
ダイソーの乾電池式卓上クリーナーは、手のひらサイズで机上のゴミを手軽に吸引できる便利グッズ。キートップの掃除には有効だが、隙間のゴミには不向き。吸引力は十分で、ノートPCや平滑面の清掃におすすめ。550円と手頃な価格も魅力。
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コロナ禍以来のリモートワークの普及で、パソコンを見ながら飲食する人が増えた。
かくいう筆者もその1人。油断すると、キーボードの隙間にお菓子のカスとかがたまってしまう。この清掃がちょっと面倒で、便利なグッズはないかと探し見つけたのが、ダイソーの「乾電池式卓上クリーナー」だ。
ファンのパワーでゴミを吸い取る
本製品は、丈の低い円筒形をしており、ノズルと(フィルターを掃除するための)ブラシが付属している。直径は83mmと、コンパクトな手のひらサイズで扱いやすく、場所をとらない。
底部には、掃き取り用の黒いブラシが多数突き出ており、中心部の空洞が吸取り口となっている。内蔵されたファンが回転し、ここからゴミを吸引する仕組みになっている。
「乾電池式卓上クリーナー」の底部
電源は単三乾電池が2本。「アルカリ乾電池専用」と注意書きがあり、ニッケル水素電池やマンガン乾電池では出力が足りないため使えない。
側面のスイッチのボタンを押しながら本体上部を持ち上げると、電池収納部が見える。そこに電池を入れ、本体を元に戻したら準備完了だ。
吸引力はあるが問題もある
ではさっそく、その性能を確かめてみよう。机の天板に岩塩の細かい粒子を撒き、それを吸引してみる。
スイッチを入れ、本体を天板に少し押し付けながら、左から右へと動かす。
1回では岩塩は取り切れなかったが、左右のストロークを2往復繰り返したら、完全に取れた。当初は半信半疑だっただけに、これはちょっとした驚き。
では、キーボードはどうだろうか? 岩塩を、キーボードのキートップやその隙間にまぶして、検証を試みた。この際、付属のノズルを取り付け、隙間の岩塩も吸引できるようにする。
ちょっと期待したが、これは芳しくない結果となった。キートップはおおむね取れたものの、隙間がほぼダメ。
理由は、ノズル先端に厚みがあって、キーボードの隙間に入らないのである。くわえて、ノズル先端が岩塩のある場所から1cmも離れたら、吸引力が大きく落ちるのも問題であった。ノズルがもっと細くて、隙間に落ちた岩塩と接触できたら取れたはずである。
また、ノズルの存在自体が吸引力を落としている可能性もある。そこで、試しにブックエンドで大きな隙間を作り、そこに大小の食べかす(クルミを細かく砕いたもの)を置いた。ノズルをつけた状態で吸引してみる。
この場合は、ノズルが届く範囲の粒子は全部取れた。ということは、ノズル自体が吸引力を落としているわけではなく、吸引したいものと接触できないのが問題だとわかる。ところで、岩塩よりずっと大きなクルミの粒子が取れるくらいだから、吸引力はそれなりにあるとわかる。
掃除が終わったら、本体内部にたまったゴミを捨てる。本体下部を回し外すと、吸引したゴミがあるので、ゴミ箱の上で逆さにすればあらかた落ちる。落ちきれない粒子は、付属のブラシでかき取る。
一通り使ってみて便利なグッズだと思ったが、いかんせんキーボードの隙間をカバーできないのがつらい。極細のノズルが付いていれば、評価も変わったはずである。
デスクの天板や、(キートップとパソコン本体の段差が浅い)ノートパソコンといった、ほぼ平滑な面に特化しての使い方なら、まずまずおすすめできる。その点に留意して、購入を検討してみよう。
■商品詳細
商品名:乾電池式卓上クリーナー
価格:550円
原産国:中国
材質:ABS、PP、ナイロン
商品サイズ:直径83mm×高さ60mm
種類:-
商品ページ:https://jp.daisonet.com/products/4944370054231
撮影・文/鈴木拓也
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