
taspoのサービスが2026年3月に終了します。もしかしたらtaspoの存在をすっかり忘れている方もいるかもしれません。taspoとは何か? サービス終了後の自販機はどうなるか。まとめてみました。
目次
成人識別ICカード、通称「taspo(タスポ)」が、2026年3月末をもってサービスを終了します。
20歳未満の喫煙防止対策の一環として、2008年より導入されたtaspoですが、ついに幕を引くことになります。
本記事では、taspoのサービス終了に関する情報や、今後のたばこ販売について、周辺情報をまとめます。
taspoが終幕へ。あのカードがついにサービス終了
まずは、taspoのサービス終了について、詳細をまとめてチェックしていきましょう。
■taspoって覚えてる? そもそもtaspoとは何?
そもそもtaspoとは、20歳未満喫煙防止対策の一環として、たばこ業界全体で取り組んでいる活動のことを意味します。
そして、2008年7月よりtaspo対応の「ICカード方式成人識別たばこ自動販売機」が全国で稼働開始しました。
ICカード方式成人識別たばこ自動販売機からたばこを買うためには、満20歳以上を確認したうえで発行されるICカードのtaspoをタッチする必要があります。
taspoカードの発行手数料、再発行手数料、年会費は無料なので、自動販売機からたばこを買いたい人は、とりあえず作っておいて損はないカードという立ち位置でした。
【参照】taspoの目的
■いよいよカウントダウン開始。taspoのサービス終了日時
そんなtaspoですが、2026年3月末をもって、サービスが終了となります。そのため、2026年4月以降は、taspoカードを使って自動販売機のたばこを購入できなくります。
taspoのサービス終了に伴い、カード新規発行は2025年9月30日17時に受付終了、カード再発行は2025年12月26日17時に受付終了となります。情報変更、退会は、taspoのサービスが終了する当日となる、2026年3月31日17時まで行えます。
【参照】taspo
■なぜ、taspoはサービスを終えるのか? 気になる理由とは?
taspoのサービス終了の理由について公式サイトでは、「taspoで使用している通信回線のサービスが2026年3月末を以て終了することから、成人識別の厳格性の担保を前提とした現行システムの継続が困難であるとの判断にいたりました。」と記載されています。
taspoで使用している通信回線のサービスとは、ドコモの3G回線サービスである「FOMA」を指します。こちらも2026年3月末にサービス終了の予定となっているため、FOMAを使用しているtaspoも、合わせて使えなくなるという形です。
サービス終了の先にある未来。自販機、そしてtaspoの行方
2026年3月末のtaspoサービス終了後、taspoカードの取り扱いはどうするべきなのでしょうか。また、自動販売機でどのようにたばこを購入するのかについても確認していきましょう。
■使えなくなったtaspo、どうすればいい?
taspoのサービス終了後、taspoのICカードを使って、自動販売機からたばこを購入することはできなくなります。そのため、基本的に、taspoカードの使用用途はなくなります。
思い出として残しておく方もいるかもしれません。もっとも、taspoカードには個人情報が登録されているため、廃棄する際には、はさみなどで細断することが推奨されています。
■自販機でたばこは買えるのか? taspoなき時代の購入方法
2026年4月以降、taspoカードを使って、自動販売機からたばこを購入することはできなくなります。
taspoのサービス終了後も、taspo以外の成人識別装置を搭載するたばこ自動販売機では、たばこの購入が可能です。
なお、財務省が認定する方法として、運転免許証やマイナンバーカードを使ってたばこを購入するたばこ自動販売機になるようです。
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※データは2025年5月上旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦