
コメの価格が2024年と比べて1年で倍近くまで値上がりした今、我々はかつてないほどの物価高の渦中にいるといってよい。
給与や賞与の伸びが物価上昇に追い付かずに、実質的な手取りが目減りしていく感覚を日常的に感じる人も多いだろう。
この状況を打開し、少しでも節約するために、キャッシュレス決済を活用した「ポイ活」や、キャンペーンのクーポン収集に励んでいるかもしれない。
しかし、一度立ち止まって考えてみてほしい。実は「現金」こそが最強のツールなのではないか、と。
これは、支払いにそのまま現金を使うという意味ではない。現金決済が主流である「金券ショップ」を戦略的に活用するための手段として、現金が有効だということだ。詳しく説明しよう。
金券ショップでは多種多様な金券・商品の流通がある
金券ショップと聞くと、「少しでも安く交通系のチケットを買う場所」「もらった商品券を換金する場所」といった、限定的なイメージを持つ人が多いかもしれない。
が、実際に販売されているチケットは多様だ。実際に金券ショップを巡ってみると、eSIMを販売している店舗もあった。
また金券ショップ決め打ちの流通量のデータはないが、これを運営する業界大手のコスミック流通産業や大黒屋の売上高を推計すると500億円~1,000億円ほどの流通規模があると考えられる。
金券ショップの活用例。割引率は様々だが、ポイ活よりお得な場面も
上の表は、金券ショップで取り扱いのある商品とその割引率の目安をまとめたものである。
各金券ショップや場所や時期によっても販売価格が異なるが、ギフトカードやプリペイドカードなどの額面があるものは、キャッシュレス決済のポイント還元率の目安である1.5%以上の割引率があるなら買いと判断できる。
また、利用店舗によっては、その店舗が発行するポイントが付かなかったりポイント還元率が下がったりするので、利用前に一度確認しておこう。
また、金券ショップで購入したギフトカードの割引率だけに満足してはいけない。少しでも節約するために、合わせ技として、例えば、利用する店舗のスマホアプリのクーポンを確認し、ポイントカードの提示が必要なら忘れずに行いたい。
尚、金券によっては有効期限があったり、〇〇円以上で利用可能などの利用条件があったりする。損しないために利用条件もきちんと確認してから、購入しよう。
知っているようで知らない「クオカード」の使える場所、有効期限、お釣りを解説
「クオカード」とは、コンビニや書店、ガソリンスタンド、ドラッグストアなどで使うことができます。 この記事では、そんな便利なクオカードの基礎知識と使い方を徹底解説...