
女性の生き方や働き方、価値観が多様化する中、「卵子凍結」への関心が高まっている。この「卵子凍結」について、実際に興味を持っている人はどれくらいいて、また、どんなメリットを感じている人が多いのだろうか?
恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」を運営するエウレカはこのほど、ペアーズユーザー(全国・20~39歳・男女)9,791人を対象に「パートナー探しと卵子凍結に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
恋活・婚活中の男女は7割が子供を持つことに前向き、卵子凍結には3割以上の女性が「興味がある」と回答も…
はじめに「将来どの程度お子さんを持ちたいと思っていますか?」という質問を男女に尋ねたところ、70.3%が前向きな意向を持っていることがわかった。男女別の回答でも前向きな意向は女性が70.2%、男性が70.9%と差がないものの、「持ちたいか持ちたくないかわからない」という迷いを抱える割合は、男性が3.6%であるのに対し、女性は10.6%と1割を超え、男女差が表れる結果となった。
20~39歳の女性を対象に「あなた自身、卵子凍結に興味がどのぐらいありますか?」と尋ねたところ、「実施済み」「とても興味がある」「まあまあ興味がある」と回答した人の割合は31.5%に上った。一方で「あまり興味はない」「全く興味はない」と回答した人も35.9%と同じく3割強に達しており、女性の間でも価値観が分かれる結果となった。
女性は卵子凍結のメリットを「出産のタイムリミットの延長」「将来の選択肢広がり」と認識、男性はパートナーの選択を受け止める?
続いて卵子凍結に対する意識について、女性と男性に「卵子凍結をするメリットは何だと思いますか?(複数選択可)」と、それぞれ尋ねた。なお選択回答の項目は、女性と男性で観点が異なるため内容を変更している。女性については、「妊娠・出産のタイムリミットを延ばせる」(63.3%)と「将来の選択肢を増やせる」(59.4%)の回答が過半数を超える結果となった。
一方で男性の回答で過半数を超えた回答はなく、最も高い回答割合は「交際相手の妊娠・出産の選択肢が広がる」で46.9%となった。卵子凍結を自身の将来設計の一環として捉える女性に対し、男性は主にパートナー側の選択肢として受け止めるような回答の傾向がうかがえる。
卵子凍結とパートナー探しの関係について、女性は「焦らずに婚活できる」が約半数
最後に、女性に対して「卵子凍結を実施することで、婚活/パートナー探しにどういう影響があると思いますか?」という質問をしたところ、「自分の年齢を気にせず、焦らずに婚活に取り組める」が49.1%と約半数を占め、卵子凍結がマイペースな恋愛・婚活を後押ししていることがわかった。
男性に対しては、調査の冒頭に「交際相手の年齢に関して、どのように考えていますか?」と質問した後に、卵子凍結に前向きな考えを持つ人に卵子凍結に関する仮定を加えて質問し、同じ回答項目で結果を集計、比較した。これによると、「年齢は気にしない」「自分よりプラス5歳までが良い」「自分よりプラス3歳までが良い」の回答割合がいずれも約5%前後伸長した。
卵子凍結にポジティブな感情を持つ男性に限った回答であることから回答数が少ないことや、「自分と同世代が良い」「自分より年下が良い」を選択する割合が依然として高いことは考慮する必要があるが、卵子凍結に前向きな価値観を持つ男性の存在は、卵子凍結を選択する女性にとっても嬉しい結果と言えるだろう。
<「ライフステージと卵子凍結に関する意識調査」概要>
調査名 :「パートナー探しと卵子凍結に関する意識調査」
調査主体:株式会社エウレカ
調査手法 :インターネット調査
日時 :2025/3/19~2025/3/26
調査対象者 :ペアーズユーザー(全国・20~39歳・男女)
有効回答数:9,791人
出典元:株式会社エウレカ
構成/こじへい