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7月末〜8月前半はダブル高気圧の影響で各地で気温40℃級の酷暑になる可能性

2025.06.28

ウェザーニューズは2025年6月24日、「猛暑見解2025」を発表した。それによれば、今年の夏(7〜9月)の気温は全国的に平年より高くなる見込みで、特に7月末〜8月前半にかけて暑さのピークとなる見込み。

中でも太平洋高気圧に加え、チベット高気圧が日本付近にまで張り出し、高気圧が上空で重なり合う「ダブル高気圧」が発生した場合、35度を超える猛暑日が継続し、地域によっては40度前後に達する「酷暑」となるため、厳重な警戒が必要だという。

本稿では、その内容を同社リリースをベースにお伝えする。

7~9月の平均気温は全国的に平年より高い

図1. 夏の気温傾向

7月になると、太平洋高気圧の本州付近への張り出しが強まり、梅雨明けが平年よりも早くなる可能性がある。その場合、平年よりも早く夏空が広がり本格的な暑さが訪れる見込みだ。

8月はチベット高気圧の日本付近への張り出しが強まる時期と、弱まる時期がある予想。日本付近への張り出しが強い時期には、全国的に猛暑日となる所が現れるなど、暑さが一層厳しくなるおそれがある。

9月になっても、太平洋高気圧の日本付近への張り出しは平年よりも強く、前半を中心に残暑が厳しくなる見込み。

このため、一時的に暑さの和らぐタイミングはあっても、7~9月の平均気温は全国的に平年より高く、今年も各地で暑い夏になりそうだ(図1)。

昨年は、7月は全国的に記録的な高温となり、8月に入っても顕著な高温が続いた。これは、インド洋北部やフィリピン近海の対流活動が活発になり、太平洋高気圧の張り出しが強い状態が続いたことや、上空の偏西風が平年より北寄りを流れ、日本付近は暖かい空気に覆われやすかったこと、2024年春まで続いたエルニーニョ現象などが影響したと考えられる。

また、日本周辺海域の海水温が顕著に高かったことも影響した。

今夏の偏西風は平年より北寄りを流れる予想で、日本付近は平年より暖かい空気に覆われやすい時期がある見込み。また、日本の周辺海域の海面水温は全般に平年より高く、特に北日本太平洋沖ではかなり高くなる予想だ。

このため、大気下層が冷やされにくく、北日本を中心に高温をもたらす要因の1つになる可能性がある。なお、北半球中高緯度の対流圏の平均気温は昨年よりも低めになると予想されているため、今年も気温は平年より高いですが、昨年よりはやや低めになると予想される。

以上のことから、同社では7~9月の真夏日や猛暑日、熱帯夜の日数は全国的に平年よりは多いものの、昨年よりは少なめになると予想している。

全国の都道府県庁所在地における2025年7〜9月における「真夏日」「猛暑日」「熱帯夜」日数の予測では、「真夏日」日数は、全国的に平年より多くなる予想だ。

「猛暑日」日数は、平年と比べると、東京・名古屋・大阪・広島・福岡などの大都市や京都・岐阜・甲府などの内陸部でより多くなる見込みで、京都で26日、甲府で25日など1か月近い日数で35度以上となるおそれがある。

「熱帯夜」日数も各地で平年より多く、沖縄は89日で平年よりも8日ほど多くなる見込みだ。

■暑さのピークは7月末~8月前半、8月末~9月前半は残暑が厳しい

7月末〜8月前半はフィリピン近海の対流活動が活発となり、本州付近への太平洋高気圧の張り出しが強まり、暑さのピークとなる予想だ。熱中症には十分な警戒が必要になる。

この暑さのもう一つの鍵となるのがチベット高気圧だ。太平洋高気圧とチベット高気圧は広がる高度が違うため、同時期にチベット高気圧が日本付近まで張り出した場合は、太平洋高気圧と上空で重なり合って“ダブル高気圧”となり、二つの高気圧が非常に背の高い一つの高気圧のようになって厳しい暑さをもたらす。

35度以上の猛暑日が続き、海風の入りにくい内陸部などでは40度前後の酷暑になることがある。

なお、7月上旬も本州付近への太平洋高気圧とチベット高気圧の張り出しが強まり、本州付近では厳しい暑さとなる時期がある見込みだ。

8月末〜9月前半も太平洋高気圧の日本付近への張り出しは平年よりも強めで、厳しい残暑が予想されるなど、暑い期間が長くなるため、夏バテにならないよう体調管理が大切になってくる。

2つの高気圧の見解(図2)

(1)太平洋高気圧:7月以降本州付近への張り出しが強まる

7月以降、太平洋高気圧の日本付近への張り出しが強まる。今年は北への張り出しが平年並か強く、西日本から北日本で暖かい空気に覆われやすくなり、気温が高くなる見込み。ただ、8月は上空の寒気が入りやすい時期もあり、不安定な天気となって、暑さが幾分和らぐ時期もありそうだ。

(2)チベット高気圧:日本付近への張り出しは概ね平年並だが、7月と9月を中心に日本付近への張り出しを強める時期がある

チベット高気圧とは、北半球の夏季にチベット付近を中心に広範囲に広がる上空の高気圧だ。今夏は、太平洋高気圧の日本付近への張り出しが平年より強い7月や9月を中心に、チベット高気圧も日本付近に張り出しを強める時期がある見込みだ。これらの太平洋高気圧とチベット高気圧の張り出しが重なる時期は、猛暑になりやすくなる。

図2. 今年の猛暑ピーク時の天気図イメージ

エリアごとの見解:7~9月の平年との気温比較

■北日本/7~9月の暑さ見解

7月:気温は平年より高い予想。北海道は数日周期で天気が変わるが、天気がぐずついて、暑さが収まる時期もある見込みだ。東北は平年よりも早めに夏空が広がり、暑さの厳しい日が早く訪れる可能性がある。暑さの厳しい日が多くなるため、暑さ対策をしっかりと行なっていただきたい。

8月:気温は平年より高い予想で上旬と下旬は晴れて暑い日が多くなる予想。中旬は上空の寒気や湿った空気の影響でぐずつく時期があり、蒸し暑い日が多い見込み。また、台風の影響で暑さの収まる時期もありそうだ。

9月:気温は平年より高い予想。季節の進行が平年より遅く、前半を中心に残暑が厳しい見込みだ。ただ、前線や湿った空気の影響で東北を中心に曇りや雨となり、暑さの収まる日もあると予想。

◎平均気温:平年より高い

■東日本/7~9月の暑さ見解

7月:気温は平年より高い予想。平年よりも早めに夏空が広がり、暑さの厳しい日が早く訪れる可能性がある。まだ身体が暑さに慣れていないため、暑さ対策は入念に。

8月:気温は平年より高い予想。晴れて暑さの厳しい日が多くなり、熱中症に警戒が必要だ。中旬以降は上空の寒気や湿った空気の影響で雲が広がりやすく、暑さの和らぐ時期もある見込みだ。にわか雨や雷雨が発生しやすいため、天気の急変にも注意したい。また、台風の影響で暑さの収まる時期もありそうだ。

9月:気温は平年より高い予想。前半を中心に高気圧に覆われて晴れて残暑の厳しい日が多くなる。後半は台風や前線、湿った空気の影響で強い雨の降る日もあり、暑さが収まる時期もある見込みだ。

◎平均気温:平年より高い

■西日本/7~9月の暑さ見解

7月:気温は平年より高い予想で。平年よりも早めに夏空が広がり、暑さの厳しい日が早く訪れる可能性がある。まだ身体が暑さに慣れていないため、暑さ対策は入念に行なうこと。

8月:気温は平年より高い予想。晴れて暑さの厳しい日が多くなり、熱中症に警戒が必要だ。中旬以降は上空の寒気や湿った空気の影響で雲が広がりやすく、暑さの和らぐ時期もある見込み。にわか雨や雷雨が発生しやすいため、天気の急変にも注意したい。また、台風の影響で暑さの収まる時期もありそうだ。

9月:気温は平年より高い予想。前半を中心に高気圧に覆われて晴れて残暑の厳しい日が多くなる。後半は台風や前線、湿った空気の影響で強い雨の降る日もあり、暑さが収まる時期もある見込みとなっている。

◎平均気温:平年より高い

■沖縄/7~9月の暑さ見解

7月:気温は平年よりやや高い予想。高気圧の影響で、晴れて暑い日が多いが、湿った空気の影響で天気がぐずつき、暑さの和らぐ日もある見込みだ。

8月:気温は平年より高い予想。強い日差しが照りつけ暑い時期と、台風や湿った空気の影響で、暑さの和らぐ時期がありそうだ。夜間も気温が下がりにくく、寝苦しい日も続く。こまめに水分を補給するなど、十分な熱中症対策が求められる。

9月:気温は平年より高い予想。台風や湿った空気の影響で暑さが和らぐ時期と晴れて暑さが厳しい時期とがある見込みだ。

平均気温:平年より高い

関連情報
https://jp.weathernews.com/news/52789/

構成/清水眞希

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