
JBLが送り出すフラッグシップサウンドバー「BAR 1300MK2」は、ホームシアター体験の新たな基準を打ち立てる製品だ。11.1.4ch構成、完全ワイヤレスのリアスピーカー、さらに進化した音響技術を搭載し、自宅にいながらまるで映画館のような臨場感を味わえるのだ。
AVアンプでも難しい、シアター級サラウンドを
大画面TVの下に置いても目立たないミニマルデザインで、より締まりのあるブラックを採用した
2000年以前のドルビーサラウンドのホームシアターと言えば、AVアンプに5基のスピーカーとサブウーハーが定番だった。2000年以降は反射音を巧みに使ったサウンドバーが登場。これを突き詰めたのがJBLの完全ワイヤレスサラウンドである
Dolby Atmos完全再現のために29基のドライバー搭載
サラウンドと言えば部屋の四方や天井にまでスピーカーを配置して音に包まれる感じを再現していた。一体式のサウンドバーにはかなり重荷だったが、「BAR 1300MK2」はJBL史上最多の29基のドライバーを搭載して、これを実現した。高さ方向を再現するため6基のハイトスピーカーを搭載。高域用のツイーターは7基、これに8基のドライバーに加え、さらに6基のリアスピーカー用ドライバーを積んでいる。最後に独立したサブウーハーの2基を加えると合計29ドライバーになる。数が多ければそれだけ精密な音場感が再現できるのだが、これをAVアンプと独立したスピーカーで実現するのは、金額的だけでなくスペース的にも困難なことが分かるだろう。
高さ方向の空間まで再現するため合計29基のドライバーを使っている
音質と音量を確保するためスピーカーごとに独立したアンプを割り当てる独自の独立マルチ駆動方式を採用
「BAR 1300MK2」でサラウンドは7.1.4chから11.1.4chへ進化した
映画のセリフを明瞭に伝える「PureVoice 2.0」
映画やドラマにおいて、セリフの聞き取りやすさは極めて重要だ。BAR 1300MK2では、前モデルで好評を博した「PureVoice」がさらに進化した「PureVoice 2.0」が搭載されている。これは、周囲の音を犠牲にせず、セリフの輪郭だけを際立たせる技術であり、音量レベルやシーンの環境に応じて自動的に強調の度合いを調整。例えば静かなシーンでは控えめに、爆発音が響くシーンではしっかりとセリフを浮かび上がらせることで、常に快適なリスニングを実現している。
さらに、この音声強調技術を他の微細な音にも応用した「SmartDetails」機能も搭載。環境音や効果音の粒立ちを自然に際立たせ、Dolby AtmosやDTS:Xといった立体音響コンテンツの情報量を豊かに引き出す。
「BAR 1300MK2」はJBL独自の3つの技術を搭載した
「PureVoice 2.0」は映画のセリフをクリアーにする技術で不自然さがなく、また音量の大小に合わせて最適なレベルでエフェクトがかかる
「SmartDetails」により、環境音や効果音も鮮明で細かい音まで再現されるようになる