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「積極的不登校」とは?不登校経験者の約半数が好意的に評価する理由

2025.06.16

自分の意思で「学校に行かない」と前向きに選ぶことを「積極的不登校」と呼ぶことをご存じだろうか? 通信制高校の紹介サイト『Go通信制高校』を運営するプレマシードは、コロナ禍に「小・中・高校生だった方」と「大学生以上だった方」の計600名を対象に「コロナ禍の学齢別不登校経験とその理由に関する調査」を実施して、コロナ禍で年齢によって「積極的不登校」をはじめとした不登校に関する意識がどのように変容したか発表した。

「積極的不登校」を知っていたのは15.0%

Q:あなたは「積極的不登校」という言葉を知っていますか。(単数回答/n=600)

「積極的不登校」を「知っている」と答えたのは15.0%だった。コロナ禍の学齢不登校経験別では、小・中・高校生/不登校経験ありは「知っている」の割合が37.5%で特に高かった。

Q:あなたは「積極的不登校」をどう思いますか。(単数回答/n=600)

「積極的不登校」についての全体回答では、「とても良いと思う」(7.8%)と「良いと思う」(25.2%)を合わせると3割を超えており、一定の支持を受けているといえるだろう。コロナ禍の学齢不登校経験別でみると「良いと思う計(とても良いと思う+良いと思う)」は小・中・高校生/不登校経験ありが50.0%で大学生以上/不登校経験ありは49.2%だった、ここから不登校経験者は、「積極的不登校」を好意的に捉えていることがわかる。

積極的不登校を「良いと思う計(とても良いと思う+良いと思う)」と答えた人には、「自主的な選択ならポジティブなイメージを持つことができ、自分にとっても家族にとっても良いと思う。話しやすくもなると思う(19歳/女性)」や「親や先生に言われて無理に登校、不登校を決めるより、自分で決めた方が納得いくから(22歳/女性)」といった意見があった。

学校に「無理して通うべきではない」が約7割

Q:学校の通い方として、あなたの考えにもっともあてはまるものをお答えください。(単数回答/n=600)

学校へ通うことについての考え方では、全体回答は「無理して通うべきではない」が69.0%、「多少のことは我慢して通うべき」が31.0%という結果だった。コロナ禍の学齢不登校経験別では、小・中・高校生/不登校経験ありは37.5%が「多少のことは我慢して通うべき」と考えており、全体より高い数値になっていた。「無理して通うべきではない」と回答した人には、「心が病んでしまって、何もできなくなってしまったら本末転倒なため(30歳/女性)」や「1年生のとき無理やり連れて行かれて、それからさらにひどくなったから(36歳/女性)」などの意見があった。

32.0%が中学校の5教科の学びは大切と回答

Q:中学と高校での学びについて、あなたの考えにあてはまるものをお答えください。
※副教科とは、音楽、美術、保健体育、技術・家庭科などの教科を指します。(単数回答/n=600)

中学での5教科について大切だと思うかという質問では、「とてもそう思う」と「ややそう思う」の合計値がもっとも高く77.8%だった。高校での5教科は大切だと思うと回答したのが71.2%、中学での副教科は大切だと思うが64.7%、高校での学びに満足しているが61.8%という結果だった。

Q:学校における5教科の勉強は、何のためだと考えますか。(複数回答/n=600)

5教科の勉強の目的としてもっとも割合が高かったのは、「一般教養を養うため」で57.3%と半数以上だった。2位の「将来の夢を叶えるために必要な学力を身に付けるため」が36.5%、3位の「興味のある分野を見つけるため」が33.7%、4位が「卒業する資格を得るため」が31.3%で2位から4位までは3割を超えていた。中学や高校の5教科と副教科の学びについては、不登校経験者はいずれの項目も「大切だと思う」という割合が高かったという。不登校で学びの場と機会を喪失したからこそ、学ぶことを真剣に考えているとも言えそうだ。

通信制高校で知っていることは?

Q:通信制高校について、あなたの知っていることをお答えください。(複数回答/n=600)

通信制高校について知っていることのトップは、「通学する日、オンラインで学ぶ日を自身の都合や心身の調子に合わせて決めることができる」(23.3%)だった。2位の「5教科以外にもeスポーツやK-POP、ネイルなど興味のある分野が学べる」は22.0%、3位は「クラスでの授業の他、少人数、個別指導、オンライン、訪問型など自分に合わせた学習スタイルを選べる」(20.5%)だった。コロナ禍の学齢不登校経験別では、小・中・高校生/不登校経験ありは「大学生などの歳の近い大人や社会経験のある教員も多い」が42.5%、「5教科以外にもeスポーツやK-POP 、ネイルなど興味のある分野が学べる」と「通信制高校の生徒は近年増加している」が38.8%、「通学する日、オンラインで学ぶ日を自身の都合や心身の調子に合わせて決めることができる」が37.5%だった。これらは総じて高く、通信制高校への理解が深い状況もわかったという。

不登校になった時に心配なのは「学力低下」

Q:あなたが不登校になった際、心配なこととして挙げられるものをお答えください。
※不登校の経験がある方は、その際に心配だったことをお答えください。(複数回答/n=600)

不登校になった時の心配は、「学力低下」が38.2%でもっとも高い割合だった。2位の「社会性を獲得できない」が38.0%で、「進学できるか」と「体調やメンタルの不調」がともに35.0%と続いた。コロナ禍の学齢不登校経験別では、小・中・高校生/不登校経験ありでは「体調やメンタルの不調」、「社会性を獲得できない」、「進学できるか」が50%を超えており、実際に不登校になって心配事が増えているようだ。一方で22.7%が「心配なことはない」とも回答している。

Q:自身が不登校になった場合、どのようなサポートを望みますか。
※不登校の経験がある方は、その際に必要だったことをお答えください。(複数回答/n=600)

さらに不登校になった時にどんなサポートを希望するかという質問では、「居場所の確保」が39.0%でトップだった。続いて「学習支援」が38.5%、「親・大人の理解」が37.7%、「高卒認定試験等の情報提供」が31.2%という結果だった。コロナ禍の学齢不登校経験別では、小・中・高校生/不登校経験ありは「親・大人の理解」と「高卒認定試験等の情報提供」が50.0%に達しており、全体と比較しても「高卒認定試験等の情報提供」をサポートしてほしいという声が多かったようだ。

高校で不登校になって高卒資格を得られない場合は、大学や専門学校への進学が難しくなるだけではなく、就業や資格取得の条件を満たせない事態になる可能性もある。不登校という事象や不登校になった生徒に対する理解を社会全体で深めていくことが大切といえるだろう。

「コロナ禍の学齢別不登校経験とその理由に関する調査」概要

調査期間:2025年4月8日~2025年4月17日
対象者条件:全国の15歳~39歳の男女
コロナ禍の学齢が中学生以上
コロナ禍の学齢が小中高生だった方(高専生を含む)
コロナ禍の学齢が小中高生ではなかった方(大学生以上)
調査数:各300サンプル
調査手法:ネットリサーチ
*調査結果は小数点第二位を切り捨てた数値で表示。コロナ禍は2020年1月から2023年5月で設定。

https://prmaceed.co.jp/solution/report00008/

構成/KUMU

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