
Appleは、年次開発者会議「WWDC25」にて、macOSの最新バージョン「macOS Tahoe 26」を発表した。開発者向けベータ版はすでに提供開始されており、7月にはパブリックベータ版、今秋には正式版がリリースされる予定だ。
ゲーム専用アプリも新登場!
「macOS Tahoe 26」の注目ポイントは、美しい新たなデザインを採用し、iPhoneとの連携機能も強化したところ。また、SpotlightやApple Intelligenceの機能も大幅にアップデートしているのも特徴だ。
そんな「macOS Tahoe 26」について、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデント、クレイグ・フェデリギ氏は「macOSは、Macの中核をなすものです。Tahoeによって、私たちはユーザーに最も愛されているものをさらに進化させます。パワーユーザーでも、Macを使い始めたばかりの人でも、生産性を加速させ、MacとiPhoneの間での作業をこれまで以上にシームレスにするさらに多くの機能を搭載しているので、あらゆる人にとって気に入るものがあるはずです。美しい新たなデザインと、驚くような連係体験、Spotlightのパワフルな機能強化、より賢くなったショートカット、Apple Intelligenceのアップデートにより、Macの体験がかつてないほど素晴らしいものになります」とコメントしている。
■美しい新デザインを採用
新しいデザインは、半透明の新しい素材である「Liquid Glass」で作られており、Dock、サイドバー、ツールバーがより洗練された見た目となったほか、メニューバーは完全に透明になり、ディスプレイがさらに広く感じられるようになった。
また、メニューバーとコントロールセンターにどのコントロールを表示したり、どのようにレイアウトするかをカスタマイズすることも可能。さらに、フォルダの色を変えたり、記号や絵文字を追加することもできる。
■電話アプリとライブアクティビティによる新しい連係体験
電話アプリがMacに追加されたことで、iPhoneとの連係がさらに進化。iPhoneと同期された履歴、連絡先、留守番電話などの使い慣れたコンテンツに便利にアクセスできるほか、最新アップデートに含まれる通話スクリーニングや保留アシストなども利用できる。
さらに、iPhoneのライブアクティビティにより、搭乗予定のフライトなど、リアルタイムで起きていることをMacで把握することができる。
■Spotlightの過去最大のアップデート
Spotlightでは、ユーザーが探しているものがこれまで以上に見つけやすくなるほか、アクションを実行するためのまったく新しい方法が提供。検索時には、ファイル、フォルダ、イベント、アプリ、メッセージなどの結果がすべてまとめて表示され、関連度に基づきランク付けされる。また、新しいフィルタリングオプションは、PDFやメールのメッセージなど、探しているものを的確にすばやく絞り込むことができる。
さらに、他社のクラウドドライブ上に保存されている書類も結果に表示することが可能なほか、探しているものが正確にわからない場合は、Spotlightの新しいブラウズ表示を使うと、アプリ、ファイル、クリップボードの履歴などを簡単に確認することができる。
このほか、Eメールの送信やメモの作成、ポッドキャストの再生などのアクションを、アプリ間を行き来することなく、Spotlightから直接実行することも可能になる。
■Apple Intelligenceのパワーを活用した新機能
Apple Intelligenceの新機能として、ライブ翻訳機能が追加。メッセージアプリでは、メッセージを自動的に翻訳し、FaceTimeアプリでは、翻訳されたライブキャプションをリアルタイムに表示。電話アプリでは、通話中にリアルタイムで翻訳が音声で読み上げられる。
また、ショートカット機能も強化されており、作文ツールによるテキストの要約やImage Playgroundによる画像の作成といったタスクも、ショートカットで利用することが可能となった。
■新しいApple Gamesのアプリ
すべてのゲームの拠点となる専用アプリ「Apple Games」も登場。インストールしたゲームアプリをまとめて管理できるほか、ゲームを中断することなく、システム設定を調整したり、チャットできる「ゲームオーバーレイ」も利用できる。
関連情報
https://www.apple.com/jp/
構成/立原尚子