
通勤中に手軽に楽しめるモバイルゲームや自宅用のゲーム機やパソコンでプレーする大作ゲームなど、いまや日常生活に自然と溶け込んでいるゲームカルチャーは、エンターテインメントやテクノロジー、コミュニケーションのトレンドにも大きな影響を与えている。
そんなゲームの世界をより深く理解するために『SEEDERS』は、2025年4月に全国の20歳から59歳の日本人男女1000人(男性500人、女性500人、それぞれ同じ世代分布)を対象に、ゲームをする動機、ゲーム内での社交的な関わり、ストーリー性への関心、ゲーム関連コンテンツの視聴傾向などを調査した。それによると男女間におけるゲームへの接し方や興味深い違いなどが浮かび上がってきたという。
ゲームの動機は、男性は達成感や人とのつながり、女性はリラクゼーション
Q:現在、ゲームをプレーする動機は何ですか?当てはまるものを全て選んでください。
Q:ゲームを通じて友達や知人と交流しますか?
ゲームを遊ぶ動機についての質問では、男女ともに「リラクゼーション」がトップだったが、男性は社会的交流(男性10%、女性5%)や達成感(男性32%、女性20%)、懐かしさ(男性19%、女性8%)を動機として挙げる人も一定数いた。
女性ではリラクゼーションを目的として挙げる人の割合(女性64%、男性56%)がもっとも高かった。ゲームを通じての交流では、男性の方が他者と関わっている傾向が見られた。調査でもゲーム内で他者と交流したことがない人の割合は、女性が57%で男性が48%で、女性の方がゲーム内での他者との関わりを避ける傾向が強いことが浮き彫りになった。
男性の方がゲームのストーリーに対する関心が高い!
Q:ゲームのストーリーに関心がありますか?
ストーリー性のあるゲームコンテンツに対する関心は、「まあまあ関心がある」と答えた男性がもっとも多く、ゲームの物語を重視する傾向が見られた。「とても関心がある」と回答した人も男性が27%で女性が20%と男性の方が多かった。「全く関心がない」と回答した割合では、女性が27%で男性が17%という結果で、女性は全体的にストーリーに関心が低い傾向がみられたという。
ゲーム関連のライブ配信視聴率は男性が優位
Q:ゲームのライブ配信(YouTube、Twitchなど)を見ますか?
ライブ配信されるゲームコンテンツの視聴では、性別による違いがみられたという。「定期的に視聴する」と回答した割合は、男性が全体の約20%で女性が13%だった。「まったく視聴しない」と回答した割合では、女性が51%で男性が31%と女性はライブ配信への関心が低いと思われる。
今回の調査で日本の成人は、性別によってゲームに対する動機や関わり方に傾向がみえたという。男性は競争性が高いゲームやアクションゲームを中心にソーシャル機能やスキル向上要素を備えたゲームを好む傾向があり、女性はパズルやインタラクティブな要素、文化的なテーマを含むカジュアルゲームを好む傾向があるという。こうした違いを理解することは、多様なゲーム利用者への効果的なアプローチを試みる開発者、マーケター、政策立案者にとって貴重な手がかりになりそうだ。
「ゲームの動機や好みに関する最新調査」概要
調査対象:20歳から59歳までの国内の男女
実施時期:2025年4月
回答数:1000名(男性500名、女性500名)
過去4か月以内に実施した日本における精神衛生とゲームの関係を探る調査、さらにゲーム習慣に関する国内調査のデータも活用。
調査方法:オンラインアンケートツール「Freeasy」を使用。
出典元:
https://cdn.oncasitown.com/wp-content/uploads/2025/06/gaming-habits-by-gender.pdf
構成/KUMU