
今年12月末まで、日本人は中国への観光目的(30日以内の滞在)のビザが免除されている。そろそろ夏休みシーズンだが、これを機に中国旅行を計画してみてはいかがだろうか。
中国の観光地は数多くあるが、そのなかでも中国在住の筆者が感動した観光地を紹介する。
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日本人が中国へ入国する際に必要だったビザが、2024年11月30日~2025年12月31日まで、観光目的で滞在時間30日以内なら免除となった。この機会に中国新幹...
中国史好きなら外せない北京
中国の首都である北京は、明から首都とされており、未だに明や清時代の歴史遺産が残っているのが魅力だ。
長安があった西安は、秦の始皇帝の兵馬俑を見ることができるが、長安当時のものはほとんど残っておらず、北京には宮廷が当時のまま残っている。
何より日本から行きやすく、たくさんの便があり、中国のLCC、春秋航空(Spring Japan)なら、東京-北京間を直行で1人往復3~4万円ぐらいで行くことが可能だ。
・頤和園(颐和园y2ihe2yuan2)【世界遺産】
もともと、清時代、乾隆帝が母親の長寿を祝って建てたものだが、1860年の英仏連合軍により破壊された。その後、西大后が再建したが、そのときに海軍費用を流用したことから、後世の人に批判されることになる。
晩年、西大后はほとんどの時間を頤和園で過ごしたことから、西大后の玉座や住まい、光緒帝が隔離された場所をみることができる。
浅田次郎著の「蒼穹の昴」を読む、もしくはU-NEXTでドラマを事前に見ておけば、さらに理解が深まるはずだ。
頤和園の周りでは当時の衣装を借りて、その当時に思いをはせたり、頤和園を背景に写真を撮ったりすることもできる。
・百家大院(bai3jia1da4yuan4)
清の宮廷料理が楽しめるお店。広い庭園に、新時代の宮廷を模した個室で食事することができる。店員さんは全員当時の服装で給仕してくれる。
・故宫(gu4gong1)【世界遺産】、景山公园(jing3shan1 gong1yuan2)
紫故宫は、禁城と呼ばれていた、明、清時代の宮殿だ。全面にある外朝は国家行事や式典が行われたとことで、奥に入ると内廷といって皇帝や后の生活スペースがある。
清は満州族が支配した国であることから、部屋の入り口にある看板は、満州語と中国語で記載されている。
故宫は、祝日だと予約が取りづらい。故宫のガイドさんによるとパスポートがあれば予約なしでも入場できるとのことだったが、念のため予約するのがおすすめだ。
故宫を出た大通りを挟んで向かい側に景山公园があり、中にある山に登ると故宫全体を見渡すことができる。予約が不要で入場できるのでここも是非立ち寄ってほしい。
故宫の北側にある景山公园のさらに北東側に城下町であった胡同(hu2tong4)の南锣鼓巷(nan2luo2gu3xiang3)がある。
そこでは食べ歩きやおみやげを買うことができる。故宫のなかでは食べ歩きはできないが、最後門を出た後に、おみやげ屋さんやカフェがある。