進化した空間再現技術「MultiBeam 3.0」
JBL独自のビームフォーミング技術「MultiBeam」も「3.0」へとアップグレード。モデルごとに最適化されたモデリングにより、音の指向性と精度が格段に向上している。これにより、サウンドの広がり感や定位感が飛躍的に向上し、常に自分が音の中心にいるような体験が可能だ。まさに、没入感を極限まで追求した立体音響システムだと言える。
「MultiBeam3.0」になって、各ドライバーの指向性を絞ることで壁や天井に放射する音を正確にコントロールできるようになった
(Photo J010)
最大出力1200Wの密閉式サブウーハー
映画館を思わせる迫力の重低音を実現したのが、独立型のサブウーハーの役割だ。前モデルが25cmシングルウーハーで出力300Wだったのに対して、本機では20cmウーハー2発を水平対向配置にして余分な振動をキャンセルしつつ600W×2の大パワーアンプで駆動する。なぜ大パワーが必要になったかと言えば密閉式を採用したからだ。密閉式はバスレフよりもレスポンスがよく、クセがなく最低域まで伸びる音を再生できるメリットがある。しかし、スピーカーの効率が下がり大パワーを必要とするため採用するメーカーは少なかった。JBLは音質重視であえて密閉式を採用。重量は12kgもあり単体で発売されてもおかしくない立派な製品に仕上がっている。
振動板の面積を28%増やして、容積は35%小さくなったサブウーハー
33Hzという低い周波数から再生することで映画の重低音を余さず伝える
完全ワイヤレス&多機能で、暮らしに寄り添う1台
「BAR 1300MK2」のリアスピーカーはバッテリーを内蔵し、最大10時間の完全ワイヤレス再生に対応。リビングから書斎、寝室、キッチンまで自由に持ち運べる設計となっており、使い方は無限大だ。Bluetoothスピーカーとして単体でも利用可能で、モノラルとステレオ切り替えも自在にできる。
「ナイトリスニング」機能を使えば、深夜でも家族に気兼ねなく小音量でテレビの音を楽しめる。さらに、メインスピーカーの音声をリアスピーカーに転送する「ブロードキャスト機能」により、キッチンで料理をしながらテレビの音を聞くといった使い方も可能だ。
リアスピーカーはワイヤレスで本体から完全分離できる。着脱はリアスピーカーを持ち上げるだけ、外した時の本体用サイドキャップも付属する
サラウンドで使わないときは独立したBluetoothスピーカーとして音楽再生などにも使える。2台使ってステレオ再生にも対応
音だけでない、空間も演出する「サウンドスケープ」
「BAR 1300MK2」は、リラックスや集中といった日常の質を高める「サウンドスケープ」機能を搭載。自然音や都市の環境音などを収録した音響コンテンツをリモコンひとつで再生でき、カフェのような心地よい第三の空間を家庭内に生み出す。タイマー機能もあり、集中時間や休憩タイミングの管理にも役立つ。
4種類の環境音で部屋の騒音をマスクしてリラックスできる空間を演出する
リモコンのハートマークを押すと「サウンドスケープ」が発動するように設定可能
プレミアムなAV体験を、誰もが手に届く価格で
11.1.4chのフルサラウンドシステムを構築するには、従来であれば100万円以上の投資が必要だった。「BAR 1300MK2」は、それを予想実勢価格約22万8800円という手の届く価格で実現する。しかも、リアスピーカーやサブウーファーなども全てセットになっており、追加購入の必要はない。ハイエンドな音響体験をより多くの人に届けるという、JBLの本気度がうかがえる。
実際に体験してみると体を震わすような重低音に驚く。さらに天井からの反射音に包みこまれるようなサラウンド感があり、映画の世界観に没入できるのだ。また、映画のセリフの明瞭度が高く迫力あるシーンでも環境音にマスクされずに聞こえてくるのも良かった。6月18日よりクラウドファンディング「GREEN FUNDING」にてお得なキャンペーンが開始されるので、興味がある方はチェックしてみてはいかがだろう。
左右で約140cmあるのでそれなりの大画面TVと組み合わせたい。入力はHDMI3系統に加えて、AirPlay2、GoogleCast、Spotify Connectなどにも対応する
写真・文/ゴン川野