
子どもとの毎日は、あらゆる瞬間がシャッターチャンス。これはまったく言い過ぎではない。おそらく、この記事を開いたすべての親が首を縦に振っているはずだ。
筆者も、子どもと二人のときはiPhoneで、妻と3人で出かけるときは一眼レフでパシャパシャ撮影しまくっている。最近の息子(2歳)は、「カメラオワリ!」と流暢に喋るようになってきた。妻にも「たまちゃんのお父さんみたいじゃない?」と言われる始末。私も、かつては“フィルム切れ”のオチ要因として登場するたまちゃんのお父さんを冷笑していた口だが、今ではその気持ちがすごくわかる。
今目の前の顔や動きは、その時にしか見られない。かけがえなさすぎて、すべてを記録しておきたい。
がしかし、そううまくはいかないもので。手軽に撮れることが魅力のiPhoneカメラでも、ポケットから取り出して、カメラアプリを起動して…と撮影までのラグがある。
機材の取り回しの問題だけではなく、車や自転車の往来を警戒したり、そのほか周囲に気を配ったりしていると、意外とカメラを構えるのは難しい。息子と二人で散歩するときは尚更だ。

というわけで、「Insta360 GO 3S」で散歩を全録することにした。

写真●Insta360(https://www.insta360.com/jp/)(https://www.insta360.com/jp/product/insta360-go3s)

写真●Insta360(https://www.insta360.com/jp/product/insta360-go3s)
ワンタッチで録画。どんな瞬間も逃さない
Insta360 GO 3Sは、ハイレベルな手ぶれ補正機能や10mの防水性能、そして多彩なアクセサリを用いて、磁力でマウントができるアクションカメラだ。わずか39gと軽量で、取り回しも最高にいい。
最大30fpsの4K動画の撮影に対応し、タイムラプス、スローモーション、ループ録画などのモードも備える。もちろん写真撮影も可能だ。
アクションカメラとして申し分のない性能だが、筆者が目をつけたのは「子どもとの散歩を全録できるのでは?」という使い勝手の良さである。
というのも、標準で付属するアクセサリを使用すれば、Tシャツに“マウント”することだってできるのだ。


撮影開始は、本体下部をワンタッチするだけ。バッテリはカメラ単体で38分間、アクションポッドを併用すると最大140時間持続する。38分あればちょっとしたお散歩には十分だが、これはあくまで最大値で、来たる酷暑にどれだけ対応できるかは不明だ(そもそも暑い季節は散歩を控えるが)。



アクションカムというと、アクティブでアウトドアで、イケている人たちのためのガジェット、というイメージが根強い。だが、ハンズフリー撮影は日常を記録するのに最適だ。
ここまで書いてきたとおり、家族との毎日を記録するのに、これ以上に使いやすいアイテムはない。筆者は磁気ペンダントで胸に装着したが、同じく同梱される簡易クリップを使えば帽子のツバにつけることもできる。
あるいは子どもの服や帽子に装着し、子ども目線のVlogを撮るのもおすすめだ。自宅や何気ない道、そして親をどんな目線で見ているのか。それもまたかけがえのない記録になるはずだ。
何より、小さくて高性能でタフなInsta360 GO 3Sは、ガジェットに明るくない人にも扱いやすい。カメラビギナーが背伸びして一眼レフや高性能なビデオカメラを選ぶよりも、ずっと有意義な買い物になると思う。
文/関口大起(https://x.com/t_sekiguchi_)