DIME MAGAZINE
NISAやiDeCoの人気や株式、不動産、暗号資産などでさまざまな資産投資の形が広がり、以前より投資自体が身近になっている人は多いだろう。だが投資未経験者には、投資家に対する先入観はまだまだありそうだ。
GA technologies（GAテクノロジーズ）が運営するAI不動産投資サービス『RENOSY（リノシー）』は、投資経験者477⼈と投資未経験者558⼈の合計1035⼈に「投資家“イメージ”と“実態”調査」を実施し、合わせて「株式投資・不動産投資・暗号資産投資」の経験者はさらに分析して、「株式投資家」、「不動産投資家」、「暗号資産投資家」の実情を調査した。
加えて投資経験者と投資未経験者の夏のボーナスの使い道も合わせて調査すると、そこから投資家のイメージと実態のギャップが見えてきたという。
調査でわかった投資家に対する“イメージ”と“実態”
株式投資家、不動産投資家、暗号資産投資家について、投資未経験者に各投資家ごとのイメージを調査し、各投資家には本人の実態を質問して、それぞれの最多回答で⽐較したら、今回のような結果となったという。
各投資家の職業では、投資未経験者は「株式投資家は商社関連企業に多いイメージ（18.3%）」、「不動産投資家は不動産関連企業に多いイメージ（30.1%）」、「暗号資産投資家はIT関連企業に多いイメージ（24.6%）」と回答した。
各投資家の趣味では、投資未経験者は「株式投資家は投資や資産運⽤の勉強（セミナー・読書など）（22.9%）」、「不動産投資家はゴルフ（26.0%）」、「暗号資産投資家は海外旅⾏（18.6%）」のイメージがもっとも多く挙がった。
投資未経験者から見た、株式投資家、不動産投資家、暗号資産投資家への各イメージ
・株式投資家：商社勤めで投資や資産運⽤の勉強をして確実に資産を増やしていそう。
・不動産投資家：不動産関連企業に勤めて趣味はゴルフ。投資はステータスとして⾏っていそう。
・暗号資産投資家：IT企業で働き、趣味は海外旅⾏。投資に対する価値観は短期間で⼤きいリターンを狙っていそう。
株式投資家、不動産投資家・暗号資産投資家の実態調査では、全投資家の勤めている業界の比率は、商社、IT関連、⾦融、不動産以外の会社員が約4割だった。趣味に関する質問では、株式投資家の最多回答は「家族・⼦どもとの時間を⼤切にする（12.2%）」、不動産投資家・暗号資産投資家の最多回答は「投資や資産運⽤の勉強（セミナー・読書など）（不動産投資家：13.6%、暗号資産投資家：15.3%）」で、イメージと実態が違う回答も多かった。
投資家の実態
・株式投資家：趣味は家族や⼦どもと過ごす時間。投資は独⾃に勉強して確実に資産を増やす。
・不動産投資家：趣味は投資や資産運⽤を独⾃に勉強し、投資の価値観は確実に資産を増やす。
・暗号資産投資家：趣味は投資や資産運⽤の勉強。短期間で⼤きなリターンを狙う。
年収も投資未経験者のイメージとギャップあり！
株式投資家の趣味で2番⽬に多かったのが「投資や資産運⽤の勉強（セミナー・読書など）」だったが、投資家は⽇常⽣活の中でも資産形成に関する情報収集を⼤切にしていることが読み取れたという。
投資未経験者に投資家の年収イメージを質問すると、もっとも多かったのは「2000万以上（42.1％）」だったが、投資家の年収実態をみると「2000万円以上」は0.2%で、「500～1000万未満（32.5％）」帯がもっとも高かった。ここでも投資未経験者のイメージと投資家の実態に差が出る結果となった。
投資未経験者のイメージと違う不動産投資家の投資スタイル
各投資家を『RENOSY』が独自に分類した下記の投資スタイル別にどれに当てはまるかを投資未経験者と株式投資家、不動産投資家、暗号資産投資家に質問して最多の回答率をまとめると各投資家でそれぞれ特徴があることがわかったという。
投資スタイル：投資の価値判断基準ごとの6つに分類（『RENOSY』が調査⽤に独⾃で分類）
1）ステータスとして投資を⾏っており、投資サービスなどをスマートに活⽤している
2）独⾃に勉強をし、確実に資産を増やすために投資を⾏っている
3）将来不安の解消や家族のために投資を⾏っている堅実さがある
4）短期間で⼤きなリターンを狙って投資を⾏っている
5）将来のことを考え投資をしているが、⾃分の趣味や好きなことだと散財してしまう
6）「周りがやっている」から⾃分も合わせて投資を⾏っている
投資未経験者に投資スタイルのイメージを質問すると、株式投資家は「独⾃に勉強をして確実に資産を増やすために投資を⾏っている」スタイル（33.5%）、不動産投資家は「ステータスとして投資を⾏っており、投資サービスなどをスマートに活⽤している」スタイル（23.7%）、暗号資産投資家は「短期間で⼤きなリターンを狙って投資を⾏っている」スタイル（25.3%）とイメージするひとが多かった。
各投資家に対して同様の質問をすると、投資経験者からみた株式投資家は「独⾃に勉強をして確実に資産を増やすために投資を⾏っている」スタイル（38.6%）、暗号資産投資家は「短期間で⼤きなリターンを狙って投資を⾏っている」スタイル（41.7%）が最多で投資未経験者のイメージと一致した。ただ、不動産投資家は「独⾃に勉強をして確実に資産を増やすために投資を⾏っている」スタイル（28.3%）がもっとも多く、投資未経験者からのイメージとは異なる結果になった。
夏のボーナスは投資経験の有無で使い道に違いあり！
2025年6⽉から2025年7⽉の期間に⽀給予定の夏のボーナスについて、株式投資、不動産投資、暗号資産投資に限らず、いずれかの投資の経験がある投資経験者と投資未経験者に使い道を質問すると、もっとも多い回答は投資経験者・投資未経験者ともに「貯⾦・預⾦（投資家56.3％、投資未経験者54.0%）」だった。
2位以降は投資経験者と投資未経験者の回答に違いがみられ、投資未経験者は「⽇常⽣活費の補填」（27.7%）、投資経験者は「投資」（31.0％）で、投資経験の有無によってボーナスの使い道に違いが出たという。
今回の調査では、投資未経験者が考える投資家へのイメージと投資家の実態にギャップがあることがわかった。特に不動産投資家に対するイメージは、投資経験の有無によって違いが生まれていたようだ。
投資スタイル別では、不動産投資家は投資未経験者から「ステータスのために投資を⾏う」というイメージがあることが、実態とのギャップを⽣じさせる要因になったといえるかもしれない。不動産投資家は、⽇々の情報収集を「勉強」と考えて資産形成に活かす傾向があり、情報感度の⾼さとロジカルな思考で冷静な投資判断をする人が多く、堅実に資産を増やす不動産投資家の実態も見えてきたという。
■調査概要
調査期間：2025年05⽉21⽇～2025年05⽉22⽇
調査対象：20～60代の男⼥（学⽣を除く）
回答者数：1035⼈（投資経験者は477⼈。内訳は株式投資家362⼈、不動産投資家118⼈、暗号資産投資家98⼈。投資未経験者は558⼈）
調査⽅法：インターネット調査
調査パネル：GA technologies調べ、マクロミルのアンケートパネルを利⽤
※回答率（％）は⼩数点第2位を四捨五⼊し、⼩数点第1位までを表⽰しているため、合計数値は必ずしも100％とはならない場合があります。
出典元：RENOSY調べ「投資家“イメージ”と“実態”調査」
https://www.ga-tech.co.jp/news/yvtc99ab7jev3bf/
https://www.ga-tech.co.jp/
構成／KUMU
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