
「裏原系コーデを着こなす62歳」「20代の娘の服を着こなす62歳」……
年齢のことを際立たせて申し訳ないと思いつつ、あまりにもカッコいいそのお姿に目を惹かれた。
センス抜群なストリートスナップ風写真を始め、愛娘の衣装さえも着こなしてしまうオシャレママさんは、普段は書店員として働く62歳の「はる。」さん。
SNSで話題となった彼女のコーディネートには、「62歳って嘘でしょ?」、「素敵すぎてなんの違和感もない」、「こんな風に歳を重ねたい」との声が寄せられている。
ハッピーオーラ満開のインスタ
何度も強調して申し訳ないが、「62歳」という年齢でオシャレを目一杯楽しみ、個性を貫き通すパワーはどこから生まれているのか?
自ら「歩くパワースポット」と称し、計6万超のフォロワーを持つ「はる。」さんに今回、その秘訣を伺い、疲れた@DIME読者諸君に元気を注入したいと思う。仕事や人間関係にまつわる人生の先輩からの金言をじっくりと味わってほしい。
――ご自身のファッションをSNSで紹介しようと思ったきっかけを教えてください
「長女のお手伝いでアイドルの衣装の制作をしたことがあったんですが、その際にお会いした音楽プロデューサーの方やアイドルの女の子から「ママさんオシャレですね~」と褒めて頂くことがあり、『私のファッションってもしかしたら広い世代の方にウケるのかな?』と思ったんです。そんなことを娘たちに話したところ「インスタやってみたら?」と背中を押してもらったのがきっかけです」
娘さんたちの後押しで披露された個性的なファッションは一躍世間を魅了し、バズりまくった。
とことん好きな服を着るというハッピーオーラ満開のインスタは華やかなコーディネートで埋め尽くされている。
その中から特にお気に入りのスタイルを教えていただいた。
「両方とも、『還暦過ぎた女性が着るはずがない』と皆さんが思っているであろうアイテムを痛くならないようにコーディネートできている点が気に入っています。いろんな方から支持して頂けたのでインスタグラムをやってきて良かったなぁーって自信が持てたファッションでもあります」
正直、歳を重ねるにつれ、自分に合った服選びも難しくなる気がする。センスもなければ勇気もない。だから無難な色や形に落ち着き、挑戦を避けてしまう。
だが、「はる。」さんは違う。突き抜けている。
「私が服を選ぶときのポイントは、服を見た時のトキメキです。一瞬で着たいと思わせてくれるかどうか」
「あとは、レイヤードアイテムが好きなので手持ちの服との組み合わせ方がいくつか頭に浮かんだら買います。流行りとかは全然意識しませんし、ファッション雑誌なども普段読まないので何がトレンドなのかよくわかってないので自分の直感だけが頼りです」
裏原系ファッションも、20代の娘さんのアイテムも難なく着こなす「はる。」さん。
とはいえ、「周囲からの視線が気になることもあるのでは?」と尋ねてみたが、完全なる愚問だった。
「視線が気になることなんてないです!キッパリ(笑)もちろん道行く方にジロジロ見られることはありますけど、ただ見ていらっしゃるだけですし私も目立つ服装をしている方を見ることもありますのでイチイチ気にしないですね」
「自分の「好きな気持ち」が勝れば他人の目は気にならないです。逆に他人の目が気になる時って不本意なコーディネートで出かけた時なので、毎日真剣勝負という気持ちで服を選んでいます」