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子供の目の前でタバコ…平成初期まで当たり前のようにあった非喫煙者への健康被害について考える

2025.06.20

子供が学校の授業でタバコの健康被害を啓蒙するビデオを見せつけられる矛盾…

筆者の祖父はかなりのヘビースモーカーで孫の前でも平気でタバコを吸っていた。

我が家は貧乏だったので、吸うのはいつも“わかば”。

このわかば、当時は140円から160円辺りの低価格で販売されていたため、家計にはそこまで大きな負担とはならなかったのかもしれないが、孫の肺への負担はあったのか、幼少の頃は息切ればかりする日々だった。

それでもタバコを辞めないのが、この時代の喫煙者なのだが……。

中学生になった頃、学校の授業の一環で喫煙が体に及ぼす悪影響について紹介するビデオを観る機会があった。

副流煙を吸い込んだウサギの血中酸素濃度の変化を映像と数字で伝えてくるという内容のビデオだったが、筆者はタバコを吸わないし、喫煙にはこういう悪影響があると子供たちにだけ伝える授業をしても意味があるんだろうかと疑問だった。

そのビデオを見せてくる側の先生たちが、そもそも職員室で喫煙しまくっている喫煙者だったし。

なぜ受動喫煙の被害に遭っている側にだけタバコの悪影響を啓蒙するのか、正直狙いが分からなかったが……これもまあ時代的に、少年の非行を未然に防ぐための措置以外の何でもなかったのだろう。

時代が変われば価値観も変わる!歩きタバコが重大なマナー違反になる日も近そう

今現在、喫煙者は年々右肩下がりに減っている。

先ほども引用した最新タバコ情報に掲載されている、厚生労働省の成人喫煙率に関する調査では、令和5年時点でなんと15.7%と激減。

男性は24.6%。女性に至っては6.9%止まりで、昭和・平成の頃とはもはや喫煙者の割合は全く異なっている。

喫煙者が少なくなったことで、喫煙に起因するトラブルも当然減ることになる。

逆に言ってしまうと、喫煙者が多い時代というのは、それだけマナーの悪い喫煙者の比率も多かった時代でもある。

今もまだまだ道端にタバコの吸い殻が落ちてはいるが、昔は今の比じゃなかった。

本当に少し歩けば1つ、また1つ。駐車場には車の中で貯め込んでいたであろう吸い殻の山が……といった具合に、あちこちに吸い殻がポイ捨てされていたことをおぼえている読者さんも多いのではないだろうか。

現在では歩きタバコをしている人に対しての世間も目線もかなり厳しくなり、随分吸い殻のポイ捨て自体も減ってきた。素晴らしいことだ。

自治体によっては路上喫煙に制限をかける地区を設け、該当の地域での喫煙を禁止し、違反者に罰金を科すといった取り組みをしているケースもある。

昔は当たり前だった喫茶店や居酒屋での喫煙がご法度となったように。

昔は当たり前だった病院での喫煙がご法度となったように。

近い将来には、地域によらず歩きタバコそのものがタブーとなるといったことも、あり得るのかもしれない。

文/松本ミゾレ

【参考】
公益財団法人 健康・体力づくり事業財団 最新タバコ情報
「成人喫煙率(厚生労働省国民健康・栄養調査)」
「成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)」

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