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任天堂株も1万3000円程度で買える!「単元未満株」が買えるネット証券を比較してみた

2025.06.25

東証が単元株での最低投資金額を10万円に引き下げるよう要請する予定だ。この東証の要請で株式取引はどのように変わるか?

東証が「株をもっと買いやすく」しようと動く

東京証券取引所(以下、東証という。)は、株式投資に必要な最低投資金額を10万円程度に引き下げるように全上場企業に要請する。

東証では単元株制度というものがあり、取引所で株式取引をするには100株単位でしか取引できない。そのため、株価が1万円以上する会社の株式だと、1万円×100株=100万円と最低投資金額が高くなってしまう。

具体的には、最低投資金額が高いユニクロのファーストリテイリング(9983)であれば47,320円×100株=約473万円、任天堂(7974)が13,260円×100株=約133万円が必要となる。

ファーストリテイリングの株はNISAの年間投資上限額の240万円を超えてしまうため、NISA(成長投資枠)で購入することはできず、個人投資家にはなかなか手が届きにくい状況だ。

現在、東証では上場企業に対して、最低投資単位として50万円未満で投資できるように要請している。

単元株制度があるなかで、上場企業が株価×100株をこの水準にもっていくには株式分割しか方法がない。これまで最低投資金額が高かったディズニーランドのオリエンタルランド(4561)は、2023年に1株を5分割し、現在株価は3,319円、つまり100株で約33万円となり、50万円未満で投資可能となっている。

ここで、さらに東証が最低投資金額を10万円程度に引き下げるように要請し、さらに単元株制度自体は変更しない予定であるため、今後さらに株式分割が増える可能性がある。

米国では単元株制度がなく1株単位で購入できるが、日本では単元株制度で100株からしか買えないことから、最低投資金額が高くなってしまう傾向にある。

単元株制度を維持したまま、最低投資金額を10万円にするには株価を1,000円程度にするしかない。

50万円の水準ならば、株価は5,000円程度までよいが、日本の株式は1,000~3,000円の価格帯が多く、その企業がすべて株式分割したり、株価が上がるごとに株式分割したりする必要があり、単元株制度下で実際実行されるか疑問だ。

そもそも、未だに少数ではあるが、ファーストリテイリングや任天堂のように最低投資金額が50万円を超えたままの株もある。

単元未満株で購入できるサービス

東証が上場企業に最低投資金額を下げるように要請したことにより、昔に比べると最低投資金額は低くなってきているが、結局単元株制度がなくならない限り、高いものは高い。

最低投資金額で株価選びが自由にできないのはもったいない。証券会社によっては単元未満株取引といって、1株単位で購入することができるサービスがある。

単元未満株取引は100株未満からでも自由な株数で購入でき、NISAで購入することもできる。前述のファーストリテイリングも1株47,320円から購入することができる。

単元未満株のデメリットとしては、株主優待制度がある株式でも、単元未満株であるとほとんどが受けられない。

また、取引所で取引するわけではなく、証券会社との相対取引で行うため取引所取引でできるはずのリアルタイム取引、指値注文ができない。

一方、単元未満株でも、その株数に応じた配当金はきちんと受け取れる。

1株でも株主優待制度がある株式なら株主優待を受けることができ、コツコツ購入し単元株に達したときは、もちろん株主優待制度がある株式なら株主優待を受けることができる。

単元未満株が買えるネット証券

以前は、単元未満株取引は証券会社との相対取引であるがゆえ、取引所取引よりも手数料が高くなっていたが、今では取引手数料が無料となっており、単元未満株で手数料が割高になることがない。

また、単元未満株ではリアルタイム取引、指値注文ができないこともデメリットであったが、楽天証券のかぶミニは可能となっている。

ポイントから購入することができるSBI証券や楽天証券では、たくさんポイントが貯まっていれば、ポイントだけで株式購入することが可能だ。

各社、積立も可能となっているため、単元株になるまでコツコツ毎月積み立てていくのもおすすめだ。

株式を買ってみよう

株式投資というと、投資金額が大きいと思っている人がいるかもしれないが、東証の最低投資金額引き下げ要請で、大きく最低投資金額は下がってきている。単元株で買うと、30万円程度で収まる。

各ネット証券が行っている単元未満株取引サービスを利用すれば、スイッチ2が好調な任天堂(7974)が13,000円程度で購入できる。

また、業績が好調で高値となっていて、ここで買うのは勇気がいるような三菱重工業(7011)でも、まずは3,500円からなら、買いやすいだろう。

※株価は2025年6月18日終値を参考

(参考)日本経済新聞 2025年4月23日付「株の最低投資金額、10万円程度に引き下げ 東証が全上場企業に要請」記事

文/大堀貴子

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