「とりあえずこれで大丈夫」な清潔運転機能も新搭載
エアコン内部に発生するカビは、家族の健康被害につながるリスクもある。このため「冷房パワー」「省エネ」とともに、今のエアコンで欠かせないのが「清潔性」だ。
もちろん、パナソニックも従来モデルから、見えないエアコン内部を清潔に保つための機能を多数搭載してきた。
たとえば、冷房運転中は独自のイオン技術「ナノイーX」を放出してお部屋の空気を除菌。
運転終了後は自動的に「内部クリーン」運転に切り替わり、エアコン内部にもナノイーXを送り込んで除菌を行いながら、冷房時にエアコン内部に発生する結露(=水)を乾燥させるしくみがある。


ここで紹介した機能はあくまで運転終了後に自動で作動するもの。このため、たとえば季節の変わり目や冷房の使い始め、「ここでしっかり掃除しておきたい」というタイミングでは融通が利きにくい面もあった。
そこで2025年モデルでは新たに「集中おそうじ」機能を搭載。この機能は、ボタンをひとつ押すだけでナノイーXによる除菌、フィルター掃除、熱交換器の洗浄、内部乾燥といった複数の清潔機能を一括実行できる。

これまでバラバラに作動していた清掃工程をワンボタンで一括制御。「とりあえずこれを押せば掃除できる」という安心感がある。
「つけっぱなし」が当たり前になったからこその進化
ここ数年の猛暑や熱帯夜の増加により、エアコンを日中だけでなく夜間も24時間つけっぱなしにする家庭が増えている。
今回の「エオリア 2025年モデル Xシリーズ」は、コンプレッサーの刷新による省エネ性の向上と「集中おそうじ」をはじめとする清潔性を強化。
どちらも派手な機能とはいえないが、長時間エアコンを利用する家庭にとってかなり重要。これからエアコンを購入する場合は、こういった省エネ機能もぜひチェックしてほしい。

取材・文/倉本 春