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ソニーがバーチャルプロダクション向けLEDディスプレイの最新モデル「Crystal LED CAPRI」を今冬に発売

2025.06.13

ソニーは、映画やテレビ番組制作で急速に普及しているバーチャルプロダクション向けLEDディスプレイの新シリーズ「Crystal LED CAPRI」を2025年冬に発売すると発表した。ラインナップはBrompton対応モデル「ZRD-VS25FB」とMegapixel対応モデル「ZRD-VS25FM」の2モデルで、価格はいずれもオープン。

最大輝度1,500cd/m2を実現し、業界最高水準の7,680Hzのリフレッシュレートに対応!

バーチャルプロダクションとは、大画面LEDディスプレイに映し出した3D背景映像でスタジオ内に仮想空間を創り出し、その中で人物など実在の被写体の撮影と合成を同時に行なう映像制作技術。映画やテレビ、CM制作といった幅広い用途に広がるバーチャルプロダクションなどの空間コンテンツ制作において、ソニーはデジタルシネマカメラ、システムカメラに加え、2025年秋発売予定のカメラトラッキングシステム「OCELLUS」など多岐にわたる製品群を提供。加えて、映像制作ワークフローを効率化するソフトウェア「Virtual Production Tool Set」により、映像品質の向上と作業時間の短縮にも貢献している。

今回発表された「Crystal LED CAPRI」は、2024年発売の「Crystal LED VERONA」の高輝度・広色域・映像ノイズの抑制をはじめとする高画質性能と高い設置性を維持しながら、制作現場の多様な需要に応える新たなモデルとして、バーチャルプロダクション向けLEDディスプレイのラインアップに追加。ソニーでは、「LEDディスプレイの商品ラインアップ拡充により、クリエイターの創造的な映像表現や制作活動のサポートを強化していく」としている。

↑バーチャルプロダクションによる映像制作現場のイメージ

■主な特徴

・リアルな仮想空間を創り出す高画質性能

1,500cd/m2(※1)の高輝度を実現しているほか、デジタルシネマ向け規格DCI-P3の98%以上(※1)をカバーする広色域に対応し、臨場感と没入感のある映像でリアルな仮想空間を創り出すことが可能。また、高性能ドライバーICの採用により、業界最高水準の7,680Hzのリフレッシュレートを実現。これにより、スキャンライン(水平方向の黒い線)を低減し、高品質なバーチャルプロダクション映像を撮影することができる。

・映像クリエイターや制作現場の様々な要望に応える柔軟で精度の高い設置性

ディスプレイキャビネットは、特別な工具を使わなくてもディスプレイキャビネット同士を固定できるレバー式ロック機構や、正確な位置合わせが容易にできる位置決めピンなどの機構を採用し、作品や撮影シーンに合わせて、ステージの大きさや構成を変更する際に、簡単かつ迅速、高精度に組み立てることが可能。また、隣接するディスプレイキャビネット同士が設置時の接触によって破損しないよう、保護するためのエッジプロテクションやスライドイン機構を搭載。これらにより、LEDモジュールの破損リスクを低減する。

さらに、バーチャルプロダクション用途では、ディスプレイキャビネットを積み上げた際の耐久性やカーブ/オーバル設置、撮影シーンに応じたLEDの位置を変更できる吊り下げ設置など、高度な設置が求められることから、最大14台(高さ7m=キャビネット0.5m×14台)までスタッキングができるようキャビネットの強度を高めたほか、専用の角度調整ブロックを使用した機構も採用し、高精度なカーブ設置を可能とした。

このほか、簡単で迅速なメンテナンスを可能にする、クイックモジュール交換機能も搭載。ディスプレイを組み上げた状態のまま、全てのLEDモジュールを裏側から交換することができるので、突発的なトラブルにも迅速に対応でき、撮影スケジュールへの影響を最小限に抑える。

・使い慣れた操作性で作業効率を維持できるディスプレイコントローラーを採用

映像ソースを受信し複数のディスプレイキャビネットに映像を分配するディスプレイコントローラーには、バーチャルプロダクション業界で広く使われているBrompton Technology社製の「Tessera SX40」およびMegapixel社の「HELIOS」が使用可能。使い慣れた操作性により、追加のトレーニングなども不要なため、作業効率の維持にもつながる。

・「Virtual Production Tool Set」との連携により効率的なワークフローを実現

Virtual Production Tool Setは、バーチャルプロダクションによる映像制作ワークフローを効率化し、In-Camera VFXの質を向上させるソニーのユニークなソリューション。

Unreal Engine用プラグイン「Camera and Display Plugin」では、カメラの光学設計情報とLEDピッチ情報を組み合わせることで、モアレの発生リスクを予測し、プリビジュアライゼーションと撮影現場のいずれの工程においても、リスクを警告表示することができる。、また、今後、ソニーのCrystal LED(※2)向けの専用機能として視野角色補正機能をVer3.0にてアップデート予定。カメラの位置情報を使用し、カーブや直角に設置されたLEDディスプレイを斜めから撮影した際に生じる色ずれをリアルタイムに補正できるため、ポストプロダクションにおける色調整・編集作業を大幅に効率化できる。

補正LUT生成ソフトウェア「Color Calibrator」では、バーチャルプロダクションで高い色再現性を実現。撮影を開始する前に、LEDやカメラ・レンズなどをまとめてキャリブレーションしておくことで、撮影効率が向上し、ポストプロダクションの作業を軽減できる。

※1 仕様は発表日時点の情報。最終仕様と異なる可能性がある。
※2 Crystal LED VERONA/ CAPRI /B-seriesに対応。

関連情報
https://www.sony.jp/crystal-led/

構成/立原尚子

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