高校生がメッセージやDMのやりとりでスタンプや絵文字を使う時に気をつけていることは？

LINEなどのテキストメッセージのやり取りにおいて、文末を句点の「。」で終わらせることで冷たさ、威圧感を覚える「マルハラ」に苛まれる若者が多いとされる昨今。スタンプや絵文字はその反対で、ポップで親しみのある印象を相手に与えるが、高校生では何割程度がスタンプ＆絵文字を重宝しているのだろうか？

スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」はこのほど、全国の高校1年生～高校3年生の男女949名を対象に「メッセージやDMなどでスタンプや絵文字をどのくらい使っているか」に関する調査を実施し、その結果を発表した。

メッセージやDMのやりとりで、スタンプや絵文字を「よく使う」が全体で6割

高校生に、メッセージやDMなどテキストでやり取りをするときに、スタンプや絵文字を使うかを聞いた。

全体では、「よくある」が最も高く6割となった。女子高校生は7割強、男子高校生は5割弱となっており、女子のほうが高くなっている。また、「よくある」「ときどきある」を合わせた【使うことがある】は、全体で約9割となった。

【使うことがある】は女子高校生が9割台半ばで、ほとんどの女子高校生は、メッセージやDMなどテキストでやり取りをするときに、スタンプや絵文字を使ってコミュニケーションをとっているといえそうだ。

一方、男子高校生も「よくある」は約5割ではあるものの、「ときどきある」の割合も4割弱となっており、女子高校生よりは使う頻度が少ないようだ。

スタンプや絵文字を使うときにしていること/気をつけていること、1位は「文字だけだと固くなりそうな時に使う」

スタンプや絵文字を使うときに、していること／気を付けていること（普段自然にしていることも含めて）を聞いた。

全体の1位は「文字だけだと固くなりそうな時に使う」で5割強となった。2位以降は「真面目な内容の会話の時には使わない」が4割台後半、「自分が好きなキャラクターやデザインのものを使う」が約4割で続いた。

会話の雰囲気を和らげる役割でスタンプや絵文字を使う一方で、真面目な場面では使わないといった使い分けを行い、コミュニケーションを円滑にしている様子がうかがえる。

男女別にみると、TOP4は「文字だけだと固くなりそうな時に使う」「真面目な内容の会話の時には使わない」「自分が好きなキャラクターやデザインのものを使う」「文字が入っているデザインのものを使う」で同じだったが、それぞれの割合は女子高校生のほうが高い傾向がみられた。特に高3女子ではTOP4すべてが他の学年よりも高い割合となっていた。

そのほか、「会話を終わらせたいときに使う」「既読の代わりに使う」なども女子高校生のほうが高い結果となった。また、男女とも「目上の人（先輩や先生など）には使わない」が2割台半ばとなった。

高3女子では、「文字が入っているデザインのものを使う」「既読の代わりに使う」が他の学年よりも高くなっている点も特徴的だった。

＜調査概要＞
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象：日本全国の高校1年生～3年生の男女
実施時期：2025年4月10日～2025年4月14日
有効回収数：949サンプル
※性別年齢構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100％にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合がある

出典元：リサーチノート

構成／こじへい