船上でのワーケーションも高速衛星回線で快適!
充実したライブラリーは、乗船客が持ち込んだ本も並べられている。
約6000冊の蔵書を備えたライブラリーもある。乗船客が持ち込んだ本もあり、日本語の小説などもあり、読書も楽しむことができる。PCも完備されているが、自分のPCを持ち込めば、いつも通りの環境で仕事もできる。
どこかの国に寄港していなければ、インターネットの環境が不安定になるのではないかと聞いてみると、
「高速衛星回線を採用しているので、海の真ん中でもつながります。なので、ネット環境が悪くて連絡できませんでしたという言い訳が、今後できなくなります。」(キュナード広報)
体験者に聞くと、オンライン会議もなんの支障もなかったとのこと。せっかくの旅の途中に現実に戻らなければならないが、逆に言えば、リモートワークと変わらず仕事ができ、そのほかの時間は、旅を満喫できるというわけだ。急遽の出社はできないが、これなら10日間の旅のハードルはぐっと下がるだろう。
バルコニー付きの客室内。
豪華客船の旅というと、筆者は「タイタニック」の映画くらいしかイメージできなかったが、ラグジュアリーホテルライフを満喫しながら、次の目的地に向かうことができる、ある意味、時短の旅になるのではないかと感じた。
というのも、一般的には、なんらかの交通手段で移動し、目的地を楽しみ、宿泊する。その宿泊した場所から翌日移動するが、船旅の場合は、宿泊しながら次の目的地を目指す。
また、船からのみアクセスできる観光地での特別な体験も可能だ。そんな理由から、アラスカへの旅は人気だという。食事(一部を除く)や船内のアクティビティがクルーズ代金に含まれているのも安心だ。
クイーン・エリザベスは、5月下旬に日本を離れ、アラスカへと向い、次回の日本クルーズは現時点では予定されていないが、同じくキュナードが運航する最新の客船「クイーン・アン」は、2026年2月22日から5泊のクルーズが運航予定と、アジア地域での短期クルーズも予定されている。
発着地を選ばないなら、人気のアラスカクルーズは、直前割引(2025年8月21日~8月28日分)で7泊の旅が、大人一人7万円から販売中だ。早くから予定が立てられない場合、直前割引をチェックするのもおすすめ。リピーターも多いという豪華客船の旅。非日常体験で、新たなパワーをチャージできるかも。
・キュナード
https://www.cunard.com
取材・文/林ゆり