割が「推し活」をしており、女性に限ればその割合は8割近くに。「推し活」をしているのはごく自然なこととなりつつあることがうかがえる。
特に人気が高いのは「アニメ・漫画のキャラクター」と「アイドル」
「推し活」の対象が多様化しているなかでも、アニメ・漫画のキャラクター(29.5%)、国内アイドル(24.2%)が3位の海外アイドル(12.8%)を大きく離した。

“推し”はいつも頭の中に?
「推し活」をしている人を対象に、1日の中で、“推し”が頭の中を占めている割合を調査した。結果、1日の中で6割以上、“推し”が占めている状態であるという人が4割近くもいることがわかった。普段の生活と“推し”が深く結びついていることが見えてきた。

私にとって「推し活」とは○○?
最後に「あなたにとって『推し活』とは」を一言で表してください、という質問に対して、一番多かった言葉は「生きがい」となった。続いて「人生」「生活の一部」といった言葉が上位に並んでおり、「推し活」に対しては趣味や娯楽というよりも、生きていくうえで大切なものと感じている人が多いことがわかった。

さらにGMOプレイアドが提供する、生成AIを活用した新しいオンラインリサーチサービス「Depth X byGMO」の機能を活用して、個々の回答に応じた設問を実施し、さらなる深掘り調査を実施した。深掘りによって得られた回答からは「(「推し活」は)内面やマインドにも関わる」「理想の自分の指標を定める営み」など、“推し”の存在が自己成長のためのモチベーションとも深く結びついていることが見えてきた。


<調査概要>
・調査テーマ:「Z世代の推し活事情」に関する自主調査
・調査地域 :日本国内
・回答者数 :215名
・調査対象 :16歳以上22歳以下の男女(調査回答時に高校・大学・大学院・専門学校に在籍)
・調査期間 :2025年5月26日~5月29日
・調査方法 :インターネット調査
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合がある
出典元:GMOインターネットグループ
構成/こじへい