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配配当金・分配金で年間600万円超!優待族のてじおさんに聞く「自分年金」の作りかた

2025.06.22

株主優待を使い映画を見たりレストランを利用したりして楽しむ「てじお(@tejiharu)さん」の配当金・分配金は、なんと年間600万円超。@ DIME読者にもきっと刺さる「自分年金」の作りかたを聞いたところ、配当金目的の銘柄、そして、株主優待銘柄の選びかたの違いまで親切丁寧に教えてくれました。

東京在住「配当金・分配金で年間600万円超」の50代男性、てじおさんにインタビュー!

――前にXのポストで見た年間の配当金・分配金額に驚きました。

あ、これですよね。

――年間639万円、すごいですね。しかも日本株式と米国株式を上手に組み合わせされているから、月々コンスタントに配当金(分配金)をもらっているのがわかります(日本株では3月9月の権利が多く、結果として6月や12月に受け取れる配当金・分配金が多くなりがち)。

日本株は個別銘柄とETFの混合で、米国株式と書いてあるのは米国ETFです。米国個別株は持っていません。増配や値上がり益目的の銘柄と株主優待目的の銘柄、あとは毎月や隔月ごとに分配のあるETFとでバランスを取ってポートフォリオを作っています。

日本株では、配当目的だと日本エスコン(8892)や矢作建設工業(1870)などを保有していて、特に日本エスコンはファイターズの球場建設や中部電力グループ入りする前からの付き合いで思い入れのある銘柄です。私は、株価分析では数字の羅列はあまり見なくて、視覚的にわかりやすいグラフ等のデータで見て、過去からの1株当たり配当金や売上高、営業利益の推移をチェックすることが多いですね。

スマホのアプリからだとこのように配当金推移を見ることができて、配当金が右肩上がりかどうかわかります(配当利回りは4.93%で、1株当たり配当金の推移でも累進配当で配当金額が減配していないことがわかる)。また、売上高や営業利益、経常利益もグラフで見ています。ここで、でこぼこしたグラフはあまりよくないという判断です。

業績が右肩上がりかどうかをチェックして、直近の配当利回りだけでなくて過去の配当利回りの推移や減配がないかどうかも見ていくとよいと思っています。余力がある時にスクリーニングをしていい銘柄はないかと考えることが多いですね。

株主優待も楽しみつつ配当金や分配金ももらう

――てじおさんのイメージは映画優待の松竹(9601)、セレブな外食を楽しむバルニバービ(3418)のイメージで、銘柄選びのセンスのよさに定評があります。「投資基準」を伺いたいです!

ははは(笑)。実は、株主優待目的の銘柄では直感で買ってしまうことが多いんですよ。その優待が欲しいか、欲しくないかだけですね。

――え?直感なんですか?

株主優待は昔から好きだったのですが、激務だった会社員生活を辞めてから優待を使う時間もできたので、さらに優待狙いの銘柄が増えてきたんです。前はスポーツクラブのルネサンス(2378)も持っていました。その時の生活スタイルに合わせて株主優待銘柄も入れ替えています。

もともと、よく来店しているレストランに株主優待があるなら新しく株を買ったりして。ふだんから利用しているサービスの延長線上に株主優待があると嬉しいと感じます。

ワイズテーブルコーポレーションの株主優待でPIZZA SALVATORE CUOMO(ピッツァ サルヴァトーレ クオモ)へ。テラス席があるので愛犬とも来店できる。

――なるほど、「行きつけのレストランに株主優待があるなら買う」……メモメモ。

あと、株主優待目的の銘柄は、基本的に年2回届く条件に当てはまるものにしていますね。純粋に年に2度届くと嬉しいですし、年1回のものより株価が落ちにくい気がします。銘柄選びでは家族の意向も大事にしていて様々な商品やモノが届いて冷蔵庫やクローゼットを圧迫するものは家族が(主に妻が)好まないから取りません。

あと、やはり、愛犬と一緒に行くことができるお店の株主優待はお気に入りですね。

バルニバービの株主優待が使えるGARB CENTRAL(ガーブ セントラル)でピザを注文。テラス席もある。

オフ会で教えてもらった銘柄を「いいね!」と思って買ったりすることもありますよ。今は50銘柄くらい保有しています。

バルニバービの株主優待が使えるAOI NAPOLI(青いナポリ)で。「DOG ONLY」と書かれた椅子があり、愛犬のふみちゃんも一緒に楽しめた。

@DIME読者へのアドバイスは「バランス感覚を大切に」

――配当目的の銘柄、そして愛犬を含む家族が喜ぶ株主優待を持ち完璧なポートフォリオですね!@ DIME読者に“刺さりまくり”な気がします。「自分年金」を作りたい読者は真似したい人も多そうです!

難しいのは、株主優待の銘柄ばかりを増やすと資産や配当金はあまり増えていかないので、バランスを取ってポートフォリオを組むことです。

現在のポートフォリオでは、私の場合、目的を3つに分けていて、(1)株主優待目的(全体の2割)、(2) 増配や値上がり益を目的(全体の2割)、このほか、(3)毎月のキャッシュフロー目的に持っている銘柄(全体の6割)です。

株式投資を始めた当初は、(1)の株主優待銘柄ばかり買っていました。会社員を辞めたいなと思った頃から(1)の優待目的の銘柄の比率を下げて、(2)の増配や値上がり益を目指す銘柄をポートフォリオの中心にし、2年前にサイドFIREを果たしてからは毎月の現金収入も必要なので、現在の比率に落ち着きました。

ただし、毎月や隔月分配型のETFは頻回に分配金がもらえる代わりにトータルでは資産が目減りしてしまうこともあり、ポートフォリオの全部をこのような銘柄に投資することはかなりリスクがあると感じます。

30代~50代の人にアドバイスするとするなら、連続増配銘柄や累進配当銘柄の高配当銘柄も合わせてポートフォリオを組んでいく方がいいかな。

――確かに!私、過去にQYLD(毎月分配型の海外ETF)を買ったまま放置していますが、かなりの含み損です……。

本音を言うと、若い人は毎月の入金力に加えて時間を味方につける「複利パワー」が一番です。再投資型の投資信託を買う、あるいはもらった配当金を再投資して持ち株数を上げるのがよいでしょう。

ただ、投資生活に楽しみがないと続かないものなので、それをいろどるものとして株主優待も効果的と考えます。

「配当管理」や「配当キング」のアプリでは買い値からの 配当利回りも表示されるので、私の保有銘柄の連続増配株では10%以上の銘柄もあります。

――すごく学びがあります。

資産形成をしたいのか、配当金や分配金を増やしたいのかでも、ポートフォリオの組みかたが違うんですよね。

定期的に自分のポートフォリオを組み替えているてじおさん。今回は、現在の配当金額や分配金額のほか、ポートフォリオの考え方を教えてくださいました。株主優待銘柄だけでなく、連続増配銘柄や米国ETFも取り入れていく手法はきっと読者にも参考になるはずです。

文/谷口久美子

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