
薄毛やくせ毛、ダメージヘアやまとまりのない髪と、髪の悩みは多い。ヘアケアアイテムも多数販売されているが、どれを選ぶか悩ましいところもある。
毛髪診断士のshuco氏によれば、2025年は「悩み超特化型」と「インナーキュア」がヘアケア市場を牽引するとのこと。それぞれの概要と対応する参考製品を紹介してもらった。
2025年のヘアケアトレンド「悩み超特化型」と「インナーキュア」
【取材協力】

shuco氏
毛髪診断士。各国のモード誌やコレクション、広告など幅広く活躍。女優やモデルからのラブコールが絶えず、美容トレンドにも詳しい情報通。ヘアドネーションなど社旗貢献活動にも精力的に取り組んでいる。
●悩み別、髪質別、成分別・・・「悩み超特化型」はより細分トレンドに!
「消費者がより自分に合った商品を求めるようになったことで、悩み別、髪質別などカスタマイズに対応できるヘアケアの商品が増えています。
悩み別に特化する中、成分にも注目が集まるようになりました。YouTubeやSNSの影響で、成分や商品比較などが簡単になったのも要因だと思います。
何を選べばいいか迷ってしまう今だからこそ、自分にぴったりの商品を見つけたいと思う方が多くなっているのでしょう」
●薄毛、くせ毛、白髪・・・ヘアトラブルには「インナーキュア」で解決の流れ
「近年、女性の薄毛やくせ毛、白髪など、老化やトラブルによる変化を感じる方が増えています。
これまでと同じようにアウトバスでのケアを大切にすることはもちろん、睡眠や運動、食事のバランスといったライフスタイルを整えることによって、これから生えてくる髪の毛をいかに健康に育てるかという内側からのヘアケアも新常識として定着してきました。
特に栄養によって育毛を促進させたり、より健康的な髪を作り出したりする観点から、サプリメントをお悩みに合わせて摂取される人が増えています」
「悩み超特化型」を代表する注目の製品3選
「悩み超特化型」のトレンドにまつわる注目の製品を3つ挙げてもらった。
1.「MQURE モレキュラー リペア ヘア セラム」

マツキヨココカラ&カンパニーのプライベートブランド「MQURE」からの一品。
株式会社ネイチャーラボの研究開発部門「セルラボ」と国内外の機能性原料開発のエキスパートとともに開発された。
髪の内部ダメージから髪表面のキューティクルまで、複数種の毛髪補修ペプチド分子を配合した処方で、様々な髪質・髪悩みに対応する。
「キューティクルのさらに内側までペプチドを届けダメージ補修してくれます。髪の毛を根本からケアし、健康な髪への成長を助けてくれます」
セルラボが開発した「分子レベルリペア処方」は、スキンケア発想から生まれた点に特徴がある。まるでスキンケア用の美容液のように、美容成分が髪の深層まで浸透し、内側から修復、回復する。
スキンケア成分として注目されるペプチド成分の1/8サイズの新成分「ミルクシスルペプチド」と、セルラボが開発した独自の浸透技術が為せる業だ。


2.「ウカヘナ」

美容サロン向け「uka ヘナシリーズ」が、ホームケア用に誕生。
石垣ヘナを使用するオーガニックヘアケアが可能。ヘナはヘアカラーの役割もありながら、トリートメント・育毛・デトックスが叶うとインドで古くから使用される美容法。頭皮が健康になるともいわれる。
「科学的に実証され、髪の悩みの目的に応じた商品が数多くある中で、あえて自然100%の商品で環境問題にも配慮しつつ、髪の毛のケアができる製品です。髪の毛のハリコシを出し、頭皮環境を整えます。色のコントロールは難しいものの、白髪染めにも代用できます」
3.「OLAPLEX(オラプレックス)」

OLAPLEXは米国発のヘアケアブランド。世界中に展開している。特徴成分「ジマレイン酸」が日常生活等でダメージを受けた髪の構造からケアする。
「髪の毛はタンパク質でできていますが、ジマレイン酸はダメージにより切断された結合を繋げる働きがあります。傷みやダメージのある方におすすめです」