
雨と湿気が気になる梅雨がやってきた。洗濯物を干すのに日々困ることが多い時期だが、各家庭ではどのような方法で洗った衣類を乾燥させているのだろうか?
マービン貿易はこのほど、梅雨時期の洗濯物乾燥の実態について、全国の一般生活者300世帯を対象にアンケート調査を行い、その結果を発表した。
洗濯物を干して乾くまでに困っていること、「乾燥に時間がかかる」が68.3%で最多に
「洗濯物を干して乾くまでに、あなたが困った(困っている)ことは何か」と尋ねたところ、「洗濯物がなかなか乾かない(乾くのに時間がかかる)」が68.3%で最も多く、「生乾き臭(部屋干し臭)が気になる」人も61.0%に達した。さらに、「室内で干すスペースが足りない」が32.7%、「干した洗濯物が生活スペースの邪魔になる」が30.0%の順に続いている。部屋の湿度が上がり「ジメジメして不快」(28.0%)という声や、「カビの不安」(18.0%)という精神的なストレスも多数挙がっている。
これらの悩みは、家族構成別に多少傾向の差も見られた。たとえば一人暮らしや共働き夫婦では「部屋干し臭が特に気になる」「室内に干すスペースが足りない」という声が多く、小さな子どもがいる家庭では洗濯物の量が多いため「室内干しが部屋中を占領してしまう」「乾きムラが出て困る」といった問題が目立った。
また、どの層でも共通して「乾燥が遅いこと自体がストレス」だが、高齢の親世代と同居する家庭では「部屋のカビや衛生面」への不安も他層よりやや高めだった。いずれの層でも梅雨期の洗濯には何らかの不満を抱えており、快適に乾燥できないことが日常生活の質を下げている様子がうかがえる。
普段使いの衣類の乾燥法、「室内で干す」が64.5%、自然乾燥」が56.1%
「あなたの世帯では普段使いの衣類は何を利用して乾燥しているか」と尋ねたところ、「室内で干す」が64.5%で最多となり、以下「自然乾燥」が56.1%、「何らかの設備・器具を使う」が43.9%と続いた。
なお、衣類乾燥専用の器具・設備を利用している世帯はいまだ2割を切っており、乾かないという悩みの大きさを考えると未だ普及が遅れているようだ。
「理想と思う乾燥時間」について尋ねたところ、「1時間以内」が26.7%で最も多く、次いで「2時間以内」が23.7%となった。「約30分」(11%)、「約15分」(8%)を合わせると、合計69.4%の人が2時間以内を理想と考えていることがわかった。
理想の乾燥時間に近づけるために必要なもの、「乾燥機能付きドラム式洗濯機」が55.0%で一番人気
「あなたの『理想の乾燥時間』に近づけるためには何が必要だと考えるか」と尋ねたところ、「乾燥機能付きドラム式洗濯機」が1番人気で55.0%の世帯が必要と回答している。以下「ドラム式衣類乾燥機」が31.0%、衣類乾燥除湿器が27.0%、浴室乾燥機が25.7%と続いた。
「『理想の乾燥時間』に必要なモノを現状持っていないのはなぜか」と尋ねたところ、圧倒的多数が「価格が高いから」(69%)を挙げた。さらに「ランニングコスト(電気代・ガス代)がかかりそう」(42%)や「置き場所がない」(35%)という回答も多く、費用面・スペース面のハードルが二大要因となっている実態が明らかになった。
衣類のシワについての対策、「特に対策していない」が42.3%で最多に
「衣類のシワについてどんな対策をしているか」と尋ねたところ、「特に対策していない」が42.3%で最多となり、次いで「シワになりにくい素材を選んでいる」が32.7%となった。なお、「乾燥後にアイロンをかける」が14.7%と、最も確実な対策が敬遠されがちな傾向にあった。
「生乾きのニオイを防ぐ対策は何をしているか」と尋ねたところ、「柔軟剤を入れている」が45.8%と半数近くにのぼり、手軽に対策ができるメリットが大きいと考えられる。
<調査概要>
実施機関 : マービン貿易株式会社(協力:クラウドワークス)
実施期間 : 2025年5月11日
調査対象 : 全国の一般300世帯
内訳 : 一人(含単身赴任)109世帯、二人(子供なし)83世帯、
二人(子供あり)18世帯、三人以上(子供あり)90世帯
調査方法 : インターネット調査を利用した意識調査
クラウドワークスURL: https://crowdworks.jp
調査人数 : 300名
抽出方法 : インターネット調査要員からランダムに抽出
出典元:マービン貿易株式会社
構成/こじへい