
ふるさと納税をするとポイント還元されるキャンペーンは2025年10月以降なくなり、「ふるなび」や「楽天ふるさと納税」などのポータルサイトでのポイント還元が見込めなくなります。そこで、ポイ活の達人は、10月以降は、それを逆手にとって、ふるさと納税では株主優待の「ポイント優待」と組み合わせる方法が取れるのではと考えています。
10月以降は株主優待での「ポイント優待」に注目すべき?
現在、ふるさと納税では、ポイント払いよりもクレジットカード支払いの方が、ポイントが多く還元される傾向があります。
https://furusato.wowma.jp/announce/campaign_240401_beginner
たとえば、auふるさと納税での「初めての寄附で+最大10%ポイント還元!」を見てみます。「ポイント利用分の寄附額は10%ポイント還元の対象外」と書いてあり、auふるさと納税で「ポイントを使って寄附」をするとキャンペーンには参加できなく、ポイント増量が見込めないことがわかります。auふるさと納税に限らず、ポイント使用分はポイント額が減ることが多いのです。
つまり、逆転の発想として、還元率を気にしなくてよくなるため“10月以降は「ふるさと納税にポイントを積極的に使っていける」”と考えることができます。
ポイントがもらえる株主優待に注目すべき
上の例で挙げたPontaポイントがもらえる代表的な株主優待はKDDI(9433)、沖縄セルラー電話(9436)が思い浮かびますが、これらの株主優待でPontaポイントをためて、auふるさと納税でポイント使用をすれば現金支出が少なくなるわけです。
このほか、ふるなびを例に挙げると、クレジットカードのほか、Amazon Pay、PayPay、楽天ペイ、d払いで支払えます。7月21日まで行われている「ふるなびメガ還元祭」のうち、「ふるなびコイン最大10%還元」キャンペーンではクレジットカード決済よりもPayPay、楽天ペイ、d払いでは、ふるなびコイン付与率が下がるため、もらえるポイントを考えるとクレジットカード払いを優先したいところです。しかし、10月以降はこのようなキャンペーンがなくなる見込みなので、もらえるコイン数を気にしなくてよくなれば逆にポイントを積極的に使いたいところで、具体的にはdポイントを使ったd払いで支払うようにもできます。
dポイントがもらえる株主優待は日本電信電話(9432)が有名ですが、dポイントは2年以上と5年以上のタイミングしかもらえないため、1年に1度権利があるバリューHR(6078)で交換商品をdポイントにする、1年に2度dポイントにも交換できるTLCポイントがもらえるTOKAIホールディングス(3167)など、複数の株主優待銘柄を組み合わせていくことも検討したいところです。
つまり、ポイントがもらえる株主優待を多く保有しておき、それを原資として、一部でもふるさと納税に使えば、支払い額を減らすことができるわけです。ふるさと納税では、還付金が翌年の3月中旬以降に返ってきますが、少しでもポイントで支払えたらよいと考える人は多いことでしょう。
WILLsCoinがふるさと納税に新規参入
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000089303.html
株主優待でふるさと納税ができるニュースとして話題となっているのが、複数企業が取り入れているプレミアム優待倶楽部で、PORTALサイトでWILLsCoin(ウィルズコイン)を使ったふるさと納税ができるようになります。
6月中は、WILLsCoin手数料還元キャンペーンもあり、6月1日~30日に「プレミアム優待倶楽部PORTAL」にはじめて会員登録した人で、株主サイトで優待ポイントをWILLsCoinにした人には、発生した手数料をコインバックするキャンペーンも実施しています。
フジテック(6406)や高千穂交易(2676)、前澤化成工業(7925)などの企業が株主優待として導入するプレミアム優待倶楽部の株式を保有していれば、保有株数に応じてポイントがもらえ、それをWILLsCoinに交換してふるさと納税の原資に充てられそうなのです。
高千穂交易でWILLsCoinをもらうには100株22万円でよいのですが、フジテックでWILLsCoinをもらうためには200株以上の保有が必要で、200株では125万円以上です。また、前澤化成工業でWILLsCoinをもらうためには最低でも300株は必要で55万円以上となり、まとまった資金が必要なので対象者は限られそうではありますが、お米やフルーツと交換していたWILLsCoinをふるさと納税にも使うことができるようになることは、実は大きなニュースです。(※株価は2025年6月18日時点)