
以前、「ヒツジのいらない枕」という高級枕のレビュー記事を書いた。1万~2万円台という高価格帯ながら、シリーズ累計で60万個も売り上げている大ヒット商品だ。
先のレビューでも書いたが、筆者は大変この使い心地を気に入っており、現在も愛用している。使い始めて数ヶ月経過するが、頭を乗せたときの気持ちい感覚は失われていない。お陰様で毎日快眠だ。

だが、一人でいい枕を使っているとちょっぴり罪悪感がある。妻はまあいいとして(?)、まだ幼い息子に申し訳がない。だって、我が家でもっとも寝ていて、もっとも寝る必要があるのは息子だ。そう考えると、睡眠の質を高めるべきは我々大人よりも息子ではないか。
というわけで、メーカーに「子ヒツジのいらない枕」を借りて試すことにした。

TPE素材が優しくフィット。低め枕好きの大人にもイイ
「子ヒツジのいらない枕」は、「ヒツジのいらない枕」のノウハウを用いて、子どものために開発された枕。いうまでもないが、子どもの成長に不可欠な上質な睡眠と十分な睡眠時間をサポートしてくれる。
枕の素材は、「ヒツジのいらない枕」と同じTPEだ。ヌチッとした感触で、首や頭にピッタリとフィット。このフィット感が理想の寝姿をキープすることにつながり、質の高い睡眠を実現する。また独自の格子状のデザインは、圧力を分散させて首や肩への負担軽減効果もあるとか。

朝起きると体が180度以上回転していることでおなじみの息子だったが、最近は頭を枕に乗せた状態で起床することが多い。まだ話が拙いので使用感を本人から聞くことはできないが、先日妻が借りて使っているのを見て「(名前)のだよ!」と怒っていたので、気に入っているのは間違いないようだ。

なお妻によると、「低い枕が好きな私にもちょうどいい」とか。実はこれが結構な抜け穴である。というのも、高さを4cm~7.5cmの間で調整できる「ヒツジのいらない枕-調律-」は1万9800円。一方、高さを2.5cmと4.5cmで調節できる「子ヒツジのいらない枕」は1万2800円。つまり、高さが4.5cmで十分なら、7000円もお得に高品質な枕を手に入れられるのだ。当然、機能性にはやや差があるので詳細はWebサイトをご確認いただきたい。
ちなみに、「子ヒツジのいらない枕」の高さが調整できるのは、子どもの成長度合いによって最適な高さの枕を提供することで、より効果的に睡眠をサポートするため。後述するが、長年にわたって使い続けらるポイントとなっている。

確かに高級。でも10年使えると思ったら…?
また、“子ども向け枕”としてうれしいポイントもいくつかある。
まずは放熱性。今年の夏も暑くなりそうだ。子どもは意外と寝汗をかき、特に頭のムレは気になるところ。その点、通気性に優れた格子状のデザインが光る。
続いて丸洗い対応。通気性に優れるとはいえ汗はかくものだし、枕というのはヨダレにまみれがち。「子ヒツジのいらない枕」は、TPE素材の枕、ウレタンのクッション、カバー、すべてがシャワーで水洗いできる。これは素晴らしい。筆者の息子の場合、生まれてすぐ購入した枕が水洗いに非対応で、嘔吐した際に苦慮したことがある。顔に直接触れるものだから、清潔さを維持できるのは重要なことだ。

そして安全性。メーカーの情報によると、「世界トップレベルの安全な繊維製品の認証『エコテックス認証』を取得」しているとか。
最後に耐久性。なんと、10年間分の寝返りを想定した、8万回の圧力試験をクリアしているそう。どうしても「子どもの枕に1万2800円…」と思う人はいると思う。
記事の冒頭で偉そうなことを書いたが、筆者も正直思わなくはない。がしかし、10年使い続けられること、そして確かな質と利点があることを考慮すれば、かなり背中が押される。
大切な子どものために、上質な睡眠をプレゼントしてみてはいかがだろうか。
