Nintendo Switch2は本当に買いなのか？使ってみてわかった決定的な改良点

2025.06.14

我が家にNintendo Switch2が届いた！

筆者は実に運が良い男、と自分で言ってしまっても構わないだろう。任天堂の1回目の抽選は落選してしまったが、その直後に行われたAmazonでの抽選は見事当選。いやはや、運というものは何とも恐ろしい……。

初代SwitchとSwitch2、筆者はこの両方を所有するに至ったが、それ故に両方を遊び比べて「機能の違い」を論じることができる立場にいる。初代より2のほうがプロセッサーの性能が高いのは当然だが、それ以外——即ちスペックとは直接関わらない機能についても触れるべきだろう。

Switch2には、まさに初代Switchの「機能的欠点」を改善している工夫が見て取れるのだ。

初代Switchにはいくつかの欠点があった

Switchは、多様なスタイルの遊び方ができるゲーム機である。

画面を兼ねた本体の左右にJoy-Con（コントローラー）を接続するのもいいし、それを外すのもいいし、ドックに差してテレビに接続するのもいい。これこそがSwitchの機能面の「肝」であり、またそのようなプレイスタイルの多様性を省略したバージョンが『Nintendo Switch Lite』として製品化されているのだ。

しかし、そんなSwitchにも欠点というか、「至らない点」があった。

まずは充電用USB-Cケーブル差込口の位置。初代Switchの場合、これは本体下部に内蔵されている。ところが、本体（ディスプレイ部分）を机に立てかけた際、これが大きな障害となる。物理的な問題で、この状態のままケーブル充電することができないのだ。

充電しながらのプレイは、本体背部のスタンドを畳んで机に仰向けにさせるか、素直に本体にJoy-Conを装着して手持ちプレイをするかしかない。が、Switch2には何と本体上部にもケーブル差込口がある。これは「下部から上部に移った」のではなく、「上下両方にある」という意味だ。ともかく、これがあるからSwitch2は机に立たせた状態でプレイしながら充電ができるようになっている。

恐らく、任天堂内部でも「本体を立たせた状態では充電できない」ということが大いに問題になったのだろう。

Joy-Conの取り外しができない（つまり、本体ごと持つしかない）Switch Liteなら、この点が問題になることはない。だが、Joy-Conと本体を分離させることができ、なおかつ本体を立脚できるSwitchの場合はプレイの自由度に支障をもたらす大きな問題だ。それ故に「Swtichを立脚させた状態で充電できるガジェット」をサードパーティーが開発していたりもしたのだが……。

Joy-Conも改良したSwtich2

Swich1は、本体左右にJoy-Conを装着した状態でのプレイにもいささか難があった。

それは「Joy-Con脱着ボタンの位置・形状」である。

この小さなボタンを押すと、Joy-Conが本体のスライドから外れるようになっている。これがグリップの裏側の「いい位置」にあって、人差し指をL/Rボタンに当てがった場合は中指がJoy-Con脱着ボタンにちょうどフィットしてしまう。

プレイ中にこれを押してしまい、Joy-Conが外れる……ということがよくあるのだ。動きの激しいアクションゲームや格闘ゲームをプレイしていると、これがかなり厄介な存在になってしまう。筆者は『スプラトゥーン3』をやっている最中、よくJoy-Conを外してしまっていた。

では、Switch2のコントローラー『Joy-Con 2』はどうか。これは上下スライド式から磁石式に替わり、Switch1よりも「ピタッ」とくっつくようになった。ぐらつきがなくなった、という意味でもある。

Joy-Con脱着ボタンの位置は変わらないものの、内側から外側に向けて押し込まないと外れない設計になった。ちょっとしたハプニングでJoy-Conがスルリと外れてしまう……ということは殆どないはずだ。現に、筆者が『マリオカートワールド』をプレイしていてもそのような事態は一度も起きていない。

Switchの「スタミナの短さ」をカバーする改設計

このように、Switch2はプロセッサー性能に直接関連のない機能に関しても大幅な改善を実現している。

これらは敢えて意地の悪い見方をしてしまうと、前モデルよりも短くなったバッテリー持続時間を補うための機能かもしれない。フル充電からのバッテリー持続時間は、初代Switchでは約4.5時間～9.0時間。しかしSwitch2のそれは約2時間～6.5時間だ。SNSでも「Switch2はすぐにバッテリーがなくなる」といった声が相次いでいる。