
近年、海外に移住する芸能人・著名人のニュースが度々報じられている。異国でのライフスタイルへの憧れや仕事・家族の都合、税制対策など様々な理由が考えられるが、このような報道を耳にする度に「お金があれば自分も移住してみたい」と考える人は多いに違いない。
では、実際に富裕層は「海外移住」に対してどのような意識を持っているのだろうか?
ロイヤルパートナーズ行政書士事務所が運営する「バヌアツ市民権申請サポートセンター」はこのほど、金融資産を1億円以上保有する富裕層673名を対象に「海外移住」に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。
日本で暮らす富裕層のうち、約2割の人が将来的に海外移住を検討している
「将来的に、海外への移住を検討しているか」と尋ねたところ、「いいえ」が78.5%、「はい」が21.5%となった。この結果から、日本で暮らす富裕層のうち、約2割が将来的に海外移住を検討していることがわかった。
富裕層が海外に移住したいと思う理由、1位は「より自由なライフスタイルを送りたいから」
将来的に海外移住を検討していると回答した人に「将来、海外に移住したいと思う理由」を尋ねたところ、1位が「より自由なライフスタイルを送りたいから」で45.5%となり、以下、2位「日本の将来に不安があるから」が44.1%、3位「気候が良い国で暮らしたいから」が42.8%と続いた。
また、4位以降も回答率30%を超える回答が複数並び、この結果から富裕層が海外に移住したいと思う理由は様々あることがわかった。
移住先として、多くの人が魅力的に感じる地域は「アジア」や「オセアニア」
将来的に海外移住を検討していると回答した人に「移住先として魅力的に感じる地域」を尋ねたところ、1位が「アジア」で55.2%、2位が「オセアニア」で41.4%、3位が「ヨーロッパ」で37.9%となった。この結果から、移住先の地域として「アジア」や「オセアニア」を魅力的に感じる人が多いことが判明した。
税金対策の移住先として、多くの人が魅力的に感じる国は「シンガポール」や「オーストラリア」
将来的に海外移住を検討していると回答した人に「税金対策の移住先として魅力的に感じる国」を尋ねたところ、1位が「シンガポール」で41.4%となり、次いで2位が「オーストラリア」で33.8%、同率3位が「マレーシア」と「ドバイ」で30.3%となった。この結果から、税金対策の移住先としては「シンガポール」や「オーストラリア」を魅力的と感じる人が多いことが明らかになった。
海外への移住を考えるにあたって、不安や障壁に感じることのトップ3は、1位「治安」、2位「医療環境」、3位「言語の壁」
将来的に海外移住を検討していると回答した人に「海外への移住を考えるにあたって、不安や障壁に感じることは何か」と尋ねたところ、1位は「治安」で64.1%となり、以下、2位「医療環境」が55.2%、3位「言語の壁」が49.0%と続いた。また、4位以降も回答率40%を超える回答が複数並び、この結果から海外への移住を考えるにあたって不安や障壁に感じることは多岐に渡ることがわかった。
海外移住について情報収集する場合、多くの人が最も信頼する情報源は「移住経験者」
将来的に海外移住を検討していると回答した人に「海外移住について情報収集する場合、どの情報源を最も信頼するか」と尋ねたところ、1位が「移住経験者」で29.0%、2位が「移住サポート業者や専門家」で26.2%、3位が「ネット記事」で17.2%となった。この結果から、多くの人が情報源として最も信頼しているのは「移住経験者」であることが明らかになった。
<調査概要>
調査期間:2025年5月9日~5月14日
調査方法:インターネット調査
調査対象:富裕層:金融資産を1億円以上保有している人(30代~70代の男女)
調査人数:673名
モニター提供元:RCリサーチデータ
構成/こじへい