小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

土鍋×匠火センサーで進化したタイガーの炊飯器が15万円超でも売れる理由

2025.06.16

米の価格高騰が話題になるいま、せっかくなら良いお米をおいしく炊いて食べたい。そんな「ごはんにこだわる人」に支持されているのが高級炊飯器だ。なかでも注目を集めているのが、内釜に本物の土鍋を採用するタイガー魔法瓶(以下、タイガー)の炊飯器「土鍋ご泡火炊き」シリーズ。この土鍋ご泡火炊きシリーズから今年の最上位モデル「土鍋ご泡火炊き JRX-S100/JRX-S060」が6月21日に発売される。市場想定価格は15万円以上となる本製品は、何がそんなにすごいのか? 都内で行われた新製品発表会で実機をチェックしてきた。

新製品となる土鍋ご泡火炊きの5.5合モデル「JRX-S100」。3.5合炊きの「JRX-S060」も同時発売予定

新製品のイメージキャラクターとなる松坂桃李氏も登壇。巨大な土鍋内なべから登場するというサプライズも

タイガーだけが「土鍋」を使う理由

「土鍋で炊いたご飯はおいしい」ことは多くが認めるものだろう。土鍋ごはんが美味しい理由は多々あるが、大きな理由は高火力と泡の優しさ。土鍋なら金属のなべでは到達しない高温度帯で加熱できるうえ、土鍋特有の細かな泡でコメを包み込むことでコメ表面を傷つけず艶々に炊き上げられる。しかし、土鍋は窯で焼き上げる時に縮む。このためミリ単位の精度が必要な家電に利用するのが難しい。じつは、我々が普段目にする形の「炊飯器」に本物の土鍋を採用しているのは現状タイガーのみなのだ。

新製品JRX-S100の内なべ。厳選された専用の土を使い、異なる温度で「三度焼き」したものだ。完成までには約3か月ほどかかる

タイガーは2006年から高級炊飯器として土鍋内なべを採用し、そこから年々進化してきた。2023年にはIHコイルを2層に重ねることで最高温度約300度という大火力を実現。2024年には土鍋をコーティングする釉薬や発熱体の素材を工夫することで、お米に効果的に熱を伝えることに成功した。この2年の進化は「火力」を強化するためのものといえる。

土鍋内なべはIHで発熱するよう、土鍋の底に発熱体を貼り付けている。横線のような模様がついている部分が発熱体が張り付けられたエリア

2025年の新JRX-S100は火力ではなく「制御」が進化。今回新たに搭載されたのは「匠火センサー」と呼ばれる内なべと接する位置に配置された高感度センサーだ。従来のセンサーと比べてセンサー精度が約1.8倍になることで、米の量と水の温度をより精密に感知し、より理想的な加熱温度と時間を判断できるようになった。

内なべの底に接する場所に配置されたセンサー。従来はセンサー上部の金属カバーが山形だったため、センサーから鍋までの距離が1.78mmあった。新センサーは金属カバーがフラットになり鍋までの距離は1.08mmに短縮された

「低温吸水」がごはんの甘みを引き出す! 過去最高のおいしさに

新モデルJRX-S100では、炊飯メニューも進化した。なかでも注目なのが、今年新たに追加された「極・低温吸水メニュー」(以下、低温吸水メニュー)だ。これは、洗米後に水に浸した状態のコメをタッパーに入れ、冷蔵庫で6時間以上(最大24時間)浸水させてから炊飯するという運転メニュー。ゆっくり浸水させることでより深い甘みと食感が追求できるため、高級料亭でも採用される炊飯方式なのだという。手間と時間は必要になるが「こだわりたい日」にぴったりの炊飯方法だ。タイガーによると、このメニューは古米をおいしく食べるのにも向いているという。

高級炊飯器は炊飯メニューに浸水工程も含まれているため、炊飯スタートして1時間近くかかるものが多い。炊飯時に浸水工程がいらない「低温吸水」メニューは炊飯時間が30分前後と短めなのも特徴

発表会では、通常メニューで炊いたごはんと低温吸水メニューのごはんを食べ比べることができた。まず驚くのが香り。同じ山形産の「つや姫」を炊飯しているはずだが、低温吸水は爽やかな香りを強く感じる。ごはんを口に含むと一粒一粒が滑らかで心地よく、ごはんを噛むと甘味と旨味がジワジワと口の中で主張する。もちろん標準メニューで炊いたご飯もおいしいのだが、低温吸水の後ではややアッサリとした味に感じた。ただし、食感は標準メニューのほうが弾力があり粒の主張があった。個人の好みにもよるだろうが筆者は「米本来の味・旨味を最大化させて楽しむなら低温吸水」「おかずを引き立てるごはんなら標準」という印象を受けた。

標準で炊いたごはん(写真左)と低温吸水で炊いたごはん(写真右)を食べ比べ。見た目も低温吸水のほうがやや粒がふっくらしているように感じる

低温吸水で炊いたごはん。粒のひとつひとつが主張するような存在感

新製品は新たに「おにぎり」メニューも登場。これは吸水時間を長くすることで、冷えても甘味と粘りが続くという炊飯方法だ。この炊飯方法では、標準メニューよりもっちり感が約14%、噛み応えは約4%アップしているという。

「おにぎり」メニューで炊いたご飯で作ったおにぎりを一口たべたところ。冷えたおにぎりだったが、中のごはんが潰れず粒ほぐれもよい

手間をかけても食べたいと思わせる「ごはんが主役」になる炊飯器

もともとおいしさに定評のあった「土鍋ご泡火炊き」シリーズだが、今回新たに加わった「低温吸水」メニューで、より米のおいしさを引き上げる製品に進化した。タッパーで浸水させるという手間と時間は必要となるが、それでも食べたいと思わせる深い甘みとふくよかな食感だった。

ちなみに、新製品のテレビCMに出演する松坂桃李氏は、CM撮影時にカットごとに炊きたてのごはんを提供されたそう。何度も繰り返し撮影するため、スタッフに「無理をしないで(食べ過ぎないようにして)ください」と言われたそうだが、手が止まらないくらい美味しかったという。JRX-S100で炊いたごはんは、ふっくらとして粒立ちがよく「ご飯が主役という感じ」と語った松坂さんの表情からは味わいの豊かさが伝わってきた。

タイガーよりJRX-S100を提供され、自宅でも使っているという松坂氏は「ごはんが主役になる味」とその味を絶賛した

取材・文/倉本 春

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年6月16日(月) 発売

DIME最新号は、「40代からのメンズ美容入門」!スキンケアの基礎や、白髪、薄毛、加齢臭などこの世代ならではの悩みを徹底解説。さらに、読んですぐにスキンケアを実践できるウーノの豪華2大付録つき!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。